
《HAL's Monitor Report》
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No.0160 - 2003/2/17 東京都大田区在住 Y・F 様より
モニター製品 PLASMA-DOMINUS
"CHANGE THE WORLD" … PLASMA君がやって来た!
正月MONITORで、ALL-AC-DOMINUS(LIQUID-SHIELDING)をモニター
させて頂き、その魅力を再認識でき、それではPLASMA-DOMINUSは?
と思っているところへ、そのモニターの企画案内が届いた。
早速、川又さんへメールをし、1/28から事は始まった。
今回お借りしたのは、
PLASMA-AC-DOMINUS(15A,1.0m) 2本
PLASMA-AC-DOMINUS(20A,1.0m) 2本
私が選択した(と言っても、これしかない)モニターシステムは、
Timelord Chronos(AC DOMINUS)
↓
dcs 992/2(AC DOMINUS)
↓
☆ Esoteric P-0s(AC/DC DOMINUS & RK-P0 & MEI Z-BOARD)
↓
Digital DOMINUS LIQUID-SHIELDING (88.2KHz)
↓
☆ ▼ dcs Delius(AC DOMINUS)
↓
▼▼ Balance MIZUNOSEI(1.0m) LIQUID-SHIELDING
↓
▼ Jeff Rowland Coherence2(AC PROTEUS/DC DOMINUS)
↓
▼▼ Balance MIZUNOSEI(1.5m) PLASMA-SHIELDING
↓
☆ Jeff Rowland Model 12(AC DOMINUS)
Jeff Rowland Model 10(AC DOMINUS)
↓
▼▼ MIZUNOSEI VBi-Wire Speaker Cable(2.0m)PLASMA-SHIELDING
↓
▼▼▼ B&W Nautilus 803(With BRASS SHELL)
☆印にAC DOMINUS PLASMA-SHIELDING or LIQUID-SHIELDING を使用
こうして比べると、▼▼▼のスピーカーを代表に、途中の機材&ケーブルの
グレードが下がるものの、川又さんのPLASMA試聴システムの流れに近い!
変なプレッシャーを感じたのは事実であるが、オーディオへの見識は、
所詮、川又さんに及ぶレベルに無く、冷静にもどり、自分なりの印象を
レポートさせていただきます。
試聴に使ったCDは、主に
小澤 2002NewYear TRACK#1
ダイアナ・クラール Live In Paris TRACK#1
福山雅治 Golden Oldies TRACK#3
■さあ、バーイン開始
1/28夜、帰宅して届いていたPLASMA君を部屋に持ち込む。開封して
さあセッティングと思ったが、急に、現行システムの音を今一度、
聴いて確認しておきたいと、CDをセットしたのが運のつき・・・
よいよい・・・と2時間ほど聴き入ってしまい、主役のPLASMA君を
セッティングしたのは、夜中の3時。
(まずは、DACとPAに、PLASMA君をセッティング)
音だし確認して、当然、まだ試聴に耐えられるレベルに無く、
システムエンハンサーを徹夜でまわすことにして、初日の夜
(といっても明け方に近い)が終わった。
2/2 HALを訪問。川又さんがハマッテいる「アナログLP」の演奏を
堪能した・・・その夜、PLASMAの音を聴いてみた。
小澤 2002NewYearConcert TRACK#1
音の分離と分解能は良く、期待が持てる。
MODEL-12のAC-DOMINUSを、PLASMA→LIQUIDへ戻してみると、
期待が脆くも崩れていく。 楽器の音の艶が、LIQUIDの方がイイ。
でも、分解能の良さなどのPLASMAの力の片鱗は感じており、
さらにシステムエンハンサーを回すことにした。
■1週間目 … やっと、PLASMAが実力を発揮。
2/3(1週間目)からは、本調子を発揮し始めました。昨夜と変わり、
その印象は、「音場がすっきり見通しが良い」「切れが良い」。
小澤 2002NewYearConcert TRACK#1
本格試聴開始です。
