No.0618 2017年12月31日 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-H.A.L.'s E.S.Insulator |
Vol.8「問題は…、H.A.L.'s E.S.Insulator依存症になる危険があることです!!」 次々にハルズサークル会員からのインプレッションが寄せられてきました。 まだまだ本企画では応募を承りますので是非皆様も体験して頂ければと思います! ■H.A.L.'s E.S.Insulatorとは何か!? そのすべてを特設ページにてご覧下さい!! http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/ESI/ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 北海道函館市 K.I 様より 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0588.html 以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0641.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0546.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0420.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0412.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0285.html 川又様、AiTECH 河西様 この度は長い間、しかも多数の試聴機材をお貸し出しい頂き先ずはお礼申し上げます。 駄文ですが、感じたままを書かせて頂きました。 H.A.L.'s E.S.Insulator(以下E.S.Insulatorと表記)については川又様のメルマガで 取り上げられていたので知ってはいたものの、既に制振ボードや電磁波対策ボードは 使っていたのであまり関心を持ちませんでした。 E.M.G-Boardの効果は絶大だしその代替品にはならないだろうと。 それで川又さんに何気なくE.S.Insulatorの効果について質問したところ、 E.M.G-Boardとは異なるという。 何やら静電気に関係するとか。うーん、怪しい。 しかし、怪しい物が大好きな私。ちょっと心をくすぐられた。 とは言え、静電気絶縁なんて本当にできるのか? 一方電界と音の関係には公私ともに関心があるのも事実。 微弱な電場が録音の音質、はたまた再生機器に影響することは経験的に知っておりました。 また、人の聞こえの個人差に、その人の周囲の電場(例えば準静電界)が影響する のではと考えておりました。 ですので、本当に電場を整えられるとしたら私自身の関心事にも直結するかも しれないと思い始めたのである。 そこで、まぁ、試聴だけの軽い気持ちで2セット借用することを川又様に願い出た。 それが、このE.S.Insulatorの底なし沼への第一歩であったのだ。 届いてから先ず中身を見た。 Black ravioliなどのようにインシュレーターとしての存在感を主張しない細かく 切った青いちくわみたいだ。 しかも、一個当たりの重さは軽い。ますます怪しいなぁと思う。 とりあえず、静電気といえばパソコンだろうと思い、ノートパソコンの下に設置してみた。 ノートパソコンとUSB DAC IFI nano iDSDを接続しイヤホンで試聴してみた。 うーん…確かに音は変わるじゃん。 まぁ、インシュレーターとか、オーディオボードは何を使っても音質や音場は変わる物だ。 パソコンを何かの台座に置いただけかもしれないと思い、E.S.Insulatorを抜いて ティッシュボックスの上にパソコンを置いて試聴してみた。 やっぱり、E.S.Insulatorを設置したような変化は起きない。 次に、Nano iDSD の下に設置して再度試聴。 →nano iDSD ナノ・アイディーエスディー of iFI-Audio.jp http://ifi-audio.jp/nanoidsd.html 愕然!! 先にも書いたようにオーディオコンポーネントは極端に言えば何を変えても音は変わる。 問題は自分の好みの音、再生音はこうあって欲しいという音質や音空間に変わって くれるかどうかである。 どうもこの青い小さな物は、ただものではなさそうだ。 イヤホンから出てくる音が自然な音だし、音場が広くなった。 