《HAL's Monitor Report》


No.0042 - 2000/12/11

京都市山科区在住 A.O.R 様

モニター対象製品:SONY SCD-1

使用機器
SP  BOSE 121
CDP TEAC VRDS−9
AMP SONY TA−F555ES

 今回SCD−1のモニターをさせていただいたのですが最初はCDPを買い換えようと思い店頭で見て気に入ったSCD−1をWEB上で探しているときにダイナのホームページ上に中古の出物があったので川又さんにメールを送ったところすでに売れてしまったということでした。しかしその時にハルズサークルの事を教えていただきよろしかったらモニターをした上で買われてはいかがですかとの申し出を受けモニターをさせていただく事になりました。そして自宅にSCD−1が送られて来ました。店頭ではわからなかったのですがセッティング時に持ち上げたときに本体の重さと作りのよさがわかりました。
 そして試聴です。試聴ディスクはCDとSACDとの違いも聞くためにSACDのデイスクを何枚か用意しました

試聴ディスク

デイ・ドリーミング/ケイコ・リー(CD.SACD)
太陽神/EW&F(SACD.CD)
ミッドナイト・ラヴ/マーヴィン・ゲイ(SACD) 
image(CD)
雨/中司雅美(CD)

 以上のディスクで試聴しましたが電源投入直後の音と30分ぐらい経過してからの音との差がだいぶありますので少なくとも電源を入れて30分は経過してから試聴しました。
 こちらのサークルでも定番になっているケイコ・リーですがまず感じた事は音に透明感があり解像度がとても高く感じられました。特にimageの「情熱大陸」では曲の始めの人々の喧騒が入っているのですが今まであまり気づかなかった一人一人の会話がよくわかりました。そしてSACDを聞いてみました。CDでも録音がいいと思っていたケイコ・リーでしたがSACDではこんなに違うのかと思うほどでした。音の広がりが増しそれぞれの楽器がよりはっきりと聞き取れ特にボーカルのリップノイズまでもが聞こえそうなほどに生々しく感じられました。そしてこの差は新しい録音でしかわからないものかと思いましたが 古い録音のものであってもこの差はよりはっきりと現れるようでした。この分ではてもちのCDがSACD化された時にはすべて買ってしまいそうで怖いです。しかし通常のCD においてもCDを聞きなおそうと思わせるのに十分なクオリティを持っている事がわかりました。そして試聴後川又さんに買い取らせていただきますとメールを送ったのは当然 の結果でしょうか。ところでCDPに対してずいぶんAMPとSPが役不足ですが実は CDPの主な使い方がパソコンで音楽CD−Rを焼くためのキャプチャー用として使用 するのでクオリティの高い物が欲しかったのです。しかし不満が出てくるのは当然です

そして次のステップへ

 SCD−1を聞き出してからスピーカーとアンプもやはり買い換えようと思いN805を 購入候補にしていたが結局スピーカースタンド等を購入しなければいけないのなら N804の方がいいのではないかと思いN804を購入したがいかんせんアンプが役不足なの で川又さんにアンプの試聴をお願いしました。アンプ選びの条件としてはまずリモコンが付いている事と小音量で満足に鳴らせることです。試聴したアンプは次のとおりです。

KRELL KAV-300i
TAG Maclaren PA100P
PA20R
60i RV→60i

 60i RVについては手違いで60iがきましたが音的には変わりがないとのことなので問題は ありません。さて試聴ですがどのアンプも電源を入れて直後の音では全然鳴ってくれそ うにありませんのでおのおの1時間以上立った後での試聴です。まず60iですがあの マクラーレンのオーディオという事でどんな音がするのか楽しみでした。作りはボリュ ームなどのノブはしっかりつくっているようですが本体の剛性感は今ひとつというとこ ろです。聞き始めて2,3時間してから60iではN804には役不足に感じたのでセパレ ートに変更しました。まず聞いた直後は高域が非常に美しく出るアンプだと感じました。特に弦楽器が美しく聞こえるようです。このアンプに決定かとも思ったのですがしばらく聞いていると確かに中域と高域の音は良いのですが低域が物足りなく感じられました。 スピーカーの接続を(接続はシングルで使用)高域部から低域部に変更したりもしまし たがかえって悪くなってしまいました。スピーカーが新しいせいもありますがもう少し 低音が鳴って欲しいと思いました。それ以外はスピーカー端子をもう少ししっかりした ものにして欲しいと感じました。
 そしてクレルですが作りは非常に剛性感のあるものでこの大きさにしては非常に重たく 期待が持てます。音はマクラーレンのようなどこかが際立った鳴り方ではありません が全域がバランスよく鳴るという感じがしました。しかしボリュームを上げないと鳴っ てくれないのとボリュームのステップが大きめなので自分の好みの音量にしにくいのが 難点です。そして聞きなれてくるとマクラーレンと比べると音が荒く感じてしまうので す。これが生産国の違いからくる音の違いかどうかはわかりませんがどちらかといえば マクラーレンの音作りのほうが自分の好みに合っていると感じました。 アンプについてはもう少し他の物も聞いてみたいと思います。

 最後になりましたがこのような機会を与えていただいてありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします。


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