1.PA(JeffRowland MODEL-12) PLASMA vs. LIQUID AC-DOMINUS
まずは、川又さんがコメントしていない、パワーアンプの電源で、
PLASMAとLIQUID AC-DOMINUSを比較した。
PLASMAでの演奏は、すっきりとバランスもいい。
左右のスピーカーからの位相が、全音域で整っているのだろう。
加えて、弦楽器の余韻、鐘の余韻がとても自然に尾を引き、心地よい。
一方、LIQUIDでは、弦楽器の「艶のある響き」がPLASMAに無い魅力。
しかし、演奏が止まり無音に戻るときに残る余韻や全体のバランスでは
予想以上に、PLASMAが魅力的です。
(尚、後日、これがもっと凄いことに・・・後述。)
2.DAC(dCS Delius) PLASMA vs. LIQUID AC-DOMINUS
DAC電源をPLASMAにすると、(特に高域の)余韻が長く・自然です。
それが聴き取れるだけ、ノイズレベルが下がり、分解能が高く、
微小信号を歪無く伝達できているのだと思います。
(それが、ACケーブルで変わるのが不思議です。)
ただ、同時に感じたのが、LIQUID→PLASMAにすると、音量が2dBほど
小さくなったように感じます。実際にボリュームを2dB上げると、
LIQUIDでの魅力である弦楽器の質感「艶」に近づきます。
それでも、余韻は自然なことは変化ありません。
DACでの、PLASMAとLIQUIDの違いは、圧倒的で、PLASMAが魅力的です。
3.CDT(P-0s) PLASMA vs. LIQUID AC-DOMINUS
PA,DACと同様に、弦楽器や鐘を中心に余韻が自然で、演奏全体が見通し良くな
る。
どこへ使っても同じ傾向のようです。 しかし、DC-DOMINUS化してあるからか
PLASMA効果の程度は、少ない結果となりました。
4.他の機器での比較 PLASMA vs. LIQUID AC-DOMINUS
・992のACでの比較では大きな違いは感じませんでした。
・Cohirence2でも、DC-DOMINUSが入っているからか、ACでの比較の差は小さいで
す。
以上を総合して、今回お借りしたPLASMA君を総動員。
DAC(Delius),CDT(P-0s),PA(Model-12)して、試聴を継続しました。
■10日目 "CHANGE THE WORLD" とんでもないことが!
会社へ行くときには、システムエンハンサーを回すことを繰り返していました。
そして、10日目。 帰宅して福山を掛けたとき …とんでもないことが。
目の前の演奏全体が、床を離れ、中空へ浮いている。
横へも広がっているが、フォーカスは落ちていない…というより良くなってい
る。
ギターの余韻が長く自然。 演奏全体の見通しの良さは変わっていない。
これだけの演奏が目前で展開されることは、初めてであり、大感激。
"CHANGE THE WORLD"
片っ端から、CDを聴きまくる。(一部を紹介)
・小澤:同じく、演奏が床から離れた。さらに、すがしがしく、張り詰めた
「コンサートホール」の音に。
・ダイアナクラール:シンバルの響きが、3秒も余韻を残している。
後で確かめたが、この余韻はPLASMA君を総動員した結果で、一箇所でも外すと
てきめんに、余韻が短くなってしまった。 (導入予算が悩ましい!)
・バレンボイム TAKE THE A TRAIN:低音が1mの高さへアップし、中空へ。
・res Ins+Outs:ドラムの低音タムも分離して、中空へ。
■まとめ
PLASMA君は、期待以上に、圧倒的な魅力を振りまいてくれます。
特に、バーインを進めたときの効果は、圧巻です。
余韻の長さと自然さ
低音が分離し、中空へ
全体に位相の合った見通しの良い「すっきりした」演奏
それでいて、パワフルな躍動感を失わない
"CHANGE THE WORLD"
この感動は、試さないと損です。
尚、私の環境でのPLASMA効果の優先順位は、
DAC>PA>CDT
でした。まずは、PLASMA君を、DACに導入したいと思います。
(LIQIUD→PLASMAへのバージョンアップも、考えていますので、
安くお願いします。)
川又さん・CSFの皆様、正月に続き今回も貴重な体験をさせていただき
有難うございました。
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