《HAL's Monitor Report》


           Accustic Arts POWER STRIP \100.000.

        http://www.hifijapan.co.jp/accusticarts2.htm

このH.A.L.'s Monitorに早速のインプレッションとオーダーが入りました。

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No.0196 - 2003/7/31

藤沢市在住 K・S 様より

モニター製品 Accustic Arts POWER STRIP

このたびは、アコースティックアーツのPowerStripの在宅試聴をさせて
いただきありがとうございました。試聴報告をさせていただきます。

 1次募集が一杯との事だったので、諦めておりましたが、7/23の夜、単身
赴任先から戻ると、玄関に見慣れぬ箱がおいてあるではありませんか。

思いの外大きい箱でしたが抱えてみると、予想外に軽く驚きました。
その日は、遅かったのでまた何か企んでいると訝る妻を何とかかわし、
翌日に試聴。

 小生はまだ電源まわりを特別に強化する余裕もなく、タップの音比較と
いうのも全く初めてであり、果たしてどれだけ音が違う物か、小生の耳や
システム程度でも差がわかるものなのか、興味津々で試聴させていただ
きました。

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試聴システム:P0s以外は発展途上の入門機
CDトランスポート:エソテリッックP0s+VUK-P0←PAD ACイスタル電源ケーブル
      | デジタルケーブル:PAD デジタルPROTEUS ABS/EBUx2(176KHz)
      ↓ WordSyncケーブル:PAD デジタルCOLOSSUS(Plasma)BNC
DAC:エソテリッックD70←-- Dynaトレードセンターオリジナルの
                アクロテック6N-P4020電源ケーブル
      ↓         バランスケーブル PAD AQUEOUS 2.5m
プリメイン・アンプ:McIntosh MA6900 ←-- N2/DAC-1D電源ケーブル
      ↓
Speaker:JBLS3500+UT25スーパーツィーター 
     --Belden1810A(本体)+JBL JSC1000(ツィーター)

電源タップ:AudioTechnica+N2/DAC-1D電源ケーブル
部屋のコンセントの配置の関係で、アナログ系、デジタル系分離もできず
全部、一カ所に繋いでいます。<==ここをアコーステック・アーツと入れ替え試聴

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箱から取り出してみると、8ヶ口ですから当然でしょうが、図分大きいですね。
他の物量投入型のがっしりして重いタップとはは異なり、大きさの割には、これ
で大丈夫かというぐらい軽いですが、ケーブルはしっかりした専用ものが付いて
います。プラグを差し込んだ感じも、やや軽めですが、感触は悪くありません。

今回は時間が余りとれず、また、タップにエージングが必要なのかもよくわからず、
とりあえず取り付けてすぐに試聴開始。

まずは、最近のお気に入り、大西順子トリオの”アローン・トギャザー”

 冒頭のウッドベースの音に注目。

もともとのテクニカのタップでは、かなり力強く歯切れの良い直接的な音がする
のですが、アコーステック・アーツでの最初の音は、あれっ、なんだかも柔らか
くてやっとしているかな?というものでした。ところが、何回か、差し替えて一
時間ほど聴いているいるうちに、とても力強いなかにもふくよかな良い音に変わり、
その差が良くわかるようになりました。

ノイズフロアが下がって、情報量が増えたのでしょうかウッドベースの直接音の
力強さに加えて、箱鳴り、周囲の空気の振動が感じられるというのか、より実体
感があるようです。

演奏が、より自然で音楽的に聞こえる感じですね。

2曲目 モーツアルト弦楽五重奏曲 K516 ト短調 スメタナSQ+ヨセフ・スーク

これも、例の一度聴いたら忘れられないような典型的モーツアルトのト短調の旋
律の冒頭部。

主旋律の後ろで第二ヴィオラやチェロが低音を奏でるのですが、この音がアコー
ステック・アーツでは明瞭に浮き上がってきこえます。テクニカでもきちんと聞
こえているんですが意識的に聴かないと主旋律しか聞こえてこない。

また、アコーステック・アーツでは余分な音が減ってSN比が良いのか、ついつ
いVolumeを上げてしまいます。知らず知らずのうちにピークで100Wも入れて
しまいました。

テクニカだとそこまでVolumeを上げると、少し付帯音がある感じで圧迫感がでて
くるのですが、アコーステック・アーツの場合はストレス無く音量を上げられる
ようです。

タップの差というのは、かなり分析的に聴かないとわからないと思っておりました。
事実、上記2曲も、最初はかなり細かく聞かないと差がわかりませんでしたが、
しばらくすると、明らかに低域の鳴り方に差があることがわかるようになりました。

概して、テクニカでは直接音のアタックが強調される傾向があります。Jazz
好きな小生としては、その方向の音がきらいでははないので、何も知らずに買っ
たタップとしては安価であったし、入門用としては、これはこれで正解だったの
だとと思います。

アコーステック・アーツは、(値段からすれば当然でしょうが)、明らかに一枚
上手で、分析的に聴く場合の情報量もさることながら、音楽がより楽しく聴ける
という点で優れています。クラシックを聴くならやはりこちらでしょうね。
ケーブルもついており大変お買い得とではないでしょうか?

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個人的には、まだまだ電源周りには手がつけられておりません。
音が変わることは、今回の試聴で良くわかりました。まず、家全体のACコンセ
ントの極性合わせ、アナログ/デジタル分離等じっくり進めた方が良いと思いまし
た。というわけで、直ちに売り上げに貢献させていただけなくて誠に残念ですが、
暫く試行錯誤してみます。

でも、これは本当に音楽性のある音を出すタップですね。

川又様、本当に滅多にないすばらしい機会を与えて頂いてありがとうございました。



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