《HAL's Monitor Report》


No.0140 - 2002/11/15

東京都足立区市在住 N・N 様より

モニター製品 ESOTERIC P-70 D-70

話変わりまして、P70+D70のレポートです。

まず言いわけを言わせていただいちゃいますが、本格的なオーディオ体験が
今年の4月からという1年生状態であり、また大した経験・聴力・慧眼等が
あろうはずもないので好みと独断と偏見に満ち満ちたレポートになろうかと
思います。

恥ずかしながらシステムの紹介
・SP  Westlake
・CA  Boulder
・PA  Boulder
・CDP Wadia-6
・EQ  Behringer
・ケーブル  ほとんど自作もしくは附属

あとひょっとしてWadiaとEsotericはどちらもVRDSなので、私の耳では両者
の違いがわからないかもしれないと思い、キャラクターが全然違いそうな
CEC TL-1Xを知人から無理やり借り出しました。

違いました。違いが私にもはっきりわかりました。

正直トランスポートの違いがここまで音全体に影響するとは予想してい
ませんでした。

これといった根拠はなしになんとなく音の入口は重要だよなと、思ってた
のですが、この考えは間違ってなかったようです。

といっても入口から出口まで全ての部分が重要ですね。

ここで本来なら各々の機器の違いを、音場や定位、解像度、分解能等に
ついて詳細にレポートするところなのですが、生憎とそれらを的確に
聴き分ける聴力も表現する文章力も持ちあわせていないので大幅に割愛
させていただきたいと思います。

少しだけいわせていただくとP-70は骨格のしっかり(がっちり)した音
という感じを受けました。これは低音、中音、高音のバランスによるので
はないかと思います。

それと、音の立ち上がりがかなり鋭い、というかやや強調気味かなと感
じました。これはセッティングのせい(つまり自分のせい)である可能
性大ですね。

その他は、優秀です、という以外に表現する語彙を持っていません。

ただ私にはアップコンバートの効果が今一わかりません(聴きとれない)。

これにはちょっと凹みましたがソースのせいだ、と強引に思うように
しました。ちなみにソースはアンビエント、ワールド(アフリカ、イン
ドネシア)、ファンク、ダブ、フューチャージャズなどです。

D-70は落ち着いた音色、彫りの深い表現と感じました。

それにしても色々取っ換え引っ換え聴き比べるというのは楽しいですね。
自宅でこういうことは初めてですがオーディオの醍醐味のひとつですね。
それじゃ付き合うとしたらどれだ、となると、うーんむずかしい。

P70+D70はとても優秀でいうなれば良妻賢母型というところでしょうか。
しかし私はオーディオ1年生。迷える小羊は強い色に惹かれる、というか
Wadiaの破滅型というかスレた感じにやはり惹かれるものを感じてしまいます
(汗。
CECは明るいお嬢さんという感じでしょうか。

最後に、今回のモニターで出た結論は「トランスポートは性格である」です。

オーディオセットを女性に喩えると、SPは顔というか身体、アンプは
表情もしくは教養、ケーブルやアクセサリーは髪形や服、でCDT・
CDPは性格、であると。

ゆえにCDT・CDP選びはゆめゆめ疎かには出来ないぞ、と。
下らないことを思いつきました。

以上、乱筆・乱文失礼しました。

P70+D70自宅試聴とても楽しめました。
今後も興味深い企画を待ってます。
川又店長ありがとうございました。



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