発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
2019年1月15日 No.1519 H.A.L.'s One point impression!! - Kiso Acoustic HB-N1匠の技!! |
2018年12月18日 No.1513 H.A.L.'s One point impression!! - Kiso Acoustic HB-N1の魅惑!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1513.html 上記には次の一節がありました。 「そして、新作のスピーカーを持参された原さんに尋ねると次のように述べられました。 HB-N1のNは“New”であり“Nature”のNなんです!」 そのHB-New Nature 1を最近は聴き続け堪能していますが、そもそもKiso Acousticが どのようなモノ作りをしているのか、音の匠であると共に職人技の匠を紹介しなくては と思い立ったものです。 ちょうど10年前ですが、Kiso Acousticを紹介した次の記事を是非ご一読頂ければと お薦め致します。お時間がなかったら本文中URLにて写真だけでも見て頂ければと思います。 No.0023 - 2009/9/21 H.A.L.'s Virtual 訪問記 Kiso Acoustic特別編 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0023.html この中で塗装に関するこだわりを省略してシンプルに仕上げていますが、その他の 工程はほぼHB-N1も同様となっています。 さて、上記の中で次の写真がヒントになってくると思います。 http://www.dynamicaudio.jp/file/090910/009Kiso.jpg これは初代HB-1のキーパーツであり、右側がフロントバッフル板で左側はボトム プレートとなります。 HB-N1でコストダウンのために先ず原さんが手がけたのは、このフロントバッフルと ボトムプレートの構造と材質の変更という事でした。 他のHB-1シリーズでは無垢の一枚板のマホガニーを削り出して整形していますが、 HB-N1では下記のようにアピトン合板とシナ材という二種類の木材による合板を 採用しているのです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-11.jpg この材料によって構成され組み立てられたHB-N1の断面を下記にてご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-02.jpg いわば上記が骨格という事になりますが、フロントバッフルの表面には下記の マホガニーの一枚板を貼り付けることで、ぐっと厚みと強度を高めているのです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-04.jpg フロントバッフルの完成形が下記の写真ですが、二層構造になっているのが お分かり頂けると思います。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-10.jpg そのためにHB-1に比較して奥行きが8ミリ長くなり、フロントバッフルの厚みが増し 下記のように前方にせり出していることがHB-N1の特徴となっています。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-09.jpg 仕上がったフロントバッフルにスピーカーユニットを組み込むと下記のようになります。 そして、ここでは二つのコストダウンと音の匠のノウハウが見られます。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-08.jpg まず最初に上記写真でフロントバッフルに対して、左右側板と上部単板との間に わずかな隙間をあけてあるということです。これは他のHB-1シリーズでも同様な 構造なのですが、発売して10年目にして私も初めて知ったノウハウだったのです! 下記の写真は、もうお馴染みになったHB-1シリーズ共通のサイドパネルの内側に ブレーシング・力木を施したパーツです。このサイドパネルとトップパネルの響きが HB-1シリーズの真骨頂とも言うべき響きの源になるわけです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-01.jpg 強固にスピーカーユニットを保持して強度を求めたフロントバッフルに対して、 サイドパネルとトップパネルが第二の音源として振動し音波を発することで 楽器のように響きを作り出しているわけです。 