《HAL's Monitor Report》
No.0144 - 2002/11/29 山梨県甲府市在住 M・H様より モニター製品 ESOTERIC P-70 D-70 川又さん、こんにちは。 山梨のM・H です。 約10日間エソテリックのP70とD70のコンビを試聴させていただ きました。私なりに感じた事をレポートさせていただきます。 乱文乱筆ではありますが、ご了承ください。 まず、試聴システムから紹介させていただきます。 CDP:C.E.C TL-2X mk2 DAC:C.E.C DX71 AMP:JEFF ROWLAMD CONCENTRA2 SP:B&W Signature805 電源ケーブルは全てPAD製のコロッサス、イスタール、ドミナスを使用して の比較試聴をさせていただきました。 家に帰ると2つの箱が玄関に積んでありました。 早速来たな!とはやる胸を押さえまず2階の自室にと思いひょっと持ち 上げようとするとこれが非常に重い!! なんでCDPやDACがこんなに重いのだろうと思いながら、やっとの思いで 自室に運び開封(腰には非常に負担が掛かる)。 せっかくだから最初からベストの状態で聴こうと176.4khzで指定の とおりのFilterをかけ、接続ケーブルは試聴機に同梱されていたバンデン ハルのケーブル2本出しで接続。 まず、opus3のムジカ・サクラを聴いてみる。 音が出る前の空気感やホール感にビックリ! まだ音が鳴っていないないのに全然違う。 男女の混声合唱団の一人一人の位置が横位置だけでなく前後位置まで ハッキリわかる。フォーカスはきりっと締まり人と人の間の空気までが 透き通りあまりの情報量の多さに感心する。 低域も下まで自然に伸びストレスもなく、迫力が増す。 ボーカルもエネルギーが増し訴えかけてくるよう。 次にイーグルスのライブ、ホテルカリフォルニアを聴く。 ムジカ・サクラと同様に音が出る前から違う。 各パートのフォーカスが左右だけでなく前後もハッキリしまるので面白い。 この試聴は嫁さんも一緒に試聴したが、違いには本当に驚いていた。 C.E.CのTL-2Xmk2も私なりにはすばらしいトランスポートだと思っていたし 事実、その辺の同価格帯以上の高級機と比較しても決して聴きおとりしない どころか、このナチュラルさは真似の出来ないメリットだと思う。 しかし、P-70、D-70のコンビはオーディオ的快感とはこんなに凄いんだよ! と教えられた気がした。 これから、2日ほどこのセッティングでいろいろなソフトを試聴した。 このオーディオ的快感とは癖になるもので比較試聴ではなく、ただこの音 を聴きたいという欲求から来た物だ。 ただ私的にひとつ気になったのは、全体的に音が前に出て、ソフトによっては 少しやかましく感じる物もあったことは事実だ。 音の温度も自分のに比べ相当低くなったような気もした。 このセッティングで88.2khzや44.1khzも試したが音場やフォーカスが 4fsの時が一番すばらしく、途中で変えると急につまらなくなった。 4日目に今度はトランスポートはP-70でDACをDX-71にする。 音は若干引っ込み耳には優しく聴こえる。 ただ音場は特に前後方向が縮まりオーディオ的快感は薄れる。 ただこれはこれでいいバランスかな?とも感じた。 ここで試しにP-70を88.2khzで出してみる。DX-71が受け止められるか どうかわからなかったが、2fsにしたときにもロックはするようである。 音を聴いてビックリ!D-70との4fsの時のような音場の前後方向の広がり とフォーカスがすばらしい! 前後の広がりはうちのシステムではD-70の時よりグッと奥に広がり、音も 非常にナチュラルだ。 その上この透明感はなに?と音楽を聴きながら笑っちゃえるのだ。 それから5日間毎日、聴きまくった。 最終日はP-70を取り外すのが寂しかったが、今後の方向性が自分なりに ハッキリ定まった事に今回の試聴が非常に有意義だったことと思い、また 会える日を待ち望みながら箱にしまった。 ただP-70のすばらしさに触れたことにより、P0sはどんな世界を提供して くれるのだろうという期待感を持ったことも事実である。 機会が在ればP0sも是非試聴してみたい物だと思った。 今回は本当にいい機会を与えていただき、川又さんには感謝しております。 嫁さんとも一緒に聴きながら次はこれだね!と確認できたことは、よかった と思います。今まであまり一緒に音楽を聴く機会などなかったのですが、 ドミナスやSignature805など川又さんのおかげで家のシステムは全く音が 変わりました。こうやって夫婦仲良く音楽が聴けるのもH.A.Lに出会えて、 また川又さんに出会えてよかったなと感謝しております。 ありがとうございました。 |