この時点でメーカーサイトを初めて見た。 一時間程度立つと安定するらしい。そこで一時間待つことにした。 この時、外出先だったので手元にあったのがこれ: ケルティック・ウーマン ビリーヴ~永遠の絆+ソングス・フロム・ザ・ハート<LIVE>(DVD付) のソングス・ フロム・ザ・ハート<LIVE>(DVD)に収録されているyou raise me up (live) たまたまこれしか持っていなかったので以後この曲を試聴曲の中心とすることにした。 これはケルティック・ウーマンの屋外ライブを収録したものの1曲、有名なyou raise me up。 この曲のアレンジがちょうど今お気に入りだった。 最近自分で気づいたのだが、私はどうも「無音フェチ」らしい。 演奏、歌唱が一瞬静まった時の静寂感。これが美しくないといやなのである。 光の美しさは闇があってはじめて引き立つ。闇の美しさは光があってはじめて際立つ。 光と闇は相対的であるのと同様である。 この曲では、冒頭でビオラが独奏するが、断続的に休符の部分が長く静寂がある。 他に、バイオリン、ギターのストリングス、そして、後半には花火が次々と上がり、 エンディングでケルティック・ウーマンの肉声が入る。この曲をパソコンとnano iDSDで聴いた。 ・ボーカル音像がシャープになった。 ・音場が広がった。 ・複数のボーカルがよりより明瞭に分離できた。 ・ボーカルの歌の明瞭度が向上した。 これは期待が持てるかもしれない。 次に、メインのオーディオシステムに設置することにした。 私のオーディオシステムは新旧混在した次のシステム。 マスタークロックESOTERIC G-01 & dCS Vivaldi Clock CD/SACD transport ESOTERIC Grandioso P1 universal player (transport)ESOTERIC DV-60 P1 & DV-60は共に ↓ dCS Vivaldi Upsampler ↓ dCS Vivaldi DAC ↓ プリアンプ JEFF Rowland Synergy 2 i ↓ パワーアンプ Jeff Rowland Model 12 ↓ スピーカー B&W N801 Murata ES-103B コンポーネントは決して軽くないので、容易に設置できそうな所から始めることにした。 まずは、Upsamplerの下に1セット設置。 パソコン再生であれだけ変化したのだから…期待が高まる。 同じ課題曲を設置の前後で聞き比べる。 うーん。何が変わったのだろうか…、全然わからん。。。一時間置いてみよう。 再度試聴。やっぱり変化なし。 静電気絶縁だから本体の下でなくても効果があるかと思い、逆さまにして 本体の上に置いてみた。残念ながらなにも変化が聞き取れない。 パソコン再生で違いがわかったのに、メインのオーディオシステムでは なぜ音の違いがわからないのか? いよいよ私の耳も寿命かと愕然。 他のオーディオファイル諸氏がモニターレポートに書かれているような劇的な 変化が聞き取れない。 川又様にもメールして設置方法などをお聞きしたが、とにかく、コンポーネントの 下に置けばいいというシンプルな回答。 うーんん、そうやっているのになぁ…と心の中でつぶやく。 川又様からはP1の下に設置してみて下さいとアドバイスをいただいたが、 Upsamplerの設置で全くわからないのに、P1の下に設置となると相当の覚悟がいる。 変化の片鱗が現れてから覚悟を決めてP1にインストールしたいのが本音だった。 なんといっても本体が重すぎる! これ、あまり効果が無いのかもと私の心の片隅で「これは返却かな」と考え始めていた。 川又様の推薦するアイテムは度々試聴させて頂き、場合によっては数多く購入してきた。 今までは私の期待を裏切ることはなかった。 しかし、今回は少なくても自宅のオーディオシステムには効果が無いのかもと思い始めていた。 それにしては川又様のメールには、「お急ぎになる必要はありませんので、ゆっくりとお試し下さい。」 という寛大で有り、言い方を変えると絶対の自信に満ちた余裕の返事である。 このご提案に甘え、Upsamplerから外してルビジウム発振器のG-01の下に設置してみた。 この時はもうだめ元という気分。 4点支持だとぐらついてしまう。川又様からは3点支持でも問題在りませんとの回答。 とにかく設置してみる。うーん、変化がない。E.S.Insulatorを外してみる。 少なくても有り無しで聞こえ方がかわらないじゃん…。何かがおかしい。 再度G-01への設置の仕方を確認してみた。 わかった!