その両者が機械的に接してしまうと響きを作り出す役目のサイドパネルとトップパネルの 振動がフロントバッフルに伝わってしまうことで音質を濁らせてしまうということから、 上記のように隙間をあけて組み立てているという匠の技を今回私も初めて知りました。 二つ目のコストダウンの秘訣は…、上記の写真を見て気が付かれた方はいらっしゃいますか? ヒントは次の二枚の写真です。 http://www.dynamicaudio.jp/file/090910/034Kiso.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/090910/035Kiso.jpg そうです! 他のHB-1シリーズのトゥイーターは高価な黒檀をハンドメイドで削り出した ウッドホーンを採用していましたが、Peerless製の25mmドーム型(リングラジエーター)を チューニングした上でフロントバッフルに取り付けることで大幅なコストダウンに成功し、 このトゥイーターの採用で後述する新たな音質的魅力を獲得しているのです! HB-N1のリアパネルで入力端子が下記であり、これは他のシリーズと同様です。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-06.jpg 次に外注パーツとしてコストがかかるクロスオーバーネットワークですが、 メイプルウッドを積層したスピーカー台座の内部に組み込まれ、他者同様に ムンドルフ社製のコイル、抵抗、そして新型コンデンサーを妥協なく採用しています。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-03.jpg また、他のHB-1シリーズのように磨き上げられたグロスフィニッシュではありませんが、 逆に素材感として美しい木目が温度感あるタッチで感じられるシンプルな仕上げで 写真で見るより実物は高級感ある外観となっていることにも注目したいものです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-05.jpg 音質的には専用スタンドPODIUMを使用されることを推奨致しますが、HB-N1では 価格的にこなれたこともあり、付属ゲルによってアイソレーションできるので 他のスタンドや家具の上にセットするのも良いかと思います。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20181221-07.jpg 私は思いました。HB-N1の開発と設計にあたりコストダウンが最大の目的であった…、 それは否定できませんが、実は原さんとしては低価格化という方針の他に新たな 音の脈流を作り出すことで楽しんできたのではないかと! HB-N1は上級機と比べて音質もコスト削減のためにスケールダウンさせたのか!? いや! それは誤りでしょう。 明らかにHB-New Nature 1として新境地を開拓したのです! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 前回のインプレッションではオーケストラを集中して聴き、色の三原色を例にあげ 次のように結んでいました。 「ありていに言えば三原色をどのように調合するかで目で見える色が決まる。 スピーカーの三大構成要素をどのように調整するかで聴こえる音色が決まる。」 色の調合と同様に響きを調合するという音の匠HB-New Nature 1はクラシック音楽 だけでなく、予想外の選曲に対しても前例のない感動をもたらしてくれたのです!! ここでのセッティングでは左右HB-N1の間隔は約3メートル、私が設定したリスニング ポイントはスピーカー前面から約3.8メートルの距離感というトライアングルです。 ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / Kiso Acoustic HB-N1-inspection system ◇ https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/H.A.L.'s_Sound_Recipe-KisoAcousticHB-N1.pdf この試聴システムは下記での経験を元にしたものであり、ESOTERICのES-LINK Analogと いう新方式にてコンパクトながらGrandiosoシリーズのパフォーマンスを確認したものでした。 H.A.L.'s One point impression!! - Kiso Acoustic HB-G1 Vol.4-6 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1349.