《HAL's Monitor Report》


No.0231 - 2004/7/25

愛知県幡豆郡吉良町 S 様より


モニター製品:ESOTERIC UX-1

川又様

急なお願いにも拘わらず、ほんの1、2日でESOTERIC UX-1の自宅試聴の
手配をしていただき、ありがとうございました。

忘れないうちにインプレッションをまとめましたので、ご連絡させていた
だきます。なかな評論家のように上手に表現できないのが情けないですが。

現在の機器
プリアンプ=Jeff Rowland SynergyIIi
パワーアンプ=Jeff Rowland Model201
ユニバーサルプレイヤー=Linn Unidisk1.1
スピーカー=B&W Signature805
サブウーファー=Salogic D.Cube2EX

UX-1の自宅試聴を希望した理由は上記のようにLinnのUnidiskとの比較を
したいと思ったからです。

UX-1が自宅へ到着した第一印象として、UX-1の重いこと重いこと。
まあ、Unidiskが軽すぎるのですが。

早速ラックに納め、UX-1を接続しました。音を出す前にトレーの出し入れ
をしてみましたが、これはUnidiskの方が気持ちよいですね。LinnのCD12の
クオリティには及びませんが、Unidiskのトレーの動作はとてもスムーズ
且つ俊敏です。
一方UX-1は一般的なプレイヤーと同じで、とても動作がゆっくりです。

それでは音出しです。試聴した曲は下記の通りです。
Hilary Harn plays Bach(CD)
Mozart Sinfonia Concertante in E-flat Major, K.364
by Midori, Nobuko Imai(SACD stereo)
Gaucho by Steely Dan(SACD stereo)
Come away with me by Norah Jones(CD, SACD stereo) 等々

UX-1はさすが国内最高峰のユニバーサルプレイヤーだけあって、
一音一音、音の輪郭が明確で、微細な音も聞こえ、オーディオ的に非常に
優れた再生が出来、感激しました。SACDの音はCDよりさらに優れ、音に
芯があり、CD、SACD共に「これがESOTERICの音」かと感心しました。
(音楽再生専用のX-01はUX-1以上のクオリティと聞いておりますので、
X-01も興味ありですね。)

UX-1からUnidiskに替えると、いつも聞いているLinnサウンド?で、こちらも
一音一音美しく、ハイエンドハイエンドしているわけではないのですが、とて
も自然な感じがします。UX-1もCDとSACDの差は一聴して分かり、そこが快感
にも繋がる訳ですが、UnidiskのSACDも同様に、CDにさらに艶とクオリティが
アップします。

UX-1もUnidiskもCD/SACD専用のハイエンドプレイヤーと比較すると若干
或いはかなり劣るのかも知れませんが、1つの筐体でDVDを含めて全ての
ソフトが再生できるという点では、スペース的に非常に魅力です。

UX-1もUnidiskも音を再生すると言う意味合いでは、共にハイエンドと言って
良いかと思いますが、どちらが優れているかと言うことは非常に結論を出し
辛いものでした。

最後になりますが、川又さんやEsotericさんにはこのように自宅試聴の機会を
与えていただき感謝しております。また、5555にお邪魔したいと思っています。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

S様ご丁寧なレポートありがとうございました。私の記憶では初代ESOTERICの
トランスポートだったP-1、そしてP-2という時代にはトレーの開閉速度を
任意に調整できるつまみが付いていました。これによってスローに、或いは
クイックに開閉が出来たものですが、近代のESOTERICメカは過去のそのよう
な配慮を踏まえた上で最適なスピードを考慮したようです。UX-1を弁護させ
て頂ければ、これまでのコンセンサスからスピードを決めているようですか
ら、動作に関する高級感の受け取り方には個人差があると思われます。
これからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。


HAL's Monitor Report