がたついていた。 つまり、しっかり固定されていなかったのである。 ラックのゆがみか、後にも述べる自宅の老朽化のために床面が傾いているのか、 E.S.InsulatorがするするとG-01の下で動いてしまう。 E.S.Insulatorが固定される場所を手探りでまさに探った。 何とか、4個のE.S.Insulatorをがっちり固定できる場所を見つけて、いざ試聴! 「おーーー違う!」これですか!! 皆さんが試聴した感想というのは! 耳が衰えていなくてよかった。正直、安堵した。 スピーカーから出た音は激変していた。 2004年に導入し、部品調達が不可能となりやむなく廃棄したChronosというルビジウム 発振器を思い出した。Chronosの素晴らしい音質、音場空間の広さ、ノイズフロアーの 無限の静寂感に酷似している。つるりとしたもち肌の音だ。 E.S.Insulatorはラックとコンポーネントに確実に密着していないとどうも効果が出にくかった。 私のケースだけかもしれないが。 この1セットは外せない。つまり、購入しなければこの音を聞き続けることが できないわけである。ルビジウム発振器には使用することに決まり。 この時点で2セットでは足りない、いくつ追加しようかと考えてしまっていた。 残りの1セットを他のコンポーネントの下に設置していくことにした。 G-01への設置はそのままにVivaldi Upsampler に追加した。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & Upsampler+E.S.Insulator 最初には変化がわからなかったのに、今度は明らかに音質、音空間に変化がある。 しかも私の好みの方向である。なぜか? 原因はわからないが、本体の下に設置する時にしっかり固定されるように注意したのは確かである。 ・ケルティック・ウーマンの音質が明るくなる。 ・ふわふわと浮遊しているかのよう。 G-01への設置はそのままに、E.S.Insulator1セットをUpsamplerからclockに移動。 つまり、G-01+E.S.Insulator & Clock+E.S.Insulatorでは? ・ビブラートが明瞭になる。しかも、綺麗。つややかなビオラの音だ。 ・休符の時の静寂感が増している。 つまり音のSN比が上がる。 加えて、初めて気付いた事がある。 ビオラの旋律がコンサート会場の空間内でリフレインしていたのだ。 気付かなかった。リフレインの減衰がまた美しい。 こんなインシュレーターは始めて経験した。 これはまるで、一つのオーディオコンポーネントである。 インシュレーターという役割りを遙かに超えて再生音に対する貢献度が高いではないか。 いやいや、効果を疑ってごめんなさい、川又様、河西さま…(懺悔) ・ケルティックウーマンの音声の明瞭度が上がる。英語が聞き取りやすい。 ・奥行き方向への広がりが感じられる。 ・音の大きさの印象が変わる。音量が小さくなった。 ここで、もう、我慢できず川又さんにお願いしてもう1セット送って頂いた。 追加せずにはいられなくなってしまった。 迅速に河西様がご対応して下さり、程なくして1セットが到着。 すぐにプリアンプ Synergy 2iに追加。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & Clock+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulatorでは? ・今度は天井が抜けた ・奥行き感は異次元に飛躍した。 それまではボーカルの後ろにカーテンがあり、閉鎖感があった。 プリアンプに使用したとたん、カーテンがなくなり、正に屋外ライブ。 無限に音が遠くまで抜けていく。 横方向にも広がり、音がスピーカーの外側から聞こえて来る。 スピーカーの外側に音源があるように聞こえる。これもまた、外せません。 これはやばいかも。。。。という危機感。 だって、何セット購入するつもりだ。 プリアンプでこれだけ大きな変化が出たとしたら、当然パワーアンプにも使いたくなる。 常習性が高いインシュレーターである。 次に、CDトランスポート比較をすることにした。 3セットしかないので、デフォルトでG-01+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulator を固定し、CDトランスポートへの効果を試した。 P1とDV-60の対決である。P1にはBF-3が入っているのですでにそれだけで有利だし、 そもそも、性能が格段に違うはずだ。 