No.0583 2014年8月2日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-boardの威力を確認!! 

東京都港区 H.K 様より

Vol.6「結論としてアースの効果は非常に大きいです!!」

■2014年7月29日

川又さん、いやこれ面白いです。思わず続報です!!

まず、結論としてアースの効果は非常に大きいです!!

今夜は、Devialet 800に対する効果に絞って聴いてみました。
昨日の試聴の結果、低域のタイト感や中高域のスムーズ感の向上や定位感の
向上などが分かってきたので、特にこの周辺のチェックに使っている音源を
幾つか聴いてみることにした。

まず、Salzau Music on the water (Danielsson dell landgren) の冒頭から5分間。
これは、Jazz Festivalを終えて、明け方に湖の桟橋で、録音したというもので、
シンプルな録音と背景の音がポイント。

一聴して、昨日確認した効果を再確認。

明け方の湖畔の林の鳥たちのさえずりが、背景に入っているのがこの音源の
ポイントなのだが、驚くことに幾つかの木に何羽かずつが集まってさえずって
いるのが分かる。

今までは、背景に何となく鳥たちがいるのが聞き取れ、その奥行き感などを
楽しむことが出来たのだが、今回は、その細かい空間的な分布や高さ感覚が、
克明に描かれている。

念のため、アースを外してみると、やはり、背景の鳥たちの場所が、ぼやけてくる。
更に、各々の楽器の位置関係、音の広がりが、より立体的に浮かび上がる!!

Devialetの音の特徴の一つに、空間的表現と透明感があるのだが、その良さを
徹底的に浮かび上がらせた音ともいえる。

さらに、ボーカルにもどり、杏里、今井美樹などJ-Pop、更にはエンヤ、Karla
Bonoffなどを聞く。それも一貫して、揺らぎの無い音像と、スムーズな中高域
が感じられる。

低域のタイト感から、自然とボリュームが上がってくる。
最初は低域の締まった感じや中高域のスムーズさを気にしていたが、二日目に
なり、この音像の揺らぎなさが非常に快感であることに気づく。これはいい!!

この安定感と背景の静寂感が、ボリュームを上げさせる要因かもしれない。

例えば、Radka ToneffのFarytalesの最初の曲、The Moon is a Harsh Mistressは、
はっとするような音の広がりで始まる。

これまでも、この曲の入りは非常に印象的ではあったが、このボードで、一つ
一つの音の場所と響きがより精緻に再生されるようになったことで、アーチスト
の目指している世界感が眼前に出現しつつあることを感じる。

これを追い込んでいくのが正解だろう!!

ここまで聴いたとことで、この音の変化が、数年前に初めてLINN DSのデモ
(恐らく日本での初めての試聴会)とその後のCD Rippingでのファイル化で
経験した音の変化に極めて近い方向性の変化ではないかと気がついた。

少なくとも私の感覚では、CDとCDをRippingしてファイル化していわゆる
ネットワーク・オーディオとしてLINNなどで、再生した場合の一つの大きな
違いが音の安定感と背景の精細度である。

これは、入門機のパイオニアN-50などでも感じられた変化であり、どうもネット
ワーク・オーディオの一つの特徴のように思われる。

最近になって開発されたCD/SACDは、ネットワーク・オーディオの特徴とクォリティーを
理解した上で設計されているので、この違いがどのようになるかは分からないが、
少なくとも数年前のCD/SACDプレーヤーとネットワーク・オーディオでは
音の安定度に歴然とした違いがあった。

これと同じような変化が、このボードで起きていると感じたのである!!

よく考えると、CDリッピングで何が変わるかというと、デジタル信号自体より、
グラウンド系の背景雑音やジッターが大きく低下したことが大きい要因であったと思われる。

その意味では、振動や電磁波吸収さらにはアース(これは、仮想アースとなる)
によって、グラウンド側のノイズを徹底的に排除して、質を追求しているこの
ボードでも、同様の傾向の変化が見られるのも当然と言えば当然である。

オーディオ機器のグラウンド側は、0Vになっている訳ではなく微妙にふらついている。
特に、ちゃんとしたアースが望めない、マンションなどでは、どうしても
グラウンド側の質が問題となる。

グラウンド電圧などしっかり測ると、この差が、計測可能になるのではないだろうか?
仮想アースの効果は大きいものがある!!

更に、これらの結果、音像がピンポイントに絞られるなどの変化は、音を一つ
一つ浮かび上がらせることで、音楽全体の構成をはっきりさせるように思われる。

ボードだと何回も繰り返して聴いてみて初めて、何となく違う気がするという
程度の変化と想像していたが、それとは全く違う次元での変化である。

この音の稠密感、音場の見通し感は新たなレベルの音だ!!
これは面白い!! 川又さん、これいいですよ!!

今夜は、低域に絞って聴いてみる予定です。特にG3の低域の特徴が生かされて
いる気がするのでそのあたりが分かる音源でいきます。

その後、明日以降はLINN側に戻って、Akurate DS/1での効果とKlimax DS/1
(アナログ出力)での効果に入ります。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

H.K 様ありがとうございました。前回の続編を書きたくなってしまったという
心境は大いに理解出来ます。それは、まったく同じコンポーネントを使用して
いるにも関わらず違う音の世界が発見されるという驚きと感動、そして喜びが
あるからですね。

E.M.G-boardをオリジナル商品として皆様にご提供出来ることを、今になって
私は「やって良かったな〜」と実感しています。皆様のシステムの潜在能力は
まだまだ奥深いものがあるということなのです。H.K 様の取り組みに敬意を表し
続報の到着を楽しみにしております。本当にありがとうございました<m(__)m>



担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
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