《HAL's Monitor Report》


No.0143 - 2002/11/27

埼玉県所沢市在住 K・S様より

モニター製品 marantz SC-7S1&MA-9S1

先ほどSC-7S1&MA-9S1をお送りしました。楽しい経験をさせていただきありが
とうございました。電源ケーブルをドミナスにしたらどんな音になるんだろう
などと想像しながら、次のステップをどうするか考えては楽しんでおります。

SC-7S1&MA-9S1のモニターレポートです。

うちのシステムはCDPがデノンのDCD-S1(某ショップによる改良版です)、プリ
アンプ(SC-7S1とかなり差があったので、どこのものかは書きません)、パワー
アンプはKrellのFPB300、SPはアコースティックラボのステラメロディで、ケー
ブルはすべてMITで、SPケーブルはbi-wireで接続しています。

SC-7S1とMA-9S1を学生時時代から使っているラックに納めて、電源を入れて
みると、きれいなブルーのライトが点灯しました。きれいな青で、ゴールドの
筐体とのコントラストがみていて気持ちがよい感じがします。

雑誌の写真で見た印象とは違って、実物は高級感があり、どっしりした安定感が
あります。ブルーのイルミネーションはきれいなのですが、試聴のためには消し
ておくことにしました。

まず、プリアンプだけをシステムにつないで音を出してみました。

これにはかなり驚きました。スピーカーが小さいから、あまり低音はでないけ
ど、こんなものだろうと考えていたのですが、SC-7S1にすると、これがあの
スピーカーからでている音なの?というくらいに豊かな低音が聴けました。

それに加えて、高域は更に延びていて、高域はさらにすっきりした音に変わり
ました。低音の少ない音は寂しいから、次に買い換えるとすればスピーカーかな
と思っていたのですが、まだまだ現役でいけそうです。しかし、そのために
はプリアンプを変えなくてはならない・・・。

はじめはムターのチゴイネルワイゼンを聴いたのですが、まず気がつくのは
音の柔らかさです。芯がないわけではないので、物足りない感じはしません。

自然な感じです。うちのプリアンプは輪郭をはっきり出すタイプなので、全く
好対照な音です。どちらが自然な感じかというとSC-7S1のほうです。

次にテンシュテットのマーラーの第6番(ライブ盤)にすると、オーケストラ
の各パートの音が素直に聴こえ、音楽に集中でいます。

音の奥行きも深くなり、いままではほぼ一線に音が並ぶ感じだったのが、前後
にも楽器が並んでいます。ほかにもいくつか聴きましたが、好印象は変わり
ません。

次に、パワーアンプをMA-9S1にしてみます。

周波数レンジがもう一回り広がり、音場はかなり広くなり、ここの音がさらに
実在感をましてきました。音はプリアンプを変えたときよりも さらに柔らか
くなり、Krellの少しごつい音と好みが分かれるかもしれません。ジョン・マク
ラグリン、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアのスーパーギタートリオの
演奏では、各演奏者の弦をはじく感じがリアルに聴き取れました。

ステレオアンプとモノラルアンプの音場の違いはかなりのものがあります。

これにはとても感銘を受けました。何日も続けて、SC-7S1+MA-9S1で聴き続け
ているとはじめに感じた柔らかい音という印象が薄れてきて、何の違和感も
なくなってきました。

そして、広々とした空間にオーケストラの各楽器の音が存在するのがとても
気持ちよく、音楽に浸ることができるようになりました。

特筆すべきことは、音を大きくしたときにうるさく感じることがなかったこと
です。いままでは、少し大きな音にすると、少し聴きづらい音がすることが
あって、これもスピーカーのせいにしていました。

でも、マランツの組み合わせではそういうことが無く、ストレスなしに音が
大きくなっていきました 。 ミュンフンのショスタコービッチの交響曲第4番
の冒頭部などは本当に生を彷彿とさせる表現でした(隣近所にはだいぶ迷惑
をかけたかもしれません。思わず音量を上げてしまいましたから。)

また、Krellに戻すと、中央部に音が集まるのが気になるようになってきまし
た(ごりっとした音は捨てがたいところがありますが)

約10日ほど 我が家に滞在したのですが、返すときは本当に名残惜しくなり
ました。今回はアンプの重要性をさらに確認させてもらいました。

本当にいい経験をさせていただき感謝しています。うちのシステムもプリ
アンプが交換されることになりました。パワーアンプも一緒に交換したいと
いう誘惑にもかられていますが、もう少しマランツ+krellの音を確認して
から妻と相談したいと考えています。本当にありがとうございました。

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K・S様、お礼を申し上げるのは私の方です。SC-7S1がK・S様のお宅に
半永久的なホームステイが決定したということで、私も同様に喜んで
おります。そして、雑誌の写真やカタログではわからない実物での音質
と高級感を体験して頂いたことが良い結果になったと思います。

さて、今度はSC-7S1&MA-9S1は新潟市へと旅立っていきました。今度は
どのようなドラマが展開するのか楽しみです。ありがとうございました。



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