発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
2017年4月15日 No.1382 H.A.L.'s One point impression!! - FM Acoustics FM223!! |
国内初の店頭実演!!あのFM ACOUSTICSの史上最強のPHONO PREAMPLIFIRE登場!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1377.html そして、既報の通りFM Acoustics FM223と巡り合ってから数日、これでもか… というくらいに私でさえも前例のない素晴らしいアナログサウンドに聴き惚れています! 今日は久しぶりに痺れるようなアナログの音に大感動しました!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1381.html ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / FM Acoustics FM223 -inspection system ◇ ……………………………………………………………………………… TechDAS Air Force One (税別¥7,200,000.) http://stella-inc.com/10techdas/ with Graham Engineering PHANTOM II Supreme 10inch (税別¥1,350,000.) http://stella-inc.com/009graham/index.html with Audio-Technica AT-ART1000 (Open Price 実勢価格 税別¥598,000.) http://www.excellence.audio-technica.com/jp/ with FM Acoustics FM223 (Open Price/現状での時価として実勢価格は税別800万円) http://www.axiss.co.jp/brand/fm-acoustics/phono-eq-amplifier/fm223/ and TRANSPARENT XLPC(税別¥280,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1311.html http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ WireWorld POLARIS Series3 XLR Interconnect Cable 5.0m ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC Grandioso C1 (税別¥2,500,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/c1/index.html and TRANSPARENT OPC2(×2)+OPI(税別¥3,450,000.)★Transparent OPI 2out http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-conditioner/power-conditioner/ http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/#cnt-power-cord and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT OBL20(6.0m) Balanced OPUS line cable (税別¥3,800,000.)中・高域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and TRANSPARENT XLBL 25(7.5m)REFERENCE XL line cable(税別¥1,810,000.)低域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC Grandioso M1(2Pair 税別¥6,400,000.)★Bi-Amp http://www.esoteric.jp/products/esoteric/m1/index.html and TRANSPARENT OPC2(×2)+OPIのセットを二組(税別¥6,900,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-conditioner/power-conditioner/ http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/#cnt-power-cord ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT OSC12(3.6m) OPUS speaker cable(税別¥5,250,000.)