《HAL's Monitor Report》
No.0123 - 2002/9/2 岐阜県岐阜市在住 K・S様より モニター対象製品 PAD Cable AC PRO; 15A 2.0m AC TAN; 15A 1.0m DIG PRO; RCA-RCA 1.0m 使用機器 マークレビンソン26L 23.5L STUDER A727 Wadia25 現使用ACケーブル カルダスヘックスリンク5c PADコロッサス ELP PW用の電源ケーブルを、今までに10種類ほど試しましてきましたが、 どれも解像度や高域の伸びなどは良い結果が得られるのですが、全体に 音がやせて、特に低音締まりすぎと言うか、量感が不足気味になり、 結局ベルデン?の黒いノーマル品に戻ってしまいます。 現在CDP用に使用しているPADACコロッサスも、PWに試しましたが、 ヴォーカルの表情などとても濃くなるのですが、PWに使う限り、やはり 低域のパワーと量は減ってしまいます。 ドミナスをお借りする勇気は無いので、プロテウスでこのあたりを カバーしてくれるなら・・・と思い今回のお盆モニターに応募しました。 届けられたケーブルは、早速システムエンハンサーを一晩掛けた後、試聴です。 おぉ!やはりPADは表情が豊かです!ヴォーカルがうねっています! プロテウスは、更に楽器の分離が3次元に展開される様です。 今までは、分離が良いと入っても上下左右でしたが、プロテウスでは前後 の位置までキリッと分離されました。 恥ずかしながら初体験で、コロッサスとは別物だと感じました。 肝心の低域ですが、量はノーマル品と同等以上出てます。 しかも強くて締まっていて線が太いです。ノーマル品は量だけで、ただの ブカブカの低音だった事を知らされました。 しっかりとした低域に支えられて、全体のスケール感が一回り大きく なりました。解放された様に、上への伸びもほとんどストレス無く、 まるで天井が高くなった様です。 次にタンタスですが、PWに繋いでプロテウスと比較したかったのですが、 今回は長さが足りずCDPに繋いでみました。プロテウスのプラグ(アンプ側) はコロッサスと同じ物よでホールドが少し頼りないのですが、タンタスの プラグは形状も異なり、しっかり食いつき安定感があります。 同じ価格帯ですが、音の傾向は想像していたより違っていました。 タンタスは、音場の広がりや解像度など、明らかにプロテウスより優れていま す。 ただ、現代的な音と言うか透明感のある綺麗な方向の様に感じました。 ヴォーカルもプロテウスと比較すれば、口元は小さく、少し奥に定位します。 声のうねりもプロテウスの方がクドイです。 タンタスは贅肉が取れてスッキリしています。でも、決して物足り無い様な 細い音では無く、実在感の有るしっかりした声です。 タンタスの方が優れていると思うのですが、ヴォーカルしか聴かない私には プロテウスの方が好みかも知れません。 ACケーブルの試聴に夢中になり、せっかくお借りしたデジタルプロテウスは 10日間繋ぎっぱなしで、比較は出来ませんでしたが、試聴期間が過ぎ、 カルダスのDケーブルに戻すと…このケーブルの素晴らしさが解りました。 デジタルケーブルの交換は、システム全体のクオリティーを想像以上に グレードUPしてくれる様です。 ACケーブル交換を予定していましたが、今回の視聴でデジタルケーブルの 方が先かも?と、又一つ悩みが増えてしまいました(笑) 今回は、大変貴重な機会を与えていただき、本当に有り難うございました。 |