発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナミックオーディオ5555 TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved生産第一号機入荷!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1251.html 上記のようにMODEL-CCS Improvedの初号機を鳴らし始めて約二週間が経過。 初期段階のバーンインはほぼ完了したものと考えている。 バーンインの進行によって表れる変化はスピーカーからケーブルまで同様な 二種類の傾向を示す。 先ず最初は全体的に暗い印象で目覚めが悪く、覇気のない音が次第に明るく 伸びやかに変化して行く傾向。もうひとつは最初はぎらぎらした眩しさが 感じられ、毛羽立った印象が次第に落ち着いてふくよかさを含む柔軟性が 表れてくる傾向の二種類がある。 MODEL-CCS Improvedは間違いなく前者であった。最初は空間再現性に乏しく、 余韻感が不足し切れ味もぬるい。それが二週間の間の鳴らし込みとバーンイン を繰り返すことで、以前から承知しているMODEL-CCS Improvedの音質となった。 以前の試作機で行ってきた数々の組み合わせによる変化の各項目と同じ実験は 出来ないが、私の記憶する多数の表情と比較すると成熟した大人の落ち着きと いうか、オーケストラにおける弦楽器のしなやかさと潤いにおける完成度の高さ、 またスタジオ録音での重厚な低域の質感に安定性があり、更に廣中さんが施した クロスオーバーネットワークの微調整などの相乗的な進化が間違いなく音質に 表れていることを実感するようになった。これだ!!実に素晴らしい!! 設計通りのパフォーマンスを当フロアーで確認し、嫁ぎ先での失礼がないように 十分に花嫁修業を積み重ね、いよいよ今月末のユーザー納品の準備が整った。 このようにMODEL-CCS Improvedの完成形を音質で実感した時、今でないと出来 ない実験課題がひとつあったことを思い出す。それはたった一本のDCケーブル を試してみなければ、ということで使用するアンプも十分にバーンインが進んだ 下記のシステム構成となった。 ◇ H.A.L.'s Sound Recipe / Aug-Line DC Cable for CH Precision-inspection system ◇ ……………………………………………………………………………… Abendrot Audio STUTE(税別¥3,500,000.) http://jp.abendrot.co.uk/ and dCS Vivaldi Clock (税別¥2,120,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-clock/ and TRANSPARENT PLMM2X(2本)+PI8 (税別¥1,050,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ Cardas Audio Lightning BNC Cable http://www.taiyo-international.com/products/cardas/digital/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Vivaldi Transport (税別¥5,230,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-transport/ and Aurender W20 (税別¥2,185,000.) http://www.aurender.jp/products/w20/ with dCS Vivaldi Upsampler (税別¥2,700,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-upsampler/ and TRANSPARENT PLMM2X(3本)+PI8 (税別¥1,330,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ TRANSPARENT REFERENCE XL 110ΩAES/EBU DigitaL (XLR)×2 (税別¥960,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1037.html http://www.axiss.co.jp/ftran.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Vivaldi DAC (税別¥4,270,000.) http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-dac/ and TRANSPARENT PLMM2X+PI8 (税別¥770,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim / Interconnect cable XLR 1.5m(1Pair 税別¥1,823,000.) http://www.zensati.com/ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… CH Precision X1 Single(税別¥2,000,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/X1%20pict.html ▽ ▽ ▽ Aug-Line DC Cable for CH Precision 1.0m (税別¥350,000.) http://www.dynamicaudio.jp/file/20150927-aug_line.jpg http://aug-line.com/ ▽ ▽ ▽ CH Precision L1 (税別¥4,100,000.)