P1には22.2MHzの矩形波、DV-60には100KHz矩形波でG-01と同期している。 ちなみに、G-01の10MHz正弦波をdCS Vivaldi Clockに入力し、UpsamplerとDACは dCS Clockに同期している。 ワードシンク周波数が異なることと、P1にはブラックラビオリが入っていることとが 大きな違いだ。この条件で今井美樹、「Ivory IIIより、「潮騒」 この曲も外国のチャペルでのライブ録音。 正直、冒頭の倉田さんのピアノが出た瞬間にビックリした。 P1よりも、DV-60の方がホールエコーが長い。 ピアノの余韻が今まで聞いたことがないほど長い!! ボードも、インシュレーターも入れていないDV-60の方がである。 なぜ?わからない。理解不明である。 しかしながら、これが私が聞いた音の印象である。 ただの事実である。 次に、DV-60にE.S.Insulatを3点支持で設置。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulator & DV-60+E.S.Insulatorでは? 設置直後、何も使用しない時よりも悪化した音。ぼやけた音。失敗かと思う。 10分後、音楽全体のまとまりがでてきて落ち着いてくる。 20分後、奥行きが出てきた。 ケルティックウーマン ソングスフロム・ザハートより「ユーレイズミーアップ」 ・屋外ライブが眼前で広がる! E.S.Insulatorの効果で特徴的なことにまた一つ気付いた。バースト音が美しい。 例えば、この曲では屋外ライブで花火が打ち上がる。E.S.Insulatorを設置しないと、 クリックノイズのようなパチパチ音がするだけで、これって録音が悪いのかと 思うほどの雑音である。 ところが、E.S.Insulatorを設置すると、はっきりと花火が打ち上がる音に聞こえる。 しかも、ケルティックウーマンの背後で打ち上がる。 パチパチではなくて、パチッパッチッパッチ、パチパチ、シャーとたくさんの 花火が次々と打ち上がるのが手に取るようにわかる。 生々しい音風景が展開する。 同じ曲の再生音はP1よりもDV-60の方が、むしろ生々しさという点では優れているように感じる。 価格差4倍のトランスポートP1に、ユニバーサルプレーヤーが上回るとはオーディオの神秘である。 さて、DV-60からE.S.Insulatorを外し、ぎっくり腰のリスクを覚悟して、ESOTERIC P1の下に設置した。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulator & P1+E.S.Insulatorでは? 同じ曲を聴く。「おーー」やっぱり、P1は素晴らしい。 P1はこんなパフォーマンスをするのかと思うほどの激変した音を出してきた。 ・いっそう、見通しがよくなり、天井は夏の空から秋の高い青空へ! ・つやっぽい音質 ・単なる音信号からアート表現としての音楽に変貌 ここで、ちょうど東京に行く用事があったため、時間を作り、H.A.Lを訪問。 E.S.Insulatorの有無を川又さんのシステムで確認すると共に、どのように設置 しているのかをご教示頂いた。 川又さんよりP1の電源部への効果も絶大ですよと、ぼそっとアドバイスを頂いたので、 当初2セット試聴用に借用する予定だったのに、勢い余って3セット持ち帰りますと 無意識に言葉が出ていた。早速P1の電源部の下に設置した。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & P1+E.S.Insulator & P1電源部+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulatorでは? 設置後1時間経ち、「おーーー」、同じ課題曲がまた進化しましたよ。 さらに、天井が高くなっている… 3セット貸し出して頂いたので、残り2セット。 いよいよ、デジタルシステムとパワーアンプに設置を試みる! だけれど、いきなり全部使うのを我慢。フェイントで あえてUpsamplerを避けて、D/Aコンバータにのみ追加。 すなわち、G-01+E.S.Insulator & P1+E.S.Insulator & P1電源部+E.S.Insulator & DAC+E.S.Insulator & Synergy 2i+E.S.Insulatorでは? これまでとは異なる方向の変化が。 ・ライブ録音では拍手の音に立体感が出てきた。 ・野外録音なので、天井は高いまま、霧が晴れたように、遠くまで音が飛んでいく! 