《HAL's Monitor Report》
No.0128 - 2002/9/12 神奈川県川崎市在住・M・Y様より モニター対象製品 PAD DOMINUSほか モニター対象商品 DOM DIG RCA 1M TAN SPK BIW 1.5M DOM SPK BIW 1.5M 使用機材 プリアンプ FAST C10II メインアンプ FAST M300II CDP TEAC VRDS25XS(DENTECTUNED) DAC BIRDLAND ODEON LITE スピーカー VANDERSTEEN model2Ce signature スーパーツイーター murata ES103B ラインケーブル ACデザイン conclusion1.4 デジタルケーブル ACデザイン conclusion1.4 モニター応募のきっかけ 現在のシステムで不満な点はずばり『低音のエネルギー』。 原因はスピーカーケーブル(今使っているのはAETの銀線にテフロン で絶縁した自作品)だと思い、いろいろ情報収集しPADを聞いてみた いなと思っていたとき、偶然HAL'sモニターお盆編でPADケーブルの モニターを募集していたので飛びついてしまった。 デジタルドミナスについては、ACデザインとくらべて音がどれほど 変わるのかを確認するために追加応募した。 8/10 お昼頃宅配便が到着した。好物は最後までとっておくタイプなので、 今回の本命スピーカーケーブルは置いておき、まずデジタルドミナ スの箱を開いた。ぶっとくて長く重い。 ACデザインが妙に貧弱に見えてしまう。 低音も当然すごいんだろうと予想させる。 つなぎかえてエージング0でCDをかけてみる。 試聴CD 1.MISIA BELIEVE(GREATEST HITS) 2.MILES DAVIS So What(Kind of Blue) 3.藤原清登 Moanin'(The In Crowd) 4.東儀秀樹 New ASIA(New ASIA) 5.SONNY ROLLINS ST.THOMAS(SAXOPHONE COLOSSUS) デジタルドミナスに変えてACデザインよりも低音の解像度が1回り あがった。特に藤原清登のベースがピアノ、ドラムと重なった時の 分解能がすばらしく良くなった。 すべての楽器が分離し、見えるようになった。 6倍以上の価格差があるので当然といえば当然だが大きな魅力を感じた。 中〜高音もワイドレンジ、ハイスピード、適度な艶、どれをとっても 最上級であったが、ACデザインも中〜高音についてはドミナスに全く 負けていない。ほとんど互角だった。 次にデジタルドミナスはそのままに、スピーカーケーブルをTANTUSに つなぎ変えた。ケーブルが非常に堅いため接続に一苦労した。 やっとのことでつなぎ変えやっぱりエージング0で音出し。 ・・・すごい。 当たり前だが全然次元が違う。多分PADの音の特徴だと思うのだが、 ワイドレンジでウェット、ゾクっとするようなMISIAの歌声を奏で、 気がついたらCDの終わりまでスピーカーにかじりついていた。 東儀秀樹も高さ方向の表現力が2回り3回りよくなった。 やっぱり1mmやそこらの単線では有り余るほどの情報量を処理しきれ なかったのだと納得した。 その後システムエンハンサーを12時間かけ、再度試聴。 最初につなぎ変えたときほどの大きな特徴の変化はなかったが、 音と音のつながりがより一層よくなり滑らかになったと感じた。 このままエージングをすすめていけばもっと滑らかに成っていくの だと思うが、10日というモニター期間のなかでは、これ以上TANTUS にかけている時間もないので、もったいないがDOMINUSにチェンジ。 DOMINUSの箱が妙に大きいなあと思っていたら、なんとトランク ケースに入ってる。脱帽。 液体シールドで柔らかく、Biwireは4本構成なので接続はかなりスム ーズにいった。早速音出し。 TANTUSと比べると、微妙なニュアンスの表現が非常に正確。 例えば、ST.THOMASではスタジオのエコーのような感じが容易に聞き 取れる。ほとんど生の演奏!。DOMINUSはもはやTANTUSがどうとか、 銀線がどうとかではなく、圧倒的な情報量を生かした別次元の音に 感じた。オーディオ的な言葉では到底表現できない(というかする 気がおきない)ひたすら心地よい音楽を奏でるケーブルであった。 その後は、DIG・SPKドミナスで、夜はシステムエンハンサーをかけて 10日間心地よい音楽を聴きまくった。 最終日、いよいよもとのケーブルにもどすときがきた。 まずはデジタルケーブルをACデザインに戻す。 やっぱり低音が負けてる。ちょっと悔しいがしょうがない。 次に、スピーカーケーブルをもとに戻した。これは結構悲しくなった。 圧倒的に情報量、陰影感、fレンジが負けている。まあでも、自分の システムの欠点を再確認できただけでもよしとしたい。 最後に、このようなすばらしいケーブルを試聴する機会を与えていた だいた川又様、CSフィールド様に感謝いたします。 ありがとうございました。 |