発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
2017年7月21日 No.1414 Sonusfaber SERAFINO Tradition vs B&W 803D3の比較試聴の結果は!! |
2017年7月9日 No.1412 緊急企画⇒H.A.L.'s Special Event-Sonusfaber SERAFINO Tradition vs B&W 803D3!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1412.html 上記イベントは予定通り実施され、ご来場頂きました皆様に改めてお礼申し上げます。 ありがとうございました。 今回はwebからの非会員の参加が半数という事で、初めて当フロアーに足を踏み入れた お客様もあり皆様にお楽しみ頂けた様子で何よりでした。 ■本企画で使用したスピーカー二機種の比較で使用システムを下記にてご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/2017.07.15-01.pdf 世界的知名度と実績を誇るB&Wとの徹底比較試聴という趣向をどのように進行に 盛り込もうかと考え、参加者の皆様に試聴評価のアンケートをお願いしたのです。 私は日頃使用している独自の課題曲から10曲を選抜し、皆様に比較試聴して頂き 10点満点で採点して頂くことにしたのです。つまり全曲を聴いてすべてが気に入った ということになれば100点満点となります。 そして、先ず二者のうちで気に入った方を10点として頂き、他方に7点でも9点でも 良いので皆様のオーディオと音楽を愛するが故の独断と偏見で採点して下さいと お願いしたものでした。 また、今回も一曲ごとに時計回りに座席をローテーションして頂き、特定の曲では 先にB&W 803D3のセンターポジションで聴き、ひとつ右の席に移動して今度は同じ 曲をSERAFINO Traditionのセンターポジションで聴くということで、同じ条件で 二機種を比較するという設定としました。 それでは、先ずは参加者のご感想から紹介しましょう。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0668.html 上記ページで上から二番目にご紹介したN.S様より 川又様 今回も貴重な体験をさせていただきありがとうございます。 Sonus Faber Serafino TraditionとB&W 803D3を世界中のどんな高級スピーカーでも 対応できるだけのプレーヤー、アンプ(しかもバイアンプで)、ケーブルで鳴らして 比較できるなんて夢のようでした。 Traditionシリーズの3機種同時試聴会でB&W800シリーズとSonus Faber Tradition シリーズを「刺身とカルパッチョの違いみたいなものかな」などと勝手な想像を していた身としては願ってもないチャンスでしたので参加させていただきましたが 結果はと言えば… 試聴曲10曲中5曲でSerafinoに、5曲に803D3に軍配を上げる結果となりました。 リストを見返すとシンフォニーやボーカルはSerafinoに、インストゥルメンタルで 打ち込みの多い曲、それとAccustic ArtsのCDに関しては2曲とも803D3に軍配を上げました。 両スピーカーを同じ曲で聴き比べるとSonusは描写力が、B&Wは解像力と再現される 空間の広さがひときわ印象に残り、どちらも世界の一級品であることを改めて 学ばせていただいた次第です。 私は直感のみでどちらを10点にして他方を何点にするかを決めましたが論理的な採点、 理路整然とした感想を書かれておられる方もいることでしょう。 H.A.L'S Circleで他の方の感想を拝読するのを楽しみにしております。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- ■次に20年ほどのお付き合いとなるVIPである港区在住のO.N様からは…。 実は、このO.N様は試聴会終了後に居残り試聴され、あれを聴いてしまったのです! 川又様 私の、オーディオ部屋が狭くなり、次はできればコンパクトな物のが良いという 事情があり、今回の少しコンパクトなスピーカーの試聴会に参加しました。 