発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
No.1164 2014年10月29日 「PIEGA Master Line Source本日セッティング完了しました!!」 「私が鳴らします!!PIEGA Master Line Sourceが遂にH.A.L.に登場!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1154.html 上記の情報から展示導入をお待ち頂いていた皆様、大変お待たせ致しましたが 遂に本日セッティング完了致しました。 搬入開始から四時間をかけて入念にセットアップしました。フロアーの他の スピーカーたちと比較すると↓このように存在感があります!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20141027-PIEGA_MasterLineSource01.jpg この私でも、このスピーカーのセッティングには手こずりました。(-_-;) 他のスピーカーたちで活用してきた私のスキルが通用しなかったものは珍しい事です。 ご覧のようにPIEGA Master Line Sourceはコラムスタイルのウーファータワーと ミッド・ハイレンジ・リボン型ドライバーのパネルで片チャンネル二台構成。 http://www.piega.ch/en/products/master/master-line-source/ このようにウーファー・コラムとミッド・ハイレンジ・パネルが独立している 4ピース構成のスピーカーでは私は必ずウーファーを内側に置くようにしてきました。 それはオーケストラだけ聴くのなら良いのですが、スタジオ録音の様々な曲を 聴く場合に低域の音像が大きくなってしまうのを嫌うからです。それはサイド ウーファーを搭載したTha Sonusfaberのようなスピーカーでも同様にサイド ウーファーは内側としてセッティングしてきた事例でも感じていたことです。 ですから今回もウーファー・コラムを内側として、そのフロントバッフルよりも 約20センチ程手前にミッド・ハイレンジ・パネルを置き、両方ともにリスナー に対して正対するように、つまり聴き手に真正面を向くようにしてセットしました。 そして、Master Line Sourceはウーファー・コラムもミッド・ハイレンジ・パネルも フットとしては平面で床に接するようになっており、近代のスピーカーにしては 珍しくスパイクを使用していないのです。このフロアーのタイルカーペットの 床に置くとぐらつきます。それを嫌って私は手持ちのスパイクを使用して4つ のボディー全てに当てがって極力リジッドなセッティングをしてみました。 そのように以前からの私のセッティング・メソッドに沿ってレイアウトして、 ご存知のマーラー交響曲第一番/第二楽章で第一声を鳴らしてのですが…。 これがまたひどかった…。私は愕然としてしまいました。これではまずい! 輸入元担当者のアドバイスにより、スパイクを外して彼らが持ってきた薄い皮 をフットと床の間にはさむセッティングに切り替えると一歩前進。良くなりました! 次に、輸入元担当者にウーファーのクロスオーバーは何ヘルツか、と尋ねると 450Hzであるという。サーボシステムを搭載したGenesisやINFINITY、そして basshornを使用するavantgardeなどの低域クロスは150Hzまたは、それ以下と いうものが多いのにMaster Line Sourceは450Hzまでもウーファー・コラムが 受け持っているという。 まあ、リボン型ミッドレンジではミッドバス・レンジの中・低域までカバー するのは難しいので、無理からぬ設定値だと思われるが、そうするとミッド レンジとウーファーで共有する帯域のチューニングがポイントになるだろうと、 次の段階ではウーファー・コラムとミッド・ハイレンジ・パネルのフロント バッフルを横一列にフラットに配置し直しました。これが効きました!! ここではトゥイータードライバーの左右間隔を平均すると4.2mとして他の スピーカーをセットしていますが、ウーファーを内側にしているので、ミッド ・ハイレンジ・パネルは外側になってしまい、どうしても中・高域の音像が 肥大化してしまって、それもオーケストラの弦楽の質感が納得出来れば妥協も するのですが、どうも私のレベルではありません。 そこで次は思い切ってミッド・ハイレンジ・パネルを内側に、ウーファーを 外側にと入れ替えてみたのです。そうすると、意外なことに中・高域の音像の 変化を察知するよりも早く、低域の量感が不思議なことに増加している事に 気が付きました。ウーファー・コラムの左右間隔が狭い方がセンター定位の 低域の質感が良くなるのが今までの事例だったのですが今回は違います。 これはいけるぞ!!というブレークスルーの期待感が高まってきました。 しかし、まだ私の求めるレベルの質感には至っていません。左右4ボディーが まっすぐ私に対して正面を向くように内振りにしていたのですが、私は思い 付いてミッド・ハイレンジ・パネルだけを横一線に完全に平行にしてみます。 そうすると楽音の質感がいきなり変化しました!!この変化は大きい!!なぜだ!! 外側のウーファー・コラムの左右間隔が開いてしまったので、少しでも低域の 音像をセンターに集中させたいと、横一線のミッド・ハイレンジ・パネルを そのままでウーファー・コラムを内振りにしてみました。うーん、少しは変化 があるけど、ミッドバス帯域のつながりが今一つかな〜と取りやめました。 搬入開始から90分くらいで初めて音が出ましたが、そこから約二時間程の 悪戦苦闘の末に、これが最高だと納得出来たレイアウトが↓これです!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20141027-PIEGA_MasterLineSource04.jpg 他のスピーカーたちは私に正面を向けるところですが、このように左右が完全 に横一列に並ぶリプレースメントが何と!!Master Line Sourceではベストでした!! Sonusfaber Aidaが正面を向いているのに対してMaster Line Sourceの角度に ご注目下さい!! http://www.dynamicaudio.jp/file/20141027-PIEGA_MasterLineSource03.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/20141027-PIEGA_MasterLineSource02.jpg この角度にすると不思議なことにオーケストラの質感、ヴォーカルの声質も、 そして奥行き方向の展開と空間再現性も全ての項目がぴたっと決まり、それまで に聴けなかった美しい響きで鳴り始めたのです!!これは本当に素晴らしい!! 私の過去の経験で培ってきたノウハウというか常識が通用しないスピーカー。 しかし、柔軟な発想で幾通りも思い切ってセッティングをやり直すことで このスピーカーの本領が見えてきました。さあ、聴きましょう!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- ■PIEGA Master Line Source / Sound Recipe Vol.1 先ず私が最初のペアリングとして選択したコンポーネントは下記の通り!! パワーアンプはAccustic Arts AMP III(税別¥5,360,000./2台)です。 http://www.hifijapan.co.jp/amp3.htm このパワーアンプは一見すると普通のステレオアンプのように見えますが、 実は20A電源ケーブルを二本使用しており、一台の中にステレオアンプが 二台格納されているというものなのです。 Master Line Sourceの強力なウーファー・コラムの低域を支えるためにも、 そして9個のリボン型ミッドレンジ、12個のリボン型トゥイーターという 大きな電力を必要とするミッド・ハイレンジ・パネルに対して、1ボディーで バイアンプが可能なAMP IIIを左右で二台使用したものです。 プリアンプはAccustic Arts TUBE-PREAMP II(税別¥1,430,000.) http://www.hifijapan.co.jp/accusticarts.htm 真空管とのハイブリッド構成による滑らかな質感が持ち味のプリアンプです。 そして、注目すべきはこのPLAYER II です!!(税別¥2,500,000.) http://www.accusticarts.de/pages/de_player-ii.html そして、これからもMaster Line Sourceを鳴らすために錚々たるハイエンド コンポーネントが集結してくる予定です。どうぞ今後にご期待下さい!! |
担当:川又利明 |
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