《HAL's Monitor Report》


No.003 - 2000/07/09

千葉県市川市在住 Tom 様

 モニター対象製品  NAIM CD3-5

 LINNに負けず熱心なファンの多いNAIMを試聴したいと以前から思っていた。しかし、店頭に置いているお店も少ないため、叶わないでいた。ところが、今回、自宅試聴のチャンスということで、早速申し込んだ。

 私のシステムは、LINN IKEMI+KOLEKTOR+LK-140&ELAC CJ310jet。ケーブルは全てLinn。CD→プリは、シルバーケーブルを使用している。

 これに対して、NAIM CD3-5は電源ケーブルが交換できないタイプのため、そのまま。アンプへの出力端子はふつうのRCA端子でないため、付属のケーブルを使用した。従って、今回、NAIMに不利な環境での試聴となったことを始めに断りたい。

 あまり期待せずに、大好きなトムウェイツを聞いてみる。ところが、これがなかなか良い。というか、すごく良い。すぐに、IKEMIに切り替えて、比較してみた。ボーカルやギター、ピアノ、トランペットの響きは、NAIMの方が厚みがあるように感じた。

 さらに、じっくり聞き比べてみる。なるほど、音の細かさはIKEMIの方がずっと上だ。しかし、低音がちょっとボヤッとしている分(といっても、あくまでIKEMIと比較しての話だが)、NAIMの方が音に厚みがあるように感じるのかもしれない。

 リラックスしてNAIMでいろんなCDを聞いてみる。ボーカル中心のシンプルな音楽は、特に気持ちよい。LINNのGENKIもじっくり聞いたことがあるが、GENKIのスカッと明るく抜けの良い音に対して、NAIMは人の声、弦の響きがとても生々しい。トムウェイツならGENKIよりCD3-5の方が良いと思う。

 IKEMIを聞かなかったら、私はおそらくCD3-5を選んでいたと思う。


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