次にDACから外し、Upsamplerにセット。 特徴的なことは、Upsamplerに設置すると、重心が下がり、音像のしまりが出てきた。 加えて、立体感が出た拍手の音が変化した。一般に、自然な拍手は最初「パチパチ」 とは聞こえずどちらかというと、まとまった音「シャー」と聞こえますが、拍手が 鳴り止む瞬間はパラパラとなるものだ。 この拍手が終わる瞬間のパラパラという拍手の音がなんとも綺麗に再現され、 何より自然な音量の減衰をしていく。 ボーカルの音声はというと1点に集中し、まるで透明の水晶のように澄みきった 音に変化して来た。次に、Clockにも追加。これで全部使ってしまった。 すなわち、 1.G-01+E.S.Insulator & 2.Clock+E.S.Insulator & 3.P1+E.S.Insulator & 4.P1電源部+E.S.Insulator & 5.Upsampler+E.S.Insulator & 6.Synergy 2i+E.S.Insulator では?? 上下左右の空間が別次元に広がった。 しかも、高い精度のクロックにワードシンクした時と同様に、音楽のテンポが ゆっくりになったように聞こえる。 恐らくリズムを刻むドラム、ベースの打音や弾く音が明確になり、音の立ち上がり 崩落が明瞭になったためだろう。 一時間待ってみた。さらに変化の方向性が顕著に表れてきた。 最後に、Clockから外して、4段重ねのパワーアンプModel 12の一番下に設置を試みた。 すなわち、 1.G-01+E.S.Insulator & 2.P1+E.S.Insulator & 3.P1電源部+E.S.Insulator & 4.Upsampler+E.S.Insulator & 5.Synergy 2i+E.S.Insulator & 6.Model 12 +E.S.Insulator では!! 4個だと1が浮いてしまう。我が家はもう築50年。 だからきっと床面が歪んでいるのかもしれない。 そこで、3点支持に切り替えた。 またまた、しつこく「you raise me up (live)」同じ曲を再生する。花火の音が違う。 ただ花火らしい音がしているのではなく、花火が打ち上がり上方に拡散していくことが聞き取れる。 つまり、集音されてはいるが再生しきれなかった音空間が、E.S.Insulatorの複数使い、 特にパワーアンプに設置したことで聞き取れるレベルまで持ち上がってくると言うことを意味している。 花火の打ち上がる方向がわかるということは、それだけ天井がさらに高くなったとも言える。 E.S.Insulatorを加えるたびに天井が高くなり、澄みきっていく。E.S.Insulatorを全く なかったときが梅雨の曇天だとすると、今は、空気が乾燥して澄みきった秋の高い空の 成層圏まで見えるかのような高い空である。 しかも夜のイメージだ。秋から冬の太平洋側の晴天の空さえ感じる。 そのくらい劇的な変化を聞き取れる。 ただ、Model 12はモノラルアンプなので、電源部と本体部分を積み重ねている。 その一番下に設置しているわけで、E.S.Insulatorの効果は完全では無いと思う。 各々のチャンネルのモノラルアンプの下に設置すればさらに異次元の音になるのだろうが、 もう、切りが無い。 危ない薬やたばこは経験が無い私であるが、E.S.Insulatorはちょっとこのままだと 依存症になる危険が大だ。どうしましょうか、川又様。 まとめ クロック発振器に設置すると、S/N比が上がり、ノイズフロアーが低下する。 結果、聞き取りにくかった小さな音が聞こえるようになる。 ブレスの音などが良い例である。 デジタルコンポーネントに使うと、情報量が増加する。 例えば、ビブラートの揺らぎが明確になったり、音声の子音がはっきりする。 プリ・パワーアンプに使用すると、空間が拡大する。特に天井が本当になくなった かのように高くなる、野外録音を聴いていたためか、晴天の星空まで想像される。 グレングールド「ゴールドベルグ変奏曲ガラスCD-R」を聴くと、オーディオが 眼に入らなければピアノが部屋の中に在って生演奏していると錯覚を起こす、そんな感覚である。 一つ一つの音が増幅される。厚みが出たり、音像が拡大する。 ただし、音像が拡大するからと言って、ぼけた音になるわけではない。自然な音である。 結局、最終的にP1とP1電源部、G-01、Clock、Upsampler、Synergy 2 i、Model 12 (ただし、片チャンネル)の計6セットを設置して、課題曲のyou raise me upだけでなく、 久しぶりにフルオーケストラを聴きたくなった。 