★E.M.G-board二枚使用!! http://www.zephyrn.com/chprecision/page/L1%20pict.html and TRANSPARENT PLMM2X+PI8 (税別¥770,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim / Interconnect cable XLR 8.0m(1Pair 税別¥5,645,000.) http://www.zensati.com/ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… CH Precision A1 Mono Power Amplifier 1Pair(税別¥7,600,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/A1%20pict.html and TRANSPARENT PLMM2X+PIMMX(2set税別¥1,640,000.) http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/ and CH Precision SBOARD 1Pair(税別¥360,000.) http://www.zephyrn.com/chprecision/page/SBOARD%20pict.html ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ZenSati Seraphim/Speaker cable 3.0m/Bi-Wier(税別¥9,408,000.) http://www.zensati.com/ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/960.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved (1Pair ¥14,250,000.) http://www.hiro-ac.jp/ and H.A.L.'s B-Board×2 (1枚/税別・配送費込み¥122,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html 「特報!!HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improvedとはこれだ!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1199.html ここに紹介した下記の二枚の写真でImprovedモデルとスピーカー本体とネット ワークボックスをセットしたのがB-Board http://www.dynamicaudio.jp/file/20150306-model-ccs_improved01.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/20150306-model-ccs_improved02.jpg ……………………………………………………………………………… 2015.04.07-No.3529-ではH.A.L.'s Monitor-Aug-Line-MarkLevinson DC CABLE として新企画を掲載していたので記憶にある方も多いと思うが、その後Viola、 GOLDMUNDなどのDCケーブルを独自に作成しているAug-Lineから試聴サンプルが 届いていたが、ついぞ今日まで試聴の機会を作ることが出来なかったものだ。 もちろん、このAug-Line DC Cableを使わずとも極上の音質であることは間違いなく、 その変化を誇張することなく冷静に分析しようとCH Precision X1に付属する オリジナルのDCケーブルで聴き慣れた課題曲を聴き、しっかりと記憶に残して Aug-Line DC Cableに切り替える。 先ず最初に、小澤征爾/ボストン交響楽団マーラー交響曲第一番「巨人」87年 録音の定番の第二楽章を聴く。 「おー、そうきましたか!!この変化は悪くない。いいですね〜」 冒頭の弦楽器群の合奏において最初の変化が表れる。あたかも譜面台にLEDライトが 取り付けてあり、演奏パートが始まるとスイッチャーが照明のコントロールを 瞬時に行って演奏者の姿を照らし出すように、オーケストラ全体が明るく感じられる。 ここで解像度が上がったという表現は使いたくない。なぜなら付属DCケーブルで 聴いていて何も不満はないし、これまでの多数の試聴でもCH Precisionの持つ 高度な分解能に何ら異論はないからだ。しかし… この時に表れた変化をHIRO Acousticは馬鹿正直と言えるほどの正確さで表現 してしまうのだから語らざるを得ない。その証拠に木管楽器のパートでも音像 のサイズが一回り縮小し、弦楽器で起こった変化を裏付けているのである。 14人の第一ヴァイオリンの主題の演奏は見事に左チャンネルとセンターの空間 に列をなして並ぶ中間定位の素晴らしさを発揮し、その演奏者一人一人に微妙な 違いを聴かせるので集団でありながら個々の奏者に独立した音色と質感が感じ られるようになっていた。 その現象が弦楽五部の全てのパートで感じられる。ビオラの楽音も同様に右 チャンネルからセンターとの中間にステージの床が存在することを示すように 水平方向に音の群像を横たえるが、10人の演奏者各々の存在感がありながら 合奏としての流れを左方向に余韻として拡散して行く情報量の素晴らしさ!! 管楽器のソロパートで感じられた音像の集約と輪郭の鮮明さが、弦楽器群の 演奏そのものに明るさを提供し、トライアングルの打音では音像が更に小さく 変化していることに私は頭の中でチェックマークを付けていた。これは必ず 他の録音では見つけやすい変化として予測できるだろう。 コンピューターの画質調整でガンマ補正を行ったように、今まで当然と思って いたオーケストラのステージ全体を明るく感じさせる変化は、言い換えれば 個々の楽音の音像をきりりと鮮明にするという方向性であり好ましく感じられた。 ■THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL) http://www.universal-music.co.jp/p/UICU-1262 私が試聴曲でサントラ盤を使うというのは本当に前例がないものだが、この曲は 今では欠かせない選曲の一つになっている。