中・高域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and TRANSPARENT XLSC10(3.0m)REFERENCE XL speaker cable(税別¥2,050,000.)低域用 http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCCS (1Pair ¥22,480,000.) http://www.hiro-ac.jp/index.html http://www.hiro-ac.jp/production.html and H.A.L.'s B-Board×2 (1枚/税別・配送費込み¥122,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html ……………………………………………………………………………… 私はFM Acoustics FM223を聴き始めて、あまりの素晴らしさと驚きに一種の疑問を 持ってしまい、輸入元アクシスに色々と質問をして確認を求めてしまいました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より アクシス 室井様 いつもお世話になります。 FM223凄いです! 感動しました。 FM223は売らないで、このままずっとここに置いて聴いていたいです! それほど凄いです!! 今回はFMを見直した感があります。 お持ち頂いた状態で鳴らしていますが、説明書を見て他の機能もあることが分かりました。 入力切替だけで他のスイッチは一切いじっていませんが、カートリッジとの マッチングは既に調整済みということで良いのですよね? というのは、高域の情報量があまりにも素晴らしいので、イコライジングカーブを ハイ上がりに調整されているのではないかと疑っている始末です(笑) 一応ご確認下さい。 今日も試聴しますが、とにかく素晴らしいのです! アクシスより > はいインピーダンスは指定のオーディオテクニカのカートリッジにマッチングさせています。 > 中高域の情報量、輝きや抜け感、おっしゃる通りだと思います。 川又より くどいようですが、上記に関しては何も操作していないデフォルト状態と いうことでいいのですよね? 信じがたいので確認です。 アクシスより > はい何もしておりません。 > RIAA設定であればTURNOVERと10kHz ATTNが効きませんので、ディエンファシス/ > イコライジング調整は全くされてないデフォルト(RIAAでのディエンファシス再生)の状態です。 > ご存知の通りカートリッジはバランス出力ですので、CMRR が110dBを誇るFMの真の > バランス回路でRIAA再生すると、お聴きのような音がするということかと思います。 > FM223には、ディエンファシス/イコライジング調整以外に、MC入力に対する負荷 > インピーダンスと負荷キャパシタンスの設定機能があり、その設定の組み合わせで > 高域の共振周波数が変化し、高域の感じも異なってまいります。 > > 詳しくは、取説の6ページにありますが、出荷時の設定は、テクニカART1000の > 3Ωインピーダンスに最もマッチするであろう、負荷インピーダンス90Ω、負荷 > キャパシタンス0.7uFにセットしておきました。 > 負荷キャパシタンスを1.5uFにするともっと穏やかにはなるかと思われます。 > 適宜お試しください。 川又より 負荷キャパシタンス0.7uFから、1.5uF、2.2uF、0とすべて試しました。 ご指摘のように1.5、2.2という方向性だと多少高域の伸びやかさと輝きが 減じるように感じられ、0にしましたが極端にぎらつくようなことはありません。 いずれの負荷キャパシタンスでも当初から感じている素晴らしさに変化はありません。 次に、負荷キャパシタンス0.7uFに固定して、負荷インピーダンス90Ω、 45Ω、35Ω、180Ωと変化させました。 数値が大きくなるほど音像とフォーカスは引き締まるように微妙に変化。 数値を下げると音像の輪郭と低域は微妙に穏やかで甘口になりますが 上記同様に当初の印象が覆されることのない素晴らしさです。 以上をすべて比較した結果、結局は推奨値に戻してしまいました。 これが一番いいです! これらは相当微妙でありハイレベルな選択となりますね。 上記の微調整は大変微妙な変化で、ユーザーに説明する際にはいじらずとも 大丈夫と言っても差し支えないものかと思いました。 しかし、聴けば聴くほどいいです! 先ずはご報告まで。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- アナログレコードの再生において音質変化をもたらす要素は列挙したらきりがない くらいに実に多数の項目があります。私もオーディオを始めた時代にはLPしか なかったので、若い頃には色々といじっては聴きを繰り返してきたものでした。 