《HAL's Monitor Report》


No.0200 - 2003/8/23

東京都国分寺市在住  Y・S 様より

モニター製品 accustic arts preampI mark2
              accustic arts ampII

 そもそも、このアンプに興味を持ったのは、たまたま妻と新宿の某ホテルに
宿泊し、余った時間をどこで過ごそうかと思案した際に、川又ルームが思い浮
かび、5555 7階にお邪魔したときにさかのぼります。

 それ以前に、マランツSC-7S1+MA-9S1コンプリートバイアンプ+オリジナル
ノーチラスという超絶システムで、ハイエンドオーディオを堪能させていただ
いたのですが、

〔ちょっと家庭に持ち込むのは無理かな?〕

ということで、その後マランツのショールームでSC-7S1+MA-9S1+SIGNATURE800
というシステムで試聴させていただきました。
そのときは、

〔なんだこの音?〕

というのが正直な感想でした。
どだい、川又ルームと比較したのが大きな間違いだったようで、そのことを
率直に担当者に話したところ、

〔あそこは別格ですから〕

とあっけなく言われてしまいました。

また、マランツとしてもSIGNATURE800については、バイアンプを薦めているとの
ことで、これ以上ここで試聴しても意味はないと思い、恵比寿をあとにしました。

 その後最初に書いたとおり、たまたま思いつきで訪問した川又ルームで、
SIGNATURE800をステレオアンプ単独で軽々と鳴らしきるaccustic artsと
遭遇したのです。

 さて、前置きが長くなりましたが、私のシステムは、

ESOTERIC DV-50(付属ACコード)
    ↓
PAD MAXIMUS(プラズマアップグレード)RCA
    ↓
MARK LEVINSON No38L(付属ACコード)
        ↓
PAD ISTARU BALANCED
    ↓
KRELL KSA-50S(付属ACコード)
    ↓
PAD ISTARU BIWIRE
        ↓
MARTIN LOGAN SL3(ORTOFON 6.7N AC CABLE)

このシステムにACCUSTIC ARTSを置き換えました。

いろいろな、ジャンルのソフトを試聴しましたが、やはりすべての面で、
ACCUSTIC ARTSの勝ち(特にAMPIIがすばらしい)!!ということですが、
まあ、倍の値段のシステムですから、、、、

細かくあげると

1.定位の正確さ
大部分のHAL'S CIRCLEの方々は、エレクトロスタティックスピーカーという
ものに興味がないと思いますが、このタイプのスピーカーの特徴として眼前
にポッと浮かぶ音像が特徴なのですが、KRELLと比較して解像度がぜんぜん
違います。

KRELLが団子なのに対し、ACCUSTICARTSは、これを解きほぐしなおかつ眼前に
突きつけてくれます。また、このスピーカーは、後方にも音を出す(エンクロ
ージャーがない)ので、立体感(後方への定位)が難しいのですが、ACCUSTIC
 ARTSは見事に表現してくれました。

2.帯域の広さ
低域高域ともにレンジが広がるのですが、特に低域がしまりのある低音でこれ
また感動ものです。

3.見た目の美しさ
フロントパネルはもちろん美しいのですが、放熱フィンのギャザーの作りこみ
のよさ(私の所有する、BREGUETのギョーシェ彫りを髣髴とさせる)、無駄な
機能を省いた、アッテネーターだけの重量感あるリモコンも美しい。

4.A&Vの共存
このPREAMPI MARK2には、ボリュームをスルーできるINPUTが独立しており、
私のように2チャンネルでDVDを視聴される方には、AVアンプのボリュームが
そのまま使えるので便利です。当然DVD視聴時も迫力が違います。

というわけで、結局川又さんに返却せずにそのまま購入してしまいました。
ただ、音量を上げると妻に〔うるさい!〕と言われ、〔川又ルームと同じく
らいの音量なのに(ブツブツブツ)〕と思いつつ、、MARTIN LOGANの限界も
考えさせられたのは事実です。

やはり、帯域が狭い分、嫌な音が出力されてうるささに感じてしまうんで
しょうね。

で、現在SIGNATURE800購入に向けて、株価をにらんでいる今日この頃です。

最後に、この企画を考えていただいた川又様、ならびにこのような高価な
ものをモニターさせていただいた(結局購入しちゃいましたが)HIFIJAPAN様
に感謝いたします。


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