鋭いスネアのアタックと重厚な 弦楽器の低域が完璧にシンクロする冒頭からの広大な音場感と右チャンネルの ハイハットの単調なリズムの質感と、高域から超低域まで同時進行のテストが 出来て録音レベルが大変高い一曲。ボリュームに気をつけないと物凄い音量。 オーケストラで音像の縮小が感じられたが、この曲では低域のテンションが ぎゅっとネジを巻いて引き締められたかのように、スネアのパルシブな打音が 張力を高めている変化が先ず私のセンサーに引っかかった!!これは鋭い速い!! 今にも破裂しそうなほどに膨らんだ風船がパン!!と割れた瞬間をホールで再現 したら、その破裂音がホールエコーによって消滅までの足跡を残していく事を 想像できると思うが、この曲で繰り返される重厚で広大な広がりを見せる低音 の響きは正にそのような余韻感を多分に含んでいるリヴァーヴの妙技が光る。 打楽器と低弦楽器が素晴らしい同期で聴かせるダイナミックな低音の爆心地を 左右スピーカーのジャストセンターに設定し、そこから衝撃波が広がっていく ような再生音にAug-Lineは加速感を加えているようだ!! そして、オーケストラの課題曲で感じた音像の縮小はヴォーカルで再度証明された。 THE WEEKENDのファルセットのヴォーカルは見事なダイエットを成し遂げた!! HIRO Acousticで聴くヴォーカルはマウスサイズが他のスピーカーに比べて極めて 小ぶりであり、ジャストセンターに浮かび上がる立体感は格別の素晴らしさがある。 そのHIRO Acousticはたった一本のDCケーブルでおきた変化を、ヴォーカルの 輪郭を極めて鮮明にするということで示し、それは同時にヴォーカルに施した リヴァーヴのオーラをリスナーに更にしっかりと見せてくれるのである。 どうやら、このAug-Line DC Cableの特徴は音像の小型化という変化が最も 顕著な特徴なのではと思い始めたが、それには空間情報を決して減じることが ないという大前提がある。たった二台のスピーカーで行う2ch再生において 空間提示とはどういうことか、オーケストラとスタジオ録音の課題曲で検証 してきた私が次に選曲したのはこれ。 ■UNCOMPRESSED WORLD VOL.1 http://accusticarts.de/audiophile/index_en.html http://www.dynamicaudio.jp/file/100407/UncompressedWorldVol.1_booklet.pdf TRACK NO. 3 TWO TREES 音像に関して分析しようと思っても、この曲は左側のサックスと右側のピアノ という極めて小編成の録音。しかしながら音楽作品としてのセンスがデュオと いう演奏だからこそ発揮されている絶妙の課題曲。 緩やかでメローな旋律をサックスが奏でるが、ECMの録音と見間違えてしまう 程の広大な音場感がHIRO Acousticの前後左右と上下に発生する。 リヴァーヴとディレーを巧妙に駆使した録音で、サックスのアフターエコーが 右チャンネルのスピーカーからも多分に発せられ、同じくピアノの余韻感も 左チャンネルを含めてソロパートになるとセンターより左側まで余韻の足を延ばす。 二人の演奏が満たす空間をしっかりと再現するのはHIRO Acousticにとっては 何ら難しい事ではなく、今までのシステム構成でも電源ケーブルの違いを克明に 聴かせてくれたことは記憶に新しい。下記でも使用した選曲です。 感動しました!!Transparent OPC(OPUS Power Cord)を国内最速で試聴!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1242.html この曲でAug-Line DC Cableがやってくれたことは音像の中身に関する情報量 の増加ということでした!! 美しく広がる音場感についつい目を奪われる曲だが、この時にサックスのリードが 絶妙な質感で震え、湿り気を帯び、ネック部分での演奏者の息遣いをマイクが 拾い、前述のヴォーカルの再現性に匹敵するほどのリアルな質感を提示する。 このサックスに吹き込まれた空気の振動そのものが見えるようだ!! そして、ベルから放射されたバイブレーションがHIRO Acousticを通じて外界に 発散した音波そのものの鮮度が向上し、左右スピーカーが共同作業で創作した 素晴らしい空間にピアノが共存する。 音像の中身の情報量が増加した現象はピアノでももちろん感じられる。 ハンマーがアタックした瞬間のインパルス応答が極めて高速化し、ペダルを ふまない演奏個所の余韻感が芳醇な響きのレイヤーを構成し、フラッシュを 焚いた直後、視覚に残る残像のように正確な余韻感が空間に漂う快感!! 特に左手の低い音階の和音が鋭く立ち上がり、滞空時間の長い余韻を空間に 留めながら消えていく美しさに私は思わずぞくっとしてしまった!! 私は冷静に考えた。 Aug-Line DC Cableがなくとも、このシステム構成だったら音楽の感動を クォリティーとして誇張せずにリスナーに伝えることは十分に可能だろうと。 「CH Precisionで鳴らすHIRO Acousticは絶品です!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1205.html しかし、上記で述べたようにコンポーネントの能力が高ければ高い程、たった 1本のAug-Line DC Cableがもたらす可能性は同様に高くなっていくという事だ。 私はAug-Line DC Cableにおける変化を確認した。そして、それは前述の傾向 を見せるが決してオリジナルDCケーブルを否定するものではない。 先ずはCH Precisionの技術的な素晴らしさと音質的評価という土台の上に存在 価値を発見するオプションであるということで、求める皆様にアドバイス出来る 根拠を私は高いレベルで獲得した事を報告したい。それにしても素晴らしい!! そして、ハルズサークル配信と同時に新企画を実施しています。 このような新企画とは何か? ぜひハルズサークルにご入会下さい。 |
担当:川又利明 |
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