レナード・バーンスタイン指揮 ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」<BR>(クォーツグラスCD) 【完全生産限定盤】・レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック | https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=DYCX000070102 とにかく一言でライブ会場で聴いているかのようである。 身体をオーケストラの演奏音が包み込む。 小澤征爾 「奇跡のニューヨーク」ブラームス交響曲第1番 第4楽章のホルンとフルートの長く伸びる音を聞いたとたん感動。 ホルンの音がホールに残響死減水していくのがわかる。 いやわかるだけではなく、とても美しい。 うっとりしてしまう。 E.S.Insulatorは1セットから効果がはっきりする。ただし、密着させないとうまいこといかなかった。 複数セットを使えば、クロッック系、デジタル系そしてアナログ系、オーディオタップ、 PCオーディオなどなどそれぞれで独特な変化が出るように思う。 それだけに夢中になれるアイテムである。問題は、先にも書いたように依存症になる危険がある。 きりが無い。 結局、最初に2セット、その後、1セット最後に3セット追加で合計6セット試聴をさせて頂いた。 何度も発送をお引き受けいただいた河西様、川又様に心よりお礼を申し上げたい。 そして、長文になってしまったが1セットずつ試した経過をありのままに書かせて頂いた。 理由がわからず音が劣化したケースもあったがこれが事実である。 音の聴こえは結局の所、聞く人の感じたままが最も本質だと思う。 つまり、聞く人が感じる音がいや、音楽が「音の事実」である。 故にあえて印象を編集せずに書かせていただいた。 ところで、「Λ8.24 The Professional を発売しました。」 AiTEC LTD http://www.aitec-ltd.co.jp/posts/news5.html を見ると、Λ8.24 for digitalとΛ3.16シリーズのノウハウを踏襲とある。 Λ3.16といえば、電磁波対策をコンポーネント単体ではなく空間に効果をもたらすとか。 怪しさ満載であるが、事実は小説より奇なり…いや、自分の聞こえの感覚こそ、 事実であるという信条の私にとってΛ3.16 the Premiumは思いっきり誘惑に満ちた物体である。 蛇足であるが、プラズマクラスターという手法の空気清浄機があるが、美容効果が あるという携帯型のプラズマクラスターの有り無しで再生される音が異なることは感じていた。 だから、空間の電界調整を行う事がほんとうに可能であるならば、これは確実に オーディオライフのクォリティーが上がるはず。 こういうことを発想した河西様のアイデアに敬意を表したい。 「やっぱり、日本ばんざい!」と最近思う。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より K.I 様ありがとうございました。そこまで気に入って頂けて何よりでございます。 でも基本的な使い方として四点支持ではなく三点支持に切り替えて頂いたことは 大正解でした。 静電気絶縁の効果よりも先ずは機械的な振動抑止が先にあり、それが満たされてから いよいよE.S.Insulatorが本領発揮したというエピソードは多くの会員の皆様に とって良い教訓になったと思います。 結果的に6セットもお求め頂きましたが、他にも使ってみたいところがありましたら どんどんお送り致しますので何卒よろしくお願い致します。(笑) & ^^; そして、Λ3.16 the Premiumに関する後日談も期待しておりますので、是非新年の 課題として取り組んで頂ければと思います。 現在進行形でハルズモニターを試み楽しんで頂いている会員の皆様が数名いらっしゃいます。 これからも皆様の愛用システムの潜在能力が引き出されていくドラマを私は本当に 楽しみにしておりますので、2018年もH.A.L.'s E.S.Insulatorをよろしくお願い致します。 そして、ハルズモニターのご利用は先ずはハルズサークルご入会から!! |
担当:川又利明 |
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 kawamata@dynamicaudio.jp お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください! |