《HAL's Monitor Report》
No.0157 - 2003/1/19 京都府京都市南区在住 H・E 様より 「PAD インターコネクト・ケーブルの不思議」 モニター製品 PAD インターコネクト・ケーブル 試聴環境 CDtransporter:CEC TL2X-MK2 DAC:CEC DX71 PreAMP:AIR TIGHT ATC-1 PowerAMP:AIR TIGHT ATM-300B Speaker:B&W Nautilus803 お借りしたケーブル Interconnect cable MIZUNOSEI; RCA-RCA 1.0m DACtoプリで使用 ISTARU; RCA-RCA 1.5m プリtoPowerで使用 比較対照 SA Lab.HighendLine MWT plus DACtoプリで使用 Audioquestの緑色の14000円くらいのケーブル(型番失念)プリtoPowerで使用 私はAVから入り、2chのピュアオーディオにものめりこんで行った口で ケーブル等のアクセサリには懐疑的な状態でした。 最初は付属のケーブルでしたが1000円位のケーブルを始めて買った時から 実はケーブル類で自分の好みに音を持っていけるのかな?と思い始め、 Net等の評判などとコスト面からS/A Labを主に使用していました。 Audioquestのケーブルも緑で綺麗だからという理由だけでした(笑)。 色々と機器を視聴して行く内に自分の好みの音が分かり真空管の組み合わせに なりましたが、ケーブルは視聴させてくれるお店が関西にはあまりありません でした。 そこでハルズサークルを知り、ずうずうしくも入会して速攻でケーブルの試聴 をお願いしました。常識で考えたらケーブルに5万や10万も払えませんが、それ を言ったらラジカセで良いわけで、これは利用させていただくしかないと思い 申し込みました。 ・・・前置き長いですね、すみません。 まずは届いてつないで見るとコネクタがまず太い。 これ挿さるのかな?はいらないんじゃないか? というのが第一印象でした。 杞憂に終わり無事挿さりました。とりあえず一安心。 と思いきやエージングに150時間??高いケーブルはそんなにかかるんか? と思いつつこらえ切れずに聞いてみると・・・こんなんに10万? おかしいんちゃう?あんまかわらんやん。 というのが第一印象でした。 いやいや、とりあえず我慢して音を出したままにして仕事に向かいました。 急に仕事が忙しくなり、じっくり視聴させていただく目論見が崩れつつあり ましたがこの音じゃいいかと思っていましたが・・・ 2日たって家に帰り音を聞くと・・・別物でした。前言撤回。イイ! まず圧倒的に違うのが音場の広がりの違い。壁の向こうまで音が広がって いるような錯覚。2日ぶりに帰って来たら家広くなった?そんな勢いでした。 それと定位の良さ。よくどの楽器がどこにいるかが云々という表現を見かけ ますが、これがそういう事なのかと実感できました。 ボーカルものではあの辺で歌っているなーというのがここで歌っていると 指が指せる位でした。 PADの付帯音のような響きを美音と感じるかどうかでPADの評価が別れるよう ですが、私にはストライクゾーンでした。 音に適度な響きが乗っており、真空管の音が好きな私には音がスゥーっと 持続して消えていく、石アンプとは違う音の余韻が増幅されて聞こえる部 分が最高でした。音に包まれてリラックス出来、仕事の疲れが癒されました。 ケーブルに何万とかける方の気持ちが分かってしまった自分の今後が怖いです。 こうなると仕事で疲れていようが関係ありません。AVにも使用してみました。 MizunoseiをDAC-プリ間からCasablancaII-プリ間に変更。 センターはS/A Labのままなのでその差が激しく感じられました。 違う意味でダメでした。 幾らかかるんだろう・・・どうする俺? 何本必要なんだろうと計算してしまいました。 お借りしてお礼のMailもせずに聞き入ってしまいました。すみません。 MizunoseiとIstaruの違いですが、Istaruの方が音に余裕が感じられました。 ですが若干余裕を感じられる音の差での値段差2倍は私には出せそうもあり ません。というか、AV用も考えるとMizunoseiで私には対コストで妥協でき る点のようです。 とか書きながらプリ-パワー間だけは何とかしたいなと考えたり・・・。 アクセサリーに対する考えが変わりました。この点が今回の試聴で得た最大 の部分です。どうもケーブルを導入する前にちゃんとしたラックを導入して 配置をFixさせてから最短経路でケーブルを導入すべきという今後が見えま した。本当にありがとうございました。感謝です。 |