《HAL's Monitor Report》
No.0062 - 2001/05/06
東京都大田区在住 yasu様 モニター対象製品:dcs Delius / PAD Digital-Cable
我が家のオーディオシステムのアップグレードも現時点での最終段階を迎えています。そこでモニターをお願いしたのが、DAC dcs社のDelius。運良く、数日間をお借りできることになりました。少し遅れて、PAD社のデジタルケーブルも加わり試聴しました。 スピーカー B&W Nautilus-803 パワー JEFFROWLAND COHERENCE2 プリ JEFFROWRAND Model10 CD ESTORIC P-0s DAC dcs Delius ← <モニター対象>Deliusに魅力を感じた一番は、W/SYNC出力です。Delius(DAC)からP-0s(CDトランスポート)へ同期クロックを供給できるので、ジッタ等の揺らぎは減少して、定位が格段に向上することを期待してです。さて実際の音は・・・。 <マルサリス「STANDERD TIME Vol.3」1曲目の感想を記します> (1)最初に感じたことは、何か違うぞ・・!の違和感でした。予想し期待していた音は、クッキリ・ハッキリした音像でしたが、聞こえてきたのは、アッサリしており、少し弱弱しく、音のバランスも今までとは違う?・・・(予想はずれ)??? ただ、低音だけは、キュット締まって、クッキリしました。今までボワボワな低音をしていた同じスピーカーとは思えません。 ・ベースがソウルフルに唸っています。W/SYNCの効果でしょうか。 <QRD導入前に、低音のもたつき問題は解決したようです。> (2)W/SYNC同期を入れたり/切ったりしながら比較していくと・・・、解りました・・・私の予想を大きく通り越してます・・・ クッキリ・ハッキリに(滑らかさ)が大幅にプラスされている。(どうやら、予想を通り越していたので、違和感を覚えたようです) ペットやドラムのハイハット等は、繊細でかつクッキリしている。今までの(ギラギラ感)が取れ、なめらかな感じの音がします。決して、最初に感じた弱い音ではなく、繊細でなめらかな音です。そして、フォーカスはすこぶるハッキリしています。馴染んでくると、音場の広がりがとても自然に感じます。 私個人としては、好きな方向の音です。ギンギンに迫ってくるような音が好みの方には、物足りなさが残るかもしれません。 さて、次はPADのデジタルケーブルの参加です。COLOSSUS,PROTEUSそしてDOMINUSの聴き比べになりました。 <カラヤン「田園」第3楽章での感想を記します> 私の聴き所は、ティンパニーがいかにハッキリ聞こえるかです。もちろんオケの演奏も、自分が指揮している気分で楽しめるか?。 ・さすがPAD、どのケーブルで聴いても、フォーカスは決まります。「田園」以外の曲では、大概PROTEUSの音が元気で気に入りました。 ・しかし、注目の「田園」では、DOMINUSでのティンパニーは、一打一打みごとにハッキリと、迫力十分に聞き分けられました。その音からは、とても心地よさが残りました。 おそらくこの感覚は個人差が大きく、私の感想は参考にならないかもしれません。 ぜひ、ご自分の好きな曲でお試しください。きっと川又さんが支援してくださいます。 dcs Delius +PAD Digital-DOMINUS 他にも色々聴きましたが、クラッシク系は総じて、楽しいです。アルゲリッチ(P):「リスト&ショパン・ピアノ協奏曲」ショルティー指揮:「ツァラトゥストラかく語りき」 今回も我侭な希望を叶えていただいた、川又さんに感謝します。また、急なお願いにも応じていただいたCSフィールドの今井様にもこの場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。 |