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H.A.L.担当 川又利明
    
2021年6月3日 No.1663
 新企画⇒New Original product release - Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Splitter

お陰様で累計販売金額は2021年5月時点で1,739万円というヒット商品となった
各種Ta.Qu.To-Cableの情報は下記にてご覧頂けます。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/yas/spl.html

そして、最近行った下記の試聴に関して注目すべきポイントがありました。

H.A.L.'s Sound Recipe/Chord Electronics Reference Range - inspection system
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210503180601.pdf

上記にて試聴したシステム構成が下記になります。

H.A.L.'s Sound Recipe / Chord Electronics Reference Range - inspection system
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210503180601.pdf

ここで使用したプリアンプChord Electronics UltimaPre2はXLRプリアウト端子が
2ch-1系統しかないことから、プリアウトを二分配するアダプターが必要となりました。
そこで取り急ぎ用意したものが次の二点となります。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210503180610.jpg

私は上記インプレッションでどちらのXLR:Yスプリッターを採用したかは述べて
いませんでしたが、HIRO Acousticという超がつくほど敏感なスピーカーとH.A.L.の
音響空間において検証するとスプリッターというアイテムの重要性が改めて確認
されたことを改めて述べておきたいと思います。

このように随所にTa.Qu.To-Cableを採用しての検証システムにおいて、そのシグナル
パスの一部と言えど伝送経路に他社製品を使わなければならなかったという状況を
吉崎さんは見ていたわけです!

そして数週間後…、何と! 私同様に研究熱心な吉崎さんのアクションは素早かった!
私の元に送られてきたハイエンド・スプリッターがこれです!

■Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Splitter
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210602161524.jpg

内部構造と導体素材などはTa.Qu.To-XLRとほぼ同様
https://www.dynamicaudio.jp/s/20200608153602.jpg

上記の内部構造図で「制振ダンパー」としているグレーの手裏剣のような形のもの。
この材質はTa.Qu.To-Zeroのアイソレーションでも使用したクレハエラストマーの
VBRAN G-N57という5mm厚のシート素材で、適度な柔軟性と形状維持が同時に可能。
それをハンドプレス機によって一個ずつ抜型を使って打ち抜いて作っていきます。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20191019171033.jpg

これと同じ材質を短冊形に打ち抜いて作っていますが、Ta.Qu.To-Jumper Cableの
開発で養ったノウハウをここにも生かしており、数種類の試作品を試聴して選択され、
同時にTa.Qu.To-BNCやAESで採用した技術を応用して設計されたものです。

■Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Splitter 約0.5m 税別¥300,000. / 1Set
 https://www.dynamicaudio.jp/s/20210602161524.jpg

 現状の長さは一例であり希望により別途見積もりにて特注可能。
 ただし、あくまでもスプリッターとしての機能性を獲得するのが目的であり、
 これを延長してのTa.Qu.To-XLRとしての使用は出来ません。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

上記にてChord Electronicsの試聴に際しての必要性からスプリッターの開発に
至ったと述べましたが、今回は更に試聴システムのグレードを上げて次の検証
システムにてぐっとハードルを上げての音質確認をしました。

H.A.L.'s Sound Recipe/Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Splitter - inspection
system							
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210602161732.pdf

さて、ここで重要な事を最初に述べておかなくてはならないと思います。

これまでに発表してきた各種Ta.Qu.To-Cableはシステム全体の音質向上を狙った
ものでしたが、このTa.Qu.To-Splitterはラインレベルのアナログ信号を二分配
するという機能性の獲得が主目的であるということです。

従って、他社のスプリッターを使用してバイアンプ駆動を行っているという皆様に
対しては音質向上アイテムとして自信を持って推薦できるものですが、それ以外の
皆様に対してはCDプレーヤーやDAC、あるいはフォノアンプや各種レコーダーなどの
出力に関して高品位な信号分配という目的に対して推薦するというアイテムとなります。

デリケートな比較になることは承知していたので大編成のオーケストラではなく、
スタジオ録音で音像の質感がチェックできる次の二曲で徹底して比較しました。

Espace 溝口 肇 best 「10.Offset Of Love」
http://www.archcello.com/disc.html
http://mizoguchi.mystrikingly.com/

大貫妙子「pure acoustic」7.「突然の贈りもの」
http://www.universal-music.co.jp/onuki-taeko/products/upcy-7097/
ヴォーカル、ピアノ、ベース、サックスという全てがセンター定位

この二曲で他社スプリッターと比較試聴しました。すると…

今回は結論を端的に述べることにしますが、今まで私が各種Ta.Qu.To-Cableに対して
最大の特徴として掲げた一節を敢て、聞き飽きたかもしれませんが再度引用しておきます!

他のケーブルにはない最大の特徴! 音像を支配するTa.Qu.To-SPLの神業!
他のケーブルにはない最大の特徴! 音像を支配するTa.Qu.To-XLRの神業!
他のケーブルにはない最大の特徴! 音像を支配するTa.Qu.To-BNCの神業!

他社のスプリッターと比較して間違いなく同様な音像支配の威力が発揮されたのです!

他のスプリッターでは音像が少しふくらみ、それがふっくらした印象を与えるので
スピーカーの個性や使い手の好みに対して一種のマッチング効果として感じられる
かもしれませんが、実は音像のフオーカスが微妙にずれていたという事に気が付くのです!

確かに弦楽器やヴォーカルなどでは確立した音像表現よりは少し輪郭をあまくした
方が雰囲気があって良いと感じられる局面もあるでしょうが、実は正確な余韻ではなく
音像そのものからにじみ出た残響であったのだとTa.Qu.To-Splitterは教えてくれるのです。

チェロという倍音を多く含み音階によって音像サイズが変化するような楽音だと、
他社スプリッターで聴いた場合に微妙な音像の膨張感があっても好意的に感じて
しまうことがありましたが、Ta.Qu.To-Splitterを使うと音像の本来の輪郭線が
見えるようになり、録音に含まれている余韻感を区別して聴かせてくれるという
本来の分解能が得られることに感動しました! これはいいですね〜安心できます!

特に大貫妙をTa.Qu.To-Splitterで聴くとシビアな曲だな〜という事が良く解かります。
すべてセンター定位でのピアノからヴォーカルなど空間に浮かぶ音像が良く見えます。

そして、スタジオワークで施されたリバーブが音像本体から明確に離脱して、
歌手の口許と広がっていく余韻感が区別できるようになるのですから嬉しい!

繰り返しますが、既にバイアンプを他社スプリッターで実行しているという皆様には
音質向上アイテムとして推奨致します! 

またTa.Qu.To-Splitterのクォリティーをもってすれば、高品位なDACなどで再生する
こだわりあるアナログ信号の質感をそのままに二分配できるという利便性が手に入ります!

自慢のソースコンポーネントの信号が二分配出来るとしたら、皆様のシステムにて
色々な拡張性が得られるという事でしたら是非推薦したいと思います!

各種Ta.Qu.To-Cableのハルズサークル会員限定企画を多数実施しておりますので、
この機会に是非ご入会をご検討下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/circle.html

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

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