《HAL's Monitor Report》
No.0134 - 2002/10/14 山口県山口市在住 T・T 様より モニター対象製品 ESOTERIC P-70 & D-70 川又ルーム、インターナショナルオーディオショー、真空管オーディオフェア、 HI−ENDショーを梯子した興奮も冷めやらない9月24日朝,大型の段ボール 箱2つを若い宅急便の配送員が2回に分けて重そうに運んできた。 P-70 & D-70が到着したのだ。 (やむなく)仕事に出かけ、夜になって、本当は重そうだから職場の友人に 手伝ってもらって開梱しようと(単身赴任なので)思っていたが、友人が 翌々日しか都合がつかないとのことなので、ぎっくり腰の恐怖におびえながら 変な姿勢をとらないようにおそるおそる一人で梱包を開いた。 まず、取扱説明書の豪華さに驚く。バインダー式でそのバインダーが重厚だ。 次に(多分)鋳鉄製のインシュレーターが自分でつけるように別になっていて、 しかもずっしりと重いのだ。 そして、おそるおそる本体を持ち上げようとすると重い! しかし、聞きたい一心で火事場の馬鹿力を出し、何とか運ぶ。 そして、ムートンの上に置き横にしてインシュレーターを取り付ける。 裏板が分厚い金属の感触で凄みがあった。 そして、何とか設置したがラックが不足したのでP70とD-70を重ねざるを 得なかった。また,電源コードは余分な良質なコードがなく、エソテリックの 付属コードを使用したので、本領を発揮できたとは思えない。 その点は割り引いて読んでいただきたい。 システムの状況 CD DENON DCD−S1(直出しのACコードに日本エミールの ストレンジラインを被せてある。)←RTP−6←ハーモニクスX−DC10 (1メートル)←PAD CLYO L2(CD→AMPのRCAケーブル レッドローズミュージックSILVER ONE)AMP CRディベ ロップメントKALYPSO(ACコード オルトフォンのケーブルに フルテックのコンセントの自作)スピーカーケーブルはベルデン(バイ ワイヤ)SP B&Wノーチラス804(TAOCのSCB60(ボード) の上に,HARMONIXのRF−900(スパイク受け)を置いて使用) 電源系は,RTP−6←ハーモニクスX−DC10(1メートル)←PAD CL2 他にRD−2,RE−9II,オンキョーT−420CS(CS− PCM),DATソニーZA−5ESなど(正直言って,HALの他の方の レポートを読んでいると入門級ということになるが、レポートなので書いて おきます。) 当初2日ほどはXLOのバーンインCDをリピートしてかけておきました。 最初に聞いてから、あまりの違いに比較する気がおきずに70コンビだけ を聞いてきました。総合的印象として、各楽器が分離する(いままで、 S−1で不満だったわけではないが比較するとS−1が団子状態だったの が分かる) 静かになる(SN比が良くなる) ベースなど低音の旋律が分かる。 ピアノのペダルを踏む音が分かる。 歌い手の立つ位置が分かる。 DATの32KHZのエアーチェックしたテープが、CDのように聞こ える(高音が伸びる) この土日が過ぎたら返さなくてはというときになって、やむなく比較試聴 してみたのが以下の部分です。 1 Michara Petri +Keath Jarret バッハ リコーダーソナタ集 (BMGビクター BVCF2525) チェンバロの旋律がはっきり聞き取れるようになる。 音場が立体的になる。 SN比が良くなり,静かになる。 2 Michara Petri KREISLER INSPIRATIONS (邦題 ツィゴイネルワイゼン〜ヴィルトゥオーゾ・リコーダー) (BMGファンハウスBVCC31051) 1曲目アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー) リコーダーの息継ぎの音が聞こえるようになる。 やや広い空間の中でギターとリコーダーがそれぞれ位置している感じになる。 空間表現が豊かである。前後左右の広がりが感じられるようになる。 3 長岡鉄男メモリアルCD MOOK「開拓者長岡鉄男」付録 2曲目 「方舟にガムランがやってきた。」 ガムランのハンマーと板の打ち合う響きが澄んでくる。高域までストレス 無くひびきレスポンスが良い。 最後に、このような機会を与えてくださった川又様、エソテリックの皆様に 心から御礼申し上げます。ありがとうございました。 |