《HAL's Monitor Report》


No.0205 - 2004/1/9

東京都大田区 Y F  様より


モニター製品  ESOTERIC X-01

正月休みに、随筆「音の細道」第52話・第一部を片手に、ESOTERICの新SACD
のX-01を自宅試聴させてもらいました。

■試聴は、主に「C・クライバー指揮のベートーベン交響曲第5番の第四楽章
を、(SACD版とCD版)の両方で行いました。

・まず、X-01+SACD版では、リマスタリングも良いからでしょうが、音の広が
り・フォーカスよく、余韻も長い・・・そして、歪も少ない。
弦は自然に響き、金管も艶があり
「生の演奏が、迫力満点で、よみがえった感じです。」
想像以上に、音楽性を感じることが出来ました。
後述しますが、P-0sではなかなか出せない音との印象です。

この印象は、X-01+SACDの組合せで聴いた他のディスクでも、総じて共通の
印象になりました。


・つぎに、X-01+CD版では・・・SACD版に比べてしまうと・・・
全体的に薄いベールを被ったような、少し切れが悪くなった印象です。
しかし、音楽性はよく感じられますので、SACD版と敢えて比較しなければ、
十分の満足できるレベルと思います。


・対抗として、P-0s(+VUK)+CD版 / +Delius(DAC)を聴きました。
有音と無音とのメリハリが、深みとして感じることができます。
これが、P-0sの魅力でしょうか、切れと迫力のインパクトが良くなります。
この音は、逆にX-01では、なかなか出せない音との印象です。

しかし、一音一音の歪の点ではSACDの方が優れているからか、クラッシック
系の音楽性の再生では、X-01+SACDの方が分がいいように、私は感じました。


■他のジャンルに変えて、X-01でSACD/CDを(P-0sと比較しながら)聴いていくと、
・J-POPとし、MISHAのSACD版を聴いた印象は、録音の影響かもしれませんが、
音の広がりや音楽性が期待ほどには感じられない結果となりました。

・JAZZとしてまず、デビッド・サンボーンのCD版「タイムアゲイン」#1。
サックスの切れの点で、P-0sが上回っているようです。

・もう一つJAZZ、小曽根真のピアノソロのCD版「wizard of ozone」#11。
これは、甲乙付けられない、ほとんど同じ印象の再生でした。


■総じての印象は、
 「深みのP-0s VS. 音楽性のX-01」 となりました。


最後になりましたが、まさにホットな製品のモニターという
貴重な機会を与えていただき有難うございました。



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