《HAL's Monitor Report》
No.0033 - 2000/10/15
神奈川県 横浜市 在住 MR 様 モニター対象製品: MMW−1(汎用) 480×420×27 20.1kg \52.000. 1.現在の装置
CD: Esoteric X10-WD AMP: Krell KAV-300i Sp: 特注品 ケーブル:PAD, その他 2.理由 気に入ったラックが見つからないため、ここ7年ほどは機器を直積みにしています。 たたし、足回りの整備はそれなりにMDFのボードやJ1を使っていますが、shopにいくたび 「ちゃんとしたラックに乗せてあげないと話にならない」と言われる日々でした。 音的には、柔らか目でそこそこに透明感があると思っていますが、時々どうしても「ピアノの響きを もっときれいに出したい」、「低音をもっとしっかり出したい」という欲求が出てきて、ケーブルを買ったり、 あちこちにべたべたはったりしていました。もちろん根本的には解決しませんでした。 そんな訳で、今回のボードには少なからぬ(過大?な)期待を持ってモニター応募した訳です。 (川又さんにはとても感謝しています) 3.変化 とにかく重くて、設置に少し苦労しました。体がなまっているなあと反省。 HAL s circleにもあったボードの鳴きは、良く見るとボードの裏にフエルトが張ってあるので ひとまず安心安心。 Krellの下にJ-1のスパイクを介して設置後早速試聴開始、 CDは毎日同じ物しか聴かないので評価は簡単なはず。
ビル シャーラップ:s'Wonderful マイルス:Kind of Blue YoYo Ma: Simply Baroque -1 カルミニョーラ:四季 ビオンディ:ビバルディ協奏曲集(仮面の絵のジャケットのやつ) (1) ビルシャーラップ とにかく一曲目のピアノの高音が伸びが命。ひき終わったあとの余韻がとにかく上に登って欲しい一心で その対策にお金をいくら使ったのか現在不明。家内には秘密です。 最初の印象: まるで歯磨き粉を口に入れた時のような、さわやかな清涼感が全体からにじみ出てきました。 ピアノもくっきり高音もくっきりしました。奥行きもでるし細かい音がたくさん出てきました。 Audio的には良くなりましたが、以前の方が暖かみがあったかな? 2曲目:6曲目のベース・シンバル、かなり良い感じ。ベースは輪郭がはっきりするし、シンバルは 2皮向けた新鮮な感じ。 (2)マイルス これも一曲目のベースの出だしが命。輪郭がはっきりし、深く伸びていくようになりました。 涼しい高原の音になる傾向があるのは同様。そろそろ、「この傾向は自分の好みに合うのか どうか」と体に相談しはじめる。 (3)YoYo MA このCDはHALの記事をよんで買いました。なかなか上手に鳴ってくれないCDで、いつも虚像を 見ているようなつかみ所の無い何ともストレスの溜まる演奏になってしまいます。しっかり大地に根をはやした YoYoMaが聴きたい... やっぱり「虚像」なんだけど、細かい音がたくさん聞こえるようになりました。部屋のすみにたまっていた 埃をふいたら部屋中に埃が舞ってしまった、それが一粒一粒見えると言う感じ。 (4)カルミニョーラ:四季 良いと言う評判を聞き半年かけて見つけたCD(横浜HMVに有りました)。 とにかく音も演奏もいいです、従って音の評価にはあまり使いませんがとにかく聴いてみました。 彫りが深くなった上に、夜空の高原で聴いているような感じになりました。 このボードはやっぱり温度感が低くなるのだ、この時点で判断しました。 (5)ビオンディ:ビバルディ協奏曲集(仮面の絵のジャケットのやつ) このCDは、弦の高音がうるさくなったら聴けません。 さすがに高いボードだけあって、細かい音がたくさん聞こえてきます。しかもうるさくありません。 これでwoodyな感じがあればよかったのだけれど。 結論: 当初は買ってしまおうと意気込んでいたのですが、ボードの清涼感に目を覚まされました。 Audio的にはダイナミックレンジ・情報量・フォーカスがかなり改善したので、暖かすぎる音のバランスを 採り、しかもAudio適に改善したい人には最適なボードだと思います。 最後に: このような機会を与えて頂いた川又さんに感謝します。しかも新品を送っていただいて恐縮です。 |