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H.A.L.担当 川又利明
    
2024年8月1日 No.1773
 私が勝手に低周波ループと呼んでいる現象のちょっしたエピソード

これはいい!ESSECI DESIGN ISOL COUPLING8の試聴実験と考察!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1772.html

H.A.L.'s One point impression!! - ESSECI DESIGN RELAXA 800Series
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1770.html

上記より次の一節を抜粋引用します。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

弊社が入居しているビルの床は基本的には事務所向けのOAフロアーであり、
多数のOA機器のための配線が床下で行える浮き床構造となっています。

このビルが建築される前に担当するゼネコンの担当者たちと打ち合わせしたのですが、
浮き床板一枚当たりの耐荷重は300キロ以上ある浮き床なのだから、どんな重量物を
置いても大丈夫だという設計担当者の前で、私は持参したゴム製ハンマーで会議室の
床を叩いて回り、これだけ振動するのだからOAフロアーの浮き床にスピーカーを
置いたら良い音は出せないと力説した事を思い出します。

その打開策としてスピーカー設置スペースにおいて波型鉄板スラブの上に特殊な
シートによって床の基礎部分から分離させ、現状復帰が出来るような配慮を行い、
この試聴室の床の半分以上となる約38uに渡り厚さ10cmのコンクリートを流し込んで
固めてありますが、ざっと計算するとコンクリートの重量としては約8.7トンという
大変きな質量をもって床を補強していたのです。

しかし、残念ながらコンクリートでの補強を施しているのはラックの後方から
スピーカーを置いている向こう側だけ、ラックを置いている床はOAフロアーの
浮き床構造であるという事を白状しなければなりません。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

当フロアーでは約8.7トンのコンクリートで補強した床に、更に重量42KgのB-Boardの
上にHIRO Acousticをセットしてあります。

先日、ある実験のためにオーディオジェネレーターで正弦波を発振させ、色々な
周波数帯域でのスピーカーユニットの動作確認をしている時の事でした。

それはHIRO Acousticに対して200Hzから次第に周波数を下げながら、ボリュームを
徐々に上げていくという過程にて起こった事でした。

私はラックの手前の位置、すなわちOAフロアーの浮き床構造となる場所で体験した
事なのですが、なんと私の足の裏から床の振動が伝わってくるという事が特定の
周波数と音量によって感じられたのです!

前述のように膨大な質量による補強を行った床、更にスピーカーは振動制御する
ボードに乗せているにも関わらずです。

数百ヘルツ以上という周波数帯域で効果を発揮するインシュレーターや、強固に
アイソレーション効果を取り入れたラックがあったとしても、足裏で感じる振動の
周波数帯域では回避できない低周波ループの実態を確認し、一般家庭における設置
環境であれば更に大きな効果が期待できるものとRELAXA 830+850とISOL COUPLING8を
皆様に推薦致します! 

という気持ちを表現したいがための拙文でした。ホントにお薦めします!

川又利明
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