その中で、今回は今まで使用していたプレーヤーシステムを同じくして、フォノ イコライザーのみで起こった変化の凄まじさに疑いを持ってしまったというのが 上記のやり取りであり、FM223の電気的な調整項目をすべて実験したのですが、 根本的なパフォーマンスに影響はなかったというエピソードをご紹介したものです。 Stereo Sound Flat Transfer SeriesのCDで今まで数え切れないほど聴いてきた 石川さゆりの「天城越え」を収録した45回転ラッカー盤カッティングのメタル マスター・ダイレクトプレスによる限定盤LPに針を落とした時に衝撃が走り、 これまでに聴いてきたアナログレコードの再生音と次元が違う事を実感したのです! http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=2357 琴と三味線の鮮烈な響きから強烈なドラム、ストリングスが直ちに加わりお馴染みの 旋律が流れ始めた瞬間から過去の記憶と楽音の豊潤さが別次元なのです!! コンピューターのファイル再生としてハイレゾという言葉が流行している昨今ですが、 ここで使用しているCD/SACDプレーヤーにおけるアップサンプリングはPCMにおいて8fs、 dCS VivaldiシステムではDSD×2(5.6MHz)という高次元のアップコンバートを行って いるので、依然としてH.A.L.でのリファレンスはデジタルでもディスクプレーヤーが リファレンスとなっており、それらで聴き続けてきた石川さゆりの「天城越え」は 私の頭の中で模範的音質のテンプレートとしてしっかりと記憶に定着していました。 その冒頭では琴と三味線という和楽器のパルシブな立ち上がりが肉付きのいい響きと して空間に出現し、爪弾きのアタックで見事な切れ味を見せる楽音の充足感の違いに驚く! 二種の和楽器の弦の太さが一回り太くなったようにエネルギー感が高く充実しており、 バチと琴爪の鋭利な先端部が弦のテンションを引き出すように弾けるると、その 素晴らしい瞬発力から発生した弦一本一本の響きが肉感的な質感をもたらすのは アナログレコードならではの特徴だと思われる。そして、それが美しいのです! 更に驚くべきは高速で立ち上がった和楽器のリヴァーヴがセンターから左右両翼へと 拡散していく領域が、今まで高品位なCD/SACDプレーヤーで再生した時よりも倍近く 広大な空間へと広がり、その残響として認識できる滞空時間が驚異的に延長されている! 正に濃厚な残響であり、自然消滅していく過程がふっくらとした音場感の中に熟成し、 聴き手の耳に優しい質感でありながら温度感とエネルギー感を湛える楽音にしびれる!! ほぼ同時にイントロからストリングスが入ってくるが、このストリングスという 言葉は、弦楽器という言葉と私の中では使い分けるようにしている。 スタジオ録音で明らかに録音後にエンジニアの手によって加工されたものを ストリングスと言い、ホール録音もしくはアコースティックな演奏において演奏 空間の響きだけで極力音質を加工しない(そのように聴こえるという意味で) クラシック音楽などの場合に弦楽器という言い方を私はするようにしています。 今回の場合には明らかにストリングスなのですが、当然フルオーケストラのような 大編成ではないと思われる「天城越え」のストリングスセクションそのものに 独自の響きの器があることを私は初めて感じ取りました! 響きの器とは聴き慣れない言葉ですが、デジタルで聴いてきた今までのストリングスは 集団的音像というか、複数の弦楽器が演奏しているにも関わらず演奏者の集団として ひとつの色彩感、音色でくくられたストリングスだったと思えるのです。 デジタルの場合には、例えればHIRO Acousticの左右スピーカーを正面から撮影した 写真があったとしたら、左側スピーカーのトゥイーター位置からセンターに向かって 定規を当てて、太いマジックインキで幅のある黒い直線をくっきりと書き込んだ イメージでしょうか。 この太く黒い直線を楽音の核としてストリングスが展開し、その周辺に鮮明な響きと 余韻を残して聴かせてくれるのがデジタルディスクの傾向だったと今は思えます。 ところが、私としても聴き慣れていたTechDAS Air Force Oneという素晴らしい ターンテーブルからトーンアーム、カートリッジというシステム構成でしたが、 これらをFM223を通じて聴き始めたことから、同じアナログプレーヤーとは思えない 変化が起こってしまったのです! 上記のスピーカーを正面から捉えた写真をもう一枚用意します。そして、FM223では マジックインキではなくエアブラシに変化します。