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1354.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1357.html さて、上記に予想外の選曲と述べましたが、私の試聴では珍しいライブ録音にて HB-N1の魅力と可能性を引き出していこうと考えました! メロディ・ガルドー / MELODY GARDOT https://www.universal-music.co.jp/melody-gardot/ https://melodygardot.co.uk/ LIVE in EUROPE [SHM-CD] https://www.universal-music.co.jp/melody-gardot/products/uccm-1243/ 私が最初にMELODY GARDOTを取り上げたのは下記のように10年前でした。 奇しくもKiso Acousticのデビューと同じ年代だったものです。 009年4月16日 No.646 「小編随筆『音の細道』特別寄稿 *第67弾*」 『パガニーニのメロディーとは!!』 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/646.html 以来、MELODY GARDOTのアルバムは全てコレクションしており、その時代に おける私のインプレッションの中でも度々登場したきたアーチストでした。 下記のようにKiso Acoustic HB-X1の試聴でも使用していたものです。 H.A.L.'s One point impression!!-Kiso Acoustic HB-X1 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1075.html スタジオ録音でリリースした各アルバムの楽曲とは異なる素晴らしいアレンジであり、 HB-New Nature 1にふさわしい選曲としてLIVE in EUROPEをじっくり聴き込みました! 二枚組のアルバムですが、Disc.1は主に2012年から2013年、一部2015年のライブからの 選曲ですが、主にアルバム制作に参加したバックメンバーによるもの。 Disc.2は前記メンバーにホーンセクション、リズムセクションが強化され伴奏楽器の 構成も変化しているというもの。ただし、MELODY GARDOTはピアノとギターも弾くと いう構図は共通している。しかし、本当にアルバムのオリジナルとは全く違う演奏なのです! Disc.1 1.Our Love Is Easy (Live In Paris / 2012) STEPHAN BRAUNのチェロがピッチカートでセンター左側で奏でられ、たった一人だけの 伴奏が始まって何が起ころうとしているのか、そんな思いが胸中をよぎった時に MELODY GARDOTのヴォーカルがふっくらとセンターに登場する。 その歌声はオーディオ的な定位感と音像という表現など全く不要と言わんばかりに 空間を埋め尽くし、かつ響きの連鎖によってライブ空間の大きさをイメージさせ、 ドキッとするような妖艶な声質がHB-N1によって新たな音色を醸し出している! 正直にいうと、この歌声が私の眼前に表れた時、背筋に発した電流が首筋を駆け上り、 後頭部を痺れさせる感動と興奮をもたらし、そのショックでしばらく体全体が 硬直してしまった! こんなヴォーカル他のスピーカーで聴いたことがない! しばらくするとCHUCK STAABのさざ波のようなシンバルの響きが背後から漂い、 そこにIRWIN HALLのサックスが切ない語り口で入ってくると、もう堪らない! 寄り添うようなMICHELL LONGのギターがヴォーカルの背景を彩り、伴奏楽器すべてを 包み込むようなヴォーカルの音場感がHB-N1の立ち姿をかき消してしまう醍醐味! こんなライブ録音、いや! ライブを蘇らせるスピーカーがあっただろうか! 2.Baby I'm A Fool (Live In Vienna / 2013) 私の大好きな一曲がMELODY GARDOT本人のギター伴奏だけで始まり、つい先ほど 痺れてしまったヴォーカルのリアルさと余韻感の素晴らしが加わり、また感動する! MELODY GARDOTは一体何種類の声を持っているのか! そこに今度はSTEPHAN BRAUNのチェロがゆったりとしたアルコで聴き慣れた旋律の 下地を奏で、オリジナルアルバムではオーケストラのストリングスによって伴奏 された優雅なメロディーだったが、ヴォーカルの支配力が凄まじく、伴奏楽器の 編成の違いはMELODY GARDOTのプロデュース・センスによって意味なきものと変化する。 