発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明

2015年6月16日
 No.1228 H.A.L.'s One point impression!!-TRANSPARENT GENERATION 5の魅力!!

「H.A.L.'s One point impression!! Ayre Twentyが鳴らすHIRO Acousticの魅力!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1224.html
この最後で次のように述べていました。

このシステムで更に磨きをかける課題が早速、私の頭の中に浮かんで来ました
ので続報にご期待頂ければと思います。

その課題とはH.A.L.で最も多用しているケーブルTRANSPARENTの新世代モデル
GENERATION 5をAyre Twentyシリーズに投入しHIRO Acousticを鳴らそうという
企てだったのです。実際に使用開始してバーンインを行い熟成を進めるうちに
物凄い事になってきました!!

◇ H.A.L.'s Sound Recipe / TRANSPARENT GENERATION 5-inspection system  ◇
 
………………………………………………………………………………
Abendrot Audio STUTE(税別¥3,500,000.)
http://jp.abendrot.co.uk/
     and
dCS Vivaldi Clock(税別¥1,920,000.)
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-clock/
     and
TRANSPARENT PLMM2X(2本)+PI8(税別¥1,050,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/
     and
finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/fFE.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

Cardas Audio Lightning BNC Cable
http://www.taiyo-international.com/products/cardas/digital/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
dCS Vivaldi Transport(税別¥4,740,000.)
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-transport/
          and
Aurender W20 (税別¥2,185,000.)
http://www.aurender.jp/products/w20/
          with
dCS Vivaldi Upsampler(税別¥2,450,000.)
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-upsampler/
     and
TRANSPARENT PLMM2X(3本)+PI8(税別¥1,330,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/
     and
finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/fFE.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽
 
TRANSPARENT REFERENCE XL 110ΩAES/EBU DigitaL (XLR)×2(税別¥960,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1037.html
http://www.axiss.co.jp/ftran.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
dCS Vivaldi DAC (税別¥3,870,000.)
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/vivaldi-dac/
     and
TRANSPARENT PLMM2X+PI8(税別¥770,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/
     and
finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/fFE.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT GENERATION 5/REFERENCE XL XLBL 1.5(1.5m)(税別¥1,330,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/audio-cable/audio-cable-3/#cnt-reference-xl-2

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
Ayre KX-R Twenty(税別¥4,300,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/ayre/ayre-reference/kx-r-twenty/
     and
TRANSPARENT PLMM2X+PI8(税別¥770,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/
     and
finite element Pagode Master Reference Rack/HD02+CERABASE 4P(税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/fFE.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT GENERATION 5/REFERENCE XL XLBL 25(7.5m)(税別¥1,810,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/audio-cable/audio-cable-3/#cnt-reference-xl-2

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
Ayre MX-R Twenty(税別¥4,700,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/ayre/ayre-reference/mx-r-twenty/
     and
TRANSPARENT PIMMX×2+PLMM2X(2本)(税別¥1,640,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/
     and
H.A.L.'s P-Board×2 (1枚/税別・配送費込み¥65,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT GENERATION 5/REFERENCE XL XLSC 10(3.0m)(税別¥2,050,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/audio-cable/audio-cable-3/#cnt-reference-xl-2
     and
Kimber Kable Select KS-9038 Bi-wire Jumpers(税別¥200,000.)
http://dm-importaudio.jp/kimberkable/lineup-ka/l4/Vcms4_00000167.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved (1Pair ¥14,250,000.)
http://www.hiro-ac.jp/
     and
H.A.L.'s B-Board×2 (1枚/税別・配送費込み¥122,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html
「特報!!HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improvedとはこれだ!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1199.html
ここに紹介した下記の二枚の写真でImprovedモデルとスピーカー本体とネット
ワークボックスをセットしたのがB-Board
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150306-model-ccs_improved01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/20150306-model-ccs_improved02.jpg
………………………………………………………………………………

前回はAyre KX-R & MX-R TwentyとHIRO Acousticの組み合わせで、私はHIRO 
Acousticに新しい歴史の扉が開いたという感動を実感した!!と述べたばかり
なのに、その舌の根も乾かないうちに同じコンポーネントで更に未知の世界を
この空間に出現させてしまったという驚きです!!