普段聞き慣れたB&Wの音色や空間表現というものが有るのかも知れませんが、 B&W803D3の音に親近感を一部感じたところも有った様にも思います (歳をとってくると好きな音も今まで慣れ親しんだものになり保守的になって しまうのかも知れません)。 そういった状況を前提にしても、密度濃く着膨れしない低音、それ故か、奥行き感 のある低音、等には大変感心させられました。 また、低域がそうだと、中域より上の聞こえ方にも影響があるのかなあ、 と後で考えたのですが、中音高音域の個性の違いを感じました。 ただ、採点では、気に入った方を10点とする方式の為、どちらかに10点をつけなければ ならなかったのですが、曲にもよりましたが、どちらのスピーカーにするにしても、 ちょっと物足りなさ、あるいは一長一短を感じることがありました。 そして、その答えは、AMATIで、情報量が多い、スムーズで美しい小澤征爾のマーラー を聞いて直ぐに分かりました。もし買うなら、SerafinoでなくAmatiだと強く思いました。 また、付け加えると、オーディオは、好きな音楽を聴くためのものですから、 録音が、古かったり優秀といえないが、音楽の内容で好きな音CD(或いはレコード)を、 美しく・楽しく再生(表現)出来るオーディオ機器が、一番嬉しいし欲しいと思うことがあります。 美しい音色の小澤マーラーのCDを聞いて、AMATIは現代的な空間表現で、そのような ことが出来るのではないかという可能性も感じました。 Amatiが良かった、という内容なので、Serafinoと803D3の試聴会のレポートには なりませんが、私の感想を川又さんに送ります。 メルマガでの川又さんのレポートも、大変参考になりますが、やはり、実際の音を、 本日の様に、解説をして頂きながら、じっくり比較試聴させて頂だけるのは、参考に なりますし、楽しいです。正に、耳に毒ですが。 現在使っているB&W Signature800も古くなりましたし、十数年経ちスピーカー技術の 進歩も大きいことも感じました。今後、買い替えの際にはよろしくお願いいたします。 本日は、ありがとうございました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- O.N様こちらこそありがとうございました。禁断のスピーカーを聴いて頂いたことで 耳に毒の体験をして頂きましたが、ご用命をお待ちしております! さて… 私が選曲した10曲をどのような順番で演奏するか、それも色々と考えました。 ホール録音の後にはスタジオ録音、大編成で大迫力の後には小編成でしっとりと。 ドラムの低域とウッドベースの低域の比較、オーケストラにおける打楽器の質感に 対してスタジオ録音での人工的な低音との対比、アコースティックでお化粧なしの ドライな録音でのドラムとベースの比較、お馴染みの女性ヴォーカルをはさみ、 ダイナミックな躍動するシンセサイザーの正確な音階による重厚な低域の比較。 などなど演奏前に聴きどころを解説し、予定の二時間を30分もオーバーしてしまい ましたが、全曲を比較試聴された皆様の採点結果を下記にてご紹介しましょう!! ■Sonusfaber SERAFINO Tradition vs B&W 803D3の採点結果は下記にて! http://www.dynamicaudio.jp/file/2017.07.15-02.pdf 先ず一方に10点を付けて他方を減点しての採点方法で同点引き分けはなしで、 両方ともに10点が入った曲が多いので平均値ではこのようになったわけです。 五曲目の女性ヴォーカルでは全員がSERAFINO Traditionを10点としたので満点。 B&Wの減点は個人差があり8.0となりましたが、今回の採点法の象徴的な一場面と いうことになったと思います。 もう一度述べておきますが、参加者の半数が当フロアーに初来場という皆様でした。 日頃からH.A.L.の音質に馴染んでいらっしゃる皆様とは感覚が少し違うということも あったかと思いますので、その点をご理解頂ければと思います。 私としては大変興味深い結果であり、また今回選曲と試聴方法を同じくして他の スピーカーで対決試聴会をやったらどうなるだろうか!? などと考えてしまいました。 今回の試聴会で台本はできていますので、同じ選曲と進行方法で良いと思うのです。 もしも…、もしもですよ、こんな比較試聴会をやって欲しいというご意見が多数 寄せられましたら私もその気になってしまうかも!? |
担当:川又利明 |
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