チェロだけのシンプルな伴奏に加え、CHUCK STAABのドラムはブラシだけで優雅な 背景をステージに与えヴォーカルの響きが拡散していくスケール感をサポートする! オリジナル曲のオーケストラバックと比較して、たった三つの伴奏楽器による演奏が これほど心にしみるとはまったく予想していなかった。これはスピーカーのせいなのか? 3.The Rain (Live In Bergen / 2013) CHUCK STAABのドラムが多数のパーカッションも加えてイントロから独特なリズムを刻む。 その段階ではまったくオリジナル曲のイメージはなく、その先の展開は全く想像できない。 IRWIN HALLのサックスが加わっただけでも主題の旋律には届かず、AIDAN CAROLLの ウッドベースが弾き出されると4ビートジャズの雰囲気が次第に濃厚になっていく。 この曲、このアレンジ、気に入りました! とにかくカッコいいです! この曲の歌詞は言葉数が少なくMELODY GARDOTのヴォーカルは一言ずつを区切る ように歌うのだが、次第にバックのアーチストたちのスウィング感が渦巻き始め 私の膝から下が連動して動きだしてしまうというノリの良い曲に大感激です! そして、10センチウーファーのHB-N1がリズムセクションのダイナミックな展開を 取りこぼすことなく空間に放ち、ベースとドラムの息遣いとも言える弾力性ある 低音をこともなげにステージ上に並べていく力量に思わず嫉妬してしまうほどの 快感を感じてしまうのだから堪らない! そして凄い! これは語るより聴かせたい! 4.Deep Within The Corners Of My Mind (Live In Amsterdam / 2012)* この曲のイントロ凄いです。この私が伴奏楽器を間違えてしまいました。 重厚感ある弦楽の低音でダブルベースのアルコだろうと思ってしまったのです。 やがてピッチカートに変わりヴォーカルを迎えるのですが、ゆったりと弾かれる 弦楽を聴いても私はまだベースだろうと思っていました。 MELODY GARDOTのヴォーカルかサビを迎えようとする手前ではヴァイオリンのように 切れ味のいいアルコでアクセントをつけ、またギターのようなアルペジオを中間に 絡めるようにして伴奏が引き立つ。 何と、これはSTEPHAN BRAUNのチェロ一本での伴奏だったのです! 素晴らしいテクニックをこともなげに披露するが、そのサポートはヴォーカルが 響き渡る空間の中で絶妙に強調しあう素晴らしさ。 これはスピーカーの情報量がなければ再現できない領域だと考えられるのだが、 HB-N1は再生音の中に独自の情報量を追加し音楽を盛り上げていく匠の技を持っていた! チェロだけの伴奏で広大な空間を描き出すのですが、そこにスピーカーという存在が 見当たらないことに気が付き愕然とする。ナチュラルな響きだけがそこにあった! 5.So Long (Live In Frankfurt / 2012) 私が大好きな曲がこんな風に生まれ変わるとは想像も出来ませんでした。 パーカッションのBRYAN BROCKが加わり多数のラテン系打楽器が背後にちりばめられ、 その中でもタブラだろうか低い打音が一瞬空気の色を変えるように叩かれる。 まあ、それをHB-N1は何気なく表現するのだが、本当に10センチウーファーなのか? フルートに持ち替えたIRWIN HALLが透き通るような質感で存在感を示すと、それと 呼応するようにヴォーカルが躍動する! オリジナル曲では決して味わえなかったMELODY GARDOTの多彩な歌声が響き渡り、 そのハイトーンが長く長く空中に立ち昇り消えていくライブ感にゾクッとする! 6.My One and Only Thrill (Live In Barcelona / 2012)* 彼女の代表曲とも言える一曲。MELODY GARDOT自身のピアノによってヴォーカルが 始まり、STEPHAN BRAUNのチェロとCHUCK STAABのハイハットとシンバルをブラシで 奏でるシンプルな伴奏。でも、これが凄い! MELODY GARDOTの歌唱力が凄すぎる! ここで私は他のスピーカーではやらないひとつの実験をしようと席を立った。 簡単なことです。HB-N1の真後ろまで歩いて行ってしばらく聴き続けてみました。 ピアノの低音階が実にリアルに響くHB-N1ですが、そのピアノもヴォーカルもチェロも スピーカーの真後ろでもしっかりと聴こえてしまう。それが不自然ではない不思議!! そうです、響きを作るKiso Acousticはエンクロージャーが第二の音源として機能する、 と以前から言っていますが、簡単にいうとスピーカーの背後でも自然に音楽が聴ける という事なのです。