AESデジタルケーブルはもとより、上記のように前回に比べてTRANSPARENT GENERATION 5の
インターコネクトとスピーカーケーブルを、更にパワーアンプの電源にPIMMX
のアイソレーター二台を追加し、完璧を喫してのセットアップです。

1987年デジタル録音の小澤征爾/ボストン交響楽団/マーラー交響曲第一番「巨人」
この第二楽章から聴き始めたのですが…。

「あ〜、何と言う美しさだろうか!!見事にほぐされた弦楽器の緻密で繊細な
 響きは言葉を失うほどの素晴らしさ!!なんと表現すればいいのだろうか!!」

この時のHIRO Acousticのオーケストラは以前のESOTERICシステムともCH Precision
とも違います。しなやかさを二乗して艶やかさを二倍にして、官能的であり
流麗な弦楽器の楽音を発し始めたHIRO Acousticの潜在能力にまだ未開拓の余地
があったのだと衝撃を受けました!!前回はこのように述べていたが、それが
更に進化した音を言葉にするのは至難の業と言わざるを得ない。

艶やかであり繊細であり、総額615万円というTRANSPARENTのケーブルによって
紡ぎだされる演奏を聴きながら私の脳裏に去来したイメージはこうだった!!

新緑の細部を見れば木々の葉にはいつの間にかうっすらと埃が付着していたのか。
それが深夜の雨で洗い流され朝日を浴びて輝きながら、葉脈の一筋ずつが手に
とるように見えてきたような新鮮さ!!これほどの分解能があったのか!!

しかも木々の葉には雨上がりのしずくが数滴残り、澄み切った水滴に周囲の
明るい景色が球面状に反射し写り込むような光のいたずらのように、弦楽器の
個々のパートに輝きと潤いを与えるような素晴らしい描写力が圧倒的だ!!

瑞々しい響きが心地良さを誘い、この曲の美的再生音の歴史に新しいファイル
が追加されて私の記憶に中に収納された。さて、早速次の選曲はこれに尽きる。

小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラによるブラームス交響曲第四番・
ハンガリー舞曲第五番・第六番(90年当時PHILIPS 426 391-2)

第一楽章の出だしから別次元の魅力的な弦楽器は予測以上のものでした!!

高音階のアルコでは適量の摩擦感と弦楽奏者一人ずつに存在感の向上が見られ、
ゆったりと繰り返す主題にしっとりとしたしなやかさが加味され芳醇な余韻感
に包まれるHIRO Acousticは純白でありながら再生音では虹の七色を纏う妙技。

TRANSPARENTが引き出したAyre Twentyシリーズの潜在能力は物凄い!!

解像度が向上していることは各パートの音像の分離と輪郭表現の鮮明さが示すが、
そこにはケーブルの変化によってもたらされた情報量の増加が余韻感の拡大と
いう響きの増長により、うっとりするような教会録音による空間提示と管楽器
の分解能が数段階向上したことによって、その定位置から拡散する響きの存続性
が微小信号が消えるまでの寿命を永らえていく素晴らしさ!!いやいや驚きました!!

美しさという言葉で表現する音は私の経験の中で数百種類の記憶として分類が
なされ、その都度頭の中に新規ファイルを作成し膨大な記録数があるにも関わらず、
やはり私が感動した音を表現する時に思い付く言葉が美しさだけというもどかしさ。

ハンガリー舞曲の二曲では打楽器のパルシブな立ち上がりを極めて鮮明に捉え、
この打音はHIRO Acousticの抑制の利いた低域再生の賜物で音像が膨らむ事は
皆無であり、教会の空間を示す再生音の音場感のスケールを倍加して消えていく!!

高速反応のHIRO Acousticだから出来る事ではあるが、全ての帯域において
微小信号の保存性が素晴らしいのは明らかにTRANSPARENTの貢献度の高さだ!!

流麗な弦楽器の美しさ、余韻感を倍増させた管楽器の響きの広大さ、聴き慣れた
課題曲から更に大きな空間と多用な楽音での反応を試したいと数々のディスク
を聴き続けた数日間でした。そして、昨日から聴き入っていたのがこのディスク。

■和田薫/伊福部昭/外山雄三:日本の管弦楽(マルメ響/広上淳一)
http://ml.naxos.jp/album/BIS-CD-490

4.Symphonic Poem, "Matsura" - Malmo Symphony Orchestra
広上淳一 - Jun'ichi Hirokami (指揮者)
録音: 11, 14 June 1990, Malmo Concert Hall, Malmo, Sweden

昨年のマラソン試聴会のラストの一曲でしたが、このディスクの収録曲の中で
和田薫作曲による「オーケストラのための民舞組曲」というトラックがあります。

その中の二曲が2009年にWDRケルン放送管弦楽団の演奏でライブ録音された
ディスクが下記のThe Echo of Japan - Die Musik von Kaoru Wada でした。
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICC-819/
画質と音質はご容赦頂き動画もアップされていました。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLE26402AA397F1325

私は、ダイナミックさと繊細さが同居する曲が聴きたいと探し出してきた二枚
のディスクで、この組曲の中で「囃子」と「土俗的舞曲」を異なるレーベルの
異なるオーケストラと、異なるレコーディングセンスでどのような違いがあるか
比較することに大変興味がありました。

