発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
「私を虜にした“oreloB”というタイトルのLPレコードとは何だ!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1307.html 上記試聴システムで使用したMy Sonic Lab Signature Pratinum(税別¥750,000.)と TechDAS TDC01 Ti(¥850,000)を比較試聴しました。 滅多に揃わない二機種の記念撮影です。 http://www.dynamicaudio.jp/file/2016.06.25.01.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/2016.06.25.02.jpg http://www.mysonic.jp/ ☆メーカーサイトでは未掲載 http://stella-inc.com/10techdas/TDC01pict.html# この両者には次のような共通項があります。 ・方式 : MC型 ・周波数特性 10 - 50,000 Hz ・出力電圧 TDC01 Ti:0.45mV (1kHz) / Signature Pratinum:0.5mV (1kHz) ・内部インピーダンス 1.4 Ω ・推奨ロードインピーダンス 100 - 500 Ω ・適正針圧 TDC01 Ti:2.0 -2.5g / Signature Pratinum:1.9 -2.2g ・質量 TDC01 Ti:17g / Signature Pratinum:13g ・カンチレバー : ピュアボロン ・スタイラス : セミラインコンタクト型 ( 3μm x 30μm ) ・チャンネルバランス 0.5dB (1kHz) ・チャンネルセパレーション 30dB以上 (1kHz) 最も違う点はハウジングとベースでしょうか。 Signature PratinumのハウジングはA5056というAl-Mg系合金。純アルミにわずかな Mgを加えた合金で光輝処理後の陽極酸化処理で高い光輝度が得られるもの。これに ロジウムメッキを施しています。 TDC01 Tiのハウジングは表面特殊硬化処理チタンでマウントベースも同質であり 制振処理を施しています。 上記システムで使用しているAir Force One(¥7,000,000.)とGraham Engineering PHANTOM II Supreme (¥1,280,000.)にて本日比較しました。 選曲は上記リンクで述べているMaurice RavelのLa Valseをもちろん最初に比較。 http://goo.gl/AURdRu 次に、1978年の録音でアルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux)とソリスト・ ロマンド/アルバト・ゲレッツ指揮によるバッハのヴァイオリン協奏曲第一番イ短調。 更に、Grover Washington jr.「WINELIGHT」よりタイトル曲の「WINELIGHT」です。 Graham PHANTOM IIのアームパイプを取り外して慎重にカートリッジを交換しての 比較試聴なので、CDのように簡単に多数の曲で比較することはできませんが、 なるほどな〜という二者の性格の違いは把握できました。 どちらも高価な最高級カートリッジなので情報量も素晴らしく甲乙つけがたいと いうか、無理に相違点を列挙するのが良いとも思いません。各項目で共通する 質感も多数ありましたが、最も違うのは低域の音像表現でしょうか。 TDC01 Tiのハウジングとベースに採用された素材感が音質にも表れたということか、 オーケストラのグランカッサ、スタジオ録音でのドラムとベース、センターに定位する 低域の音像はTDC01 Tiの方が引き締まっていて輪郭が鮮明です。 逆にグリュミオーのヴァイオリンでは好みが分かれるかもしれませんが、 Signature Pratinumの方が解放感があり楽音が空間に溶け込んでいくような質感を 私は好ましいと思いました。そして、TDC01 Tiの場合にはヴァイオリンそのものの 解像度が極めて高く、音像もくっきりと描き写実性が高い弦楽器を聴かせます。 いい勉強をさせてもらいました。TDC01 Tiは期間限定展示なので、この週末は こちらを重点的に聴き込みたいと思っています。皆様もいかがでしょうか! そうでした!! 次はAudio-TechnicaのAT-ART1000も聴かなければなりませんね!! http://www.excellence.audio-technica.com/jp/ |
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