こんなスピーカー他にはありません! これをオーディオ的に解釈すると、スピーカー周辺の壁や天井に向かう音波は全方位に 渡って自然な再生音を放射しているので、一次反射音の音質も相当に良いという事。 他のスピーカーでは後方に向けては低域しか回り込みしませんが、HB-N1は全方位に 対して自然な音質で音波を放射するのでスピーカーを取り囲む環境に対して中立であり きれいな反射音を返してくれと求めてくるスピーカーなのです! 7.Lisboa (Live In Lisbon / 2015) この曲だけ2015年のライブでバンド編成も違う。一曲聴くたびに試聴室とデスクを 往復して書いてきたが、既に音質の分析できなく私は純粋に演奏をエンジョイしていた。 前の曲でもHB-N1が発するアンビエンスの素晴らしさを確認していたが、ゆったりした 旋律の背後で演奏される楽音に対する遠近感がライブ会場に誘う錯覚を私は心地よく 受け入れてMELODY GARDOTの歌声が広大な空間に展開していく有様を堪能していた。 もはや言葉は必要ないという心境がひたひたと私の胸中を占めていく。 これでいいじゃないか! 8.Over The Rainbow (Live In Zurich / 2013)* STEPHAN BRAUNの超絶技巧のチェロだけという伴奏。ある時はコントラバスの重量感、 ある時はギターのごときリズム感、ある時はパーカッションのごとき切れ味と 千変万化な音色を紡ぎ出す伴奏にMELODY GARDOTのヴォーカルが見事に調和する。 そして観客の歓声が時折湧き起るのだが、熱狂した歓声には自然な遠近感があり ライブ空間の臨場感がHB-N1によって知らぬうちに提供されていたことに驚く! MELODY GARDOTが最後に長いハイノートの歌声で締めくくり万雷の拍手が沸き起こる 瞬間に「ミスター ステファン・ブラウン!」と声を張り上げ紹介するシーンで幕を閉じる。 その時、私に見えていたものは黒いステージ衣装に身を包んだMELODY GARDOTが 右手を上げて伴奏者を讃える笑顔の姿でした! HB-N1は聴き手の感性に想像力という新しい感動要素を与えてくれたのです! Disc.2 さて、二枚目のディスクは全曲まとめて聴いてしまいました。 今までも大分長い文章になってしまいましたし、前言を繰り返すことが多くなり 読んでいる皆様が退屈してしまうのではという思いもありますので、お薦めしたい 聴きどころという曲のみ述べることにします。 でも全曲素晴らしいのは言うまでもありませんが。 6.March For Mingus (Live In Utrecht / 2016) 冒頭でMELODY GARDOTが「Beautiful Bass Player Mr.SAM MINAIE!」と紹介、 圧巻のベースソロが展開します。このベースをHB-N1は量感たっぷりに聴かせます! ビートにきいたリズムセクションはライブ会場ではPAを使っているのでしょうが、 HB-N1は10センチウーファーで鳴らすのではなくボディー全体で低域を発するので 眼前に展開するステージすべてに低音の存在感が発揮され、見事な迫力で聴かせます! 8.Who Will Comfort Me (Live In Amsterdam / 2015) オリジナル曲は大変印象に残る私の好きな曲でしたが、このライブでのアレンジは 想像を絶するもので低音楽器のダイナミックな展開に圧倒されました。 9.Morning Sun (Live In Amsterdam / 2015) 大型スピーカーで聴いたら超低域のずっしりした迫力あるドラムに驚くかもしれませんが、 HB-N1でも波動感としてドラムのインパクトを空間に展開してくれます。 Disc.1の選曲に対して、Disc.2では後半になるにつれて迫力満点でダイナミックな 演奏が並べられていて、最後の一曲はそれを代表するようなスケール感でした。 今日は長時間HB-N1を聴き続けてきましたが、私は改めてKiso Acousticとは何か という事、原さんが目指し求めたものを新たなステージとして作り上げたのだと 実感し感動したものです! こんな小さなスピーカーなのに、こんな大きな音を出すのか、こんな低音を出すのか! ではないのです! 他のスピーカーに出せない音を出すということが最大の特徴であると私は考えます! その魅力に気が付いて頂けるかどうか、そこに挑戦するのが私の使命でしょう。 HB-New Nature 1 この意訳は「新しい自然な響きの1」という事なのです! |
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