この二枚は既に多数のシステムで聴き比べてきたものですが、先ず最初に驚い
てしまったのはBIS-CD-490の再生音における空間表現の広大さです。

言い換えれば余韻感、ホールエコーの再現性が素晴らしいという事になりますが、
ソースコンポーネントとしてdCS Vivaldiの出力する膨大な情報量、それを
デジタル・アナログの両方で伝送するTRANSPARENTケーブルの重要さ、更に
Ayre Twentyシリーズの伝送能力とスピーカーの駆動力、最後に空間情報の提示が
実に素晴らしいHIRO Acousticというコンビネーションによって私の記憶に無い
美しさが実現したのでした!!

今まで知ることのなかった余韻と響きの洪水がHIRO Acousticの周辺から溢れだし、
私の体を包み込むようにして背後に飛び去っていく高速再生音の快感に背筋が
ぞくっとする!!

同じ曲を「The Echo of Japan」のディスクで聴くと楽音のすべての距離感が
鮮明になり、音像の輪郭がきっちりと示され、それらの余韻感と響きが前者の
ディスクとは広がり方が違うということが克明に聴き取れるのが素晴らしい!!

そして、私は昨日からこの「The Echo of Japan」を惚れ惚れとする思いで
聴き続けていたのでした。

3.津軽三味線とオーケストラのための 絃魂
この曲は以前のマラソン試聴会で最後の一曲として演奏した事が記憶に新しく、
当時は大型スピーカーで大音量で鳴らしたものですが、いやいや…今回のシステム
で聴くと様相は一変しています。

オーケストラ全体が一本のバネで弾かれたように、見事な動機でたたみかける
ように発するアタックの衝撃波が実は大型ウーファーの演出効果によって
ボリュームアップされていたことが分かります。

着膨れしない低音と私が良く表現するようにHIRO Acousticというスピーカーが
発する低域には位相遅れの低音が上塗りされる事はありません。一見すると
ただストイックになっただけの低音と思われるでしょうが、実は録音に忠実な
低域再生であり、それが見事にTRANSPARENTの投入で証明されるのです!!

5.チェロとオーケストラのための 祷歌
その素晴らしさはこの曲になると一段と真相を露わにしてくるのです!!

日本情緒を漂わせるチェロのソロは時には哀愁を帯び、時には力強い主題の
カデンツァは演奏者のフォログラムとしてセンターに実にくっきりとした音像
を結び、そこから立ち上った響きがホール全体に浸透する余韻感を素晴らしい
スケールで再現するのだから堪らない!!

7.和太鼓とオーケストラのための協奏的断章 鬼神
独奏組太鼓、締太鼓、中太鼓、桶胴、大太鼓など大小14基の和太鼓が壮大な
演奏を繰り広げるが、HIRO Acousticが発する太鼓の音像に膨張感は皆無!!

オーケストラの他のパートと同じステージで叩かれているというビジュアル的
な認識を聴き手に与え、その瞬発力と発した打音がケルン・シンフォニーホール
の近代的な美しさの高い天井とワインヤードタイプの観客席の空間を飛び去って
行くようなテンションの高まりと前例のない残響の保存性の素晴らしさが私の
体温を一度上げてしまうほどの興奮をもよおす!!

今回のコンビネーションはHIRO Acousticを主軸としながらも、Ayre Twentyシリーズの
しなやかさとダイナミックな表現力をシグナルパスに提供しつつ、TRANSPARENT
によって支えられた情報量の素晴らしさが決め手となっていることを実感する!!

AyreとTRANSPARENT、それは正に「透明な空気」として音楽に新たな息吹を与えた!!

日本人作曲家が世界的な評価を受ける作品を海外のオーケストラで演奏する!!
日本人情熱家が作り出したスピーカーを海外のコンポーネントで演奏する!!

私はハイエンドオーディオの新たなスタイルが、この2015年に発祥したという
ことを声高に宣言するものです!!しかし、残念ながら…

「HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improvedの納期は約五カ月!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1213.html

このような生産上の宿命からビジネスベースでの量産は困難なスピーカーであり、
だからこそオーナーの価値観を高めることが出来るものとして、私はこれからも
HIRO Acousticを通じて世界中のコンポーネントとケーブルたちを評価しつつ、
更なるコーディネートの可能性を研究して行こうと思っています。

従って、私の研究課題と成果はシーズンによって変化して行きますので、
今ここで聴けるAyreとTRANSPARENTとの組み合わせも期間限定となります。

次の研究課題に私が着手する前に皆様に試聴をお薦め致します!!


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!


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