一色で塗りつぶすマジックではなく、 染料を微細な霧の粒子として吹き付けるエアブラシによって、ストリングスの質感に グラデーションの階層が何重にも感じられる響きの濃淡が発生し、更に複数の色違い の染料が吹き付けられたように異なる音色の共存が確認できるようになってきます! そして、驚くべきは集団的音像と言ったストリングスの存在感が中空に浮遊するように、 今までは左側トゥイーターという起点からセンターに向けてという領域が感じられて いたはずなのに、FM223では左トゥイーターを中心として左右に広がり展開するような 音場感の再構成が行われていることに驚く!! つまりは、例えている左右スピーカーの写真という二次元的な平面での定位感という ものから、三次元的にストリングスに奥行き感という前後方向の響きのベクトルを 発生させているということなのです! この立体的響きの美しさが本能的に聴き手の 感性に訴えかける美意識の引き金になってしまうのですから堪らないのです! ここで再度、響きの器という言葉を説明するならば、ストリングスセクションだけに 独自のリヴアーヴ処理が施されているということがFM223によって発見できたという ことなのです。複数の弦楽器が発生した楽音が独自の響きの空間を有しており、 それらがひとつの空間の中で楽音が融合し新たな色彩感を作り出しているのです! 多様な色彩感を含むエアブラシによって描かれるストリングスを生み出したFM223は、 そのたぐいまれなマスターテープというアナログで構成される電気信号のうま味を ヴォーカルにも適用してくるだろうことは当然予想されたことです! 石川さゆりの歌声は前述の特徴を最初からまとって登場しました!! 音像はしっかりとジャストセンターに定位しているのですが、前述の二次元的な 写真に対するエアブラシでの彩色ではなく、その対象は真っ白な塑像だったのです!! このヴォーカルの空間での浮き上がり方、立体感としてFM223は石川さゆりの姿を 真っ白な石膏で左右スピーカーの中央に屹立させ、ジャケット写真のお姿のように 実に鮮やかで多彩な色と数々をエアブラシで丹念に塑像に吹き付けていくのです!! 歌声に抑揚をつけ、語り口調から一気に声を張り上げる歌唱力の素晴らしさに伴い、 自然と動きが伴ってしまう彼女の姿態に、あでやかな着物の絵柄と色彩が鮮明に 見て取れるように、一点を見つめて歌う石川さゆりの腕の動きに振袖が揺れる様子が、 美しい声とこぶしで歌い上げる女の情念と連動するように私の心を掻き立てるのです! ぽっかりという言葉を使いたくなるほどヴォーカルは見事に中空に浮かび上がり、 ふっくらという言葉を使いたくなるほど色艶にあふれたヴォーカルにひと肌の ぬくもりを感じさせる、こんな音、こんな歌、私の記憶にあるアナログとは違うのです! さて、感動的な「天城越え」と「朝花-ギターバージョン」の二曲を聴きながら、 これを先日体験したアナログ再生の新アイテムAFIのflat.で処理したら、一体 どんな進化をするのだろうかという好奇心に捕らわれてしまいました。 H.A.L.'s One point impression!! - Audio Fidelity Improvement flat. http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1373.html 限定盤の「石川さゆり」珠玉の名唄をもう1セット取り寄せ、リラックスモードで 熱処理を始めました。付属の磁気タッチペンでメニューをリラックスにして、 ヒーティングスタートさせます。ヒーティング(1)から(2)へと二段階で加熱し、 次にアニーリングという表示に変わり塩化ビニールに対して焼きなましを行い、 その後にクーリングという表示に変化して終了するまで四時間ほどかかりました。 上記インプレッションでは散発的なコメントで異なるポイントを列挙しましたが、 その各項目は45回転高品位レコードの石川さゆりにおいても全く同様に確認できました! FM Acoustics FM223によってもたらされた感動と、同時になるべく客観的に音質の 特徴を比喩を使って述べてきましたが、flat.(フラットドット)によるLPレコードの リラクゼーション効果の方向性がFM223の特長と素晴らしさを示唆するベクトルと 完全に一致しているという結論となりました。この曲で使用前・使用後の同時比較を FM223にて行ったということは私にして生涯に渡る感動の記憶となったのです! 今回はアナログ音源としてのマスターテープの素晴らしさを、アナログ伝送という 図式のままで高品位に聴かせてくれる石川さゆりのレコードに集中して述べましたが、 他のレコードでも同様な傾向と驚きの新発見という音質が聴くたびに起こりました。 FM223をこのまま使い続けたいというのが今の気持ちなのですが、ビジネス面では そうも言っていられません。既に自宅で試聴したいというVIPのお声がかりもあり、 いつまで聴いていられることやら…。 究極という言葉は使い古された言葉ですが、私にとって、これ以上というものが 登場しない限り許されるものでしょう。今ここで聴けるアナログは正に究極です! ★4/22現在FM Acoustics FM223は販売されましたので残念ながら展示品は なくなりました。 |
担当:川又利明 |
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