《HAL's Monitor Report》
No.0151 - 2003/1/6 東京都大田区在住 Y・F 様より モニター製品 PAD DOMINUS JeffRowland MODEL-12 2003年正月 「ほろ酔い加減で DOMINUS 三昧」 今年の正月は、特別企画に甘えて、ALL DOMINUS三昧を満喫させて頂き、 有難うございました。 多くの組み合わせを聴いたので、一件ごとには 手短なコメントになりますが、感謝を込めて、レポートします。 今回のモニターの狙いは、主に、贅沢な次の3点。 1)ALL AC-DOMINUSの魅力 2)JeffRowland MODEL-12 Bi-AMPの効果 3)P-0s fs=176.4KHzとfs=88.2KHzの違い (Dig-Dominus) このために、HALとCSF様から、大量のDOMINUSをお借りしました。 試聴した主なCDは、 1.シンプリーバロック/ ヨーヨーマ 2.New Year Concert 2002/ 小澤 3.くるみ割り人形/ ゲルギエフ 4.Live in paris/ Diana Krall 5.Golden Oldies/ 福山雅治 など ■まずは、AC-DOMINUSの魅力。 これまでも、1本づつ試し、特に、ChronosとDelius(DAC)に2箇所の、 音質改善効果は大きく、AC-DOMINUSを導入してきた。 今回は他3箇所、992(外部クロック)、P-0s、COHERENCE2に試したが、 一番効果を感じたのは、クロック源となる992に AC-DOMINUSを追加した場合。 4.Live in paris/ Diana Krallでは、Vocalのリアルさが加わると同時に、 バックの演奏も活き活きとし、その調和がとれ、とても楽しい演奏に飛躍する。 「ライブ感が良く出る」「音に味が加わる」と、活き活きした音に変わった。 何しろ演奏が楽しい・・・聴き続けてしまう。 この変化には驚いた。 すべてのCDで、同じ方向の効果を実感できる。 クロック源の精度が、重要な役割であることを、改めて味わうことができた。 (すでに、ChronosをAC-DOMINUS化していたことが利いていいると思う。) また、ALL-DOMINUS電源化を体験でき、将来の美しい調べの方向性が見えて きた。本当に、AC-DOMINUSは、機器の潜在能力を引き出してくれる魔法の ケーブルです。HALモニターをお願いする際には、中途半端でなく、全 DOMINUS化をお勧めします。 本当に、歪・雑音が減少し、音が美しくなります。 ■JeffRowland MODEL-12 Bi-AMPの効果 現在、MODEL-12を使っているが、今ひとつ音の「抜け」に、不満を感じていた。 そこで、MODEL-12をもう一台お借りして、Bi-AMPの効果を実験した。 結果は、予想以上で、1.New Year Concert 2002/ 小澤、3.くるみ割り人形/ ゲルギエフでの「高音の抜け・高音の響きの美しさ」は格別。 さらに、1.シンプリーバロック/ ヨーヨーマでは、弦を引く微妙な表現の ニュアンスも再現できるようになることが解かった。 MODEL-12のBi-WIREに戻すと、音が単調・平坦に感じてしまう。 (贅沢な話しではあるが、聴き比べると、この差は大きい。) ■P-0s fs=176.4KHzとfs=88.2KHzの違い Digital-DOMINUSを追加で1本お借りして、P-0sのfs=176.4KHz化を体験した。 1.シンンプリーバロック(ヨーヨーマ)では、何とも言えぬ「美しい」調べ。 「歪が減少する」感じで、「響きが美しく心地よい」。 小規模の管弦楽や、ソロ(バイオリン・ピアノ)には、効果絶大。 5.Golden Oldies/ 福山雅治では、ベースなどの低音の存在感も引き出される。 しかし、2.New Year Concert 2002/ 小澤 では、全楽器が存在感を示すが、 ちょっとパワフルすぎ、少しうるさくも感じられた。 聞き込むにつれて、これは、fs=176.4KHz の問題ではないと感じた。 オーディオシステムとして、トータル的に高いレベルが、fs=176.4KHz の 再生音のレベルには、求められてるようで、現システムの中では、 スピーカーの(B&W N803)がいよいよ、ボトルネックになったように感じた。 また、次の組み合わせで、fs=176.4KHz と Bi-AMP のどちらが音質改善の 効果があるか、総合的な比較(?)をしてみた。 (A) MODEL-12 x2(Bi-AMP) +(fs=88.2KHz) (B) MODEL-12 x1(Bi-WIRE)+(fs=176.4KHz) 1.シンンプリーバロック(ヨーヨーマ)、4.Live in paris/ Diana Krall にて、(A)が音質的に見て、良い結果と感じた。 (A)のBi-AMPであれば、fs=88.2KHzでも、「躍動感」「響きの美しさ」は残る が、 (B)のモノアンプでは、fs=176.4KHzにしても、平坦な音になってしまった。 ■まとめ 多面的な比較試聴から、より楽しい演奏への方向性と優先順位を認識できた。 1)クロックの安定化 → 992のAC-DOMINUS化 2)スピーカ駆動力の改善 → Bi-AMP化 3)fs=176.4KHz化 今回は、ALL-DOMINUSという贅沢な試聴を通して、機器の潜在能力を フルに引き出すことができ、貴重な体験が出来ました。 まだまだ、手の掛け方で、より楽しく演奏してくれることを実感しました。 有難うございました。 |