《『High-end Disc Flatter使用レポート新着!!』》


No.0219 - 2004/5/19

神戸市在住 O 様より


モニター製品 High-end Disc Flatter ORB  DF-01

川又様

ORBさんのDISC FLATTERのレポート遅くなってすみません。

レポートしたくなった理由
1.実際曲がってジェットコースター状態のレコードが2枚ある
2.最近友人からレコードをもらうことが増えた。
 25cm盤で幅にして1mほどのJAZZアルバムが我が家に?
 同じく25cm盤の中国盤、幅にして2m(毛沢東の肉声や著作権
 もどこ吹く風のお国をあげての海賊盤でヨーロッパの
 有名アルバムのコピー?) これらも予定しているので
 本当に、この機械が必要になるかも。と思っている。
3.自分がプレスとその制御回路を昔設計していた。

昔、お金がなかったので(今もですが)音が多少悪くても音楽を楽しみたいので
カットアウト盤をよくかっていました。日本盤で2,800円が500円で新品ですもん
ね。ところがそこはカットアウト盤、反っていることもあるのです。

あるオーディオ雑誌に反ったレコードの直し方として、厚手のガラス2枚にレ
コードをはさみ、夏の暑い日縁側においておく。といった方法。
実際アクリル盤にレコード、そしてガラスでやってみるとチョッとは効果ありま
したが、反りは完全にはなおりません。そして今までそのままできました。

DISC FLATTERの話を聴いて上記の様な理由もありレポートすることに。
実際来たその重さと大きさにビックリ
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~opohgaki/image/0001.JPG

レコードクリーナーだけでもどこに置くのといった悩みの中にいる現在これはこ
まった。実際立てかければといわれても立てにくい構造、留めが弱そうなので、
立てておきたくないのもあります。

早速、反っていたアルバムをひきだしますと1枚はなおっていました。
その理由は後にしまして、我が家のプレイヤーはターンテーブルにレコードを吸
着しますが、ご覧のとおり、反っているので吸着できません。
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~opohgaki/image/0002.JPG

そこでDISC FLATTERの登場、
いろいろやらせていただきました。

僕はベルトコンベヤの接続用プレスとその制御回路を設計していたことがありま
す。ベルトは反物の用に巻いていて、その両端を熱でとかしてつなぐのが基本で
す。熱つまりかける温度と、圧力、そして時間が重要なファクターです。

圧力は、大きいものなら油圧、小さなものなら空気圧(工場にはどこにでもコン
プレッサーが転がっているので)でも家庭だから、重さをかけるしかないのでこ
の様な製品の重さになったのはしかたないかと思います。

時間1時間にセットすると50分でした。んー松下電工製?タイマー結構ええかげ
ん? まあ2時間セットして寝る前にコンセントを外して朝までぐっすりっって
感じで1日1枚の修正なら問題ありません。2時間暖めたら2時間冷やす。面倒です
が、ひずみ抜き(アニール)も兼ねていると思いますので、そんなもんでしょ
う。日なたにおいておくのと違い問題なく修正できました。
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~opohgaki/image/0003.JPG

ベルトコンベヤは、ゴム、PVC、ウレタンなどありますが、一番問題になるのが
PVCつまり塩ビです。暖めて接続すると、可塑剤が浮き上がってくるのです。ベ
ルトの場合は、焼く前、焼いたあと、トルエンなど有機溶剤でふき取ればよいの
ですが、レコードはそうはいきません。やはりこうなるとレコードクリーナーが
必要です。それに熱そうが、熱しまいが、可塑剤は浮いてくるものです。

このDISC FLATTERを使う場合はレコードクリーナーを抱き合わせてお薦めしたら
どうでしょうか?

なおっていたもう一枚は、実は聴けないと思って5年以上ラックの中央部で眠っ
ていたのです。はさまれている間になおっていました。
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~opohgaki/image/0004.JPG

まず、きちんと保管してそらさない。
でもあのジェットコースターのようなそりは時間をかけてレコードラックにはさ
んでおくか?そんな暇なことはできないとなればやっぱりこの機械に頼るしかな
いですね。もし大量にレコードが手元にお嫁入りしてきて問題あれば、やっぱり
ほしい機械です。



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