《HAL's Monitor Report》
No.002 - 2000/07/09
大阪府枚方市 だてやん 様 モニター対象製品 SONY/SCD-1 いい音、いい音楽(自己紹介に代えて) 大阪府枚方市 だてやん
さて、音が先なのか、音楽が先なのか。 ハービーマンの“カミングホームベイビー”
ほんの12cm口径のスピーカーが鳴らしていた。ピツィカートのコントラバスがえんえん
と導入部のリズムをきざんでいる。マンのフルートと、バイブが同じメロディーで入って
くる。マンの唇からフルートのマウスに入る空気の流れがわかるような、乾いた温度感、
いや、湿度感が聴こえてくる。それより、演奏会場のエフェクトがスピーカーの左右より
より広がって聴こえているではないか。これがオーディオを意識した最初の経験だった。
スピーカーはクライスラーの正方形のバッフルをもったものだったような記憶があるが、
ほんとうのところは自信がない。カルチャーショックだった。 さて、音が先なのか、音楽が先なのか。
音の話1999 昔、C22とMC275のオリジナルの組合せにはあまり惹かれなかったのだが、7CとMC275 スターどうしの絵に書いたような組合せ、口の悪い友人等からは、オーディオ雑誌の人気 投票ナンバーワンとナンバートゥの組合せだ、さぞ素晴らしいことだろうとの評論さえい ただいてしまった。なんとでも言いなさい、私はこの組合せに私のJBL-L45S4がよりしっ くり好みの音楽に馴染んでいるのがとても幸せな、今日この頃です。
音の話2000 SCD-1にサンプルとして付いているスーパーオーディオコンパクトディスクの中に、ケイコ ・リーがすでにレギュラーCDで出しているアルバムBEAUTIFUL LOVEから3曲リリースされ ているが、SACDの方がなんかはすっぱで下品に聴こえる。しかしそれが妙にリアルな雰囲 気に聴こえるのが不思議だ。私が持っているのはレギュラーCDでSBM/SUPER BIT MAPPINGと 表記のあるもので、けっこう雰囲気があっていいなあ、と思っていたのだけれどちょっと クリアーすぎるのちゃうかいなー。マレイ・ペライアのモーツアルトの協奏曲もよかっ た。ピアノの打音と打音の間がとっても静かで空間が感じられるような鳴り方だ。昔マイク ロの糸ドライブのレコードプレーヤーで聴いたことがあるようなそんな気がする音です。 音場感というか空間感が良く再現されるので、ライブのソフトがたくさん出てくれば、とっ ても魅力的なフォーマットではないか。例えば私の大好きなGETZ/GILBERTO#2,1964年10月9日 CARNEGIE HOLLのライブ録音。この14番目から15番目に至る臨場感が圧倒的なんじゃないかと 思うだけでわくわくしてしまう。 私はどちらかというとレギュラーCDへのパフォーマンスに興味があったので、てもちのCD を次々聴いた。SCD-1のCDをセットする部分の蓋は、みごとに夢のようにストレスフリー に横へ移動をする。これを見ているだけでも欲しくなってしまうのだけれど、如何せん全体 が私のラックには大きすぎる。デザインもすごく良く出来ていて、造りもしっかりしている。 しかしデカくて、重い。なんとかなれへんのやろか。ラインケーブルを付属のソニー製から FURUKAWAのケーブルを自作したのに代えたら、音が少し安定して音楽にわくわく感が出 てきたような気がする。もっと良いケーブルに代えたら、うふふ状態になるのでは。 前述の口の悪い友人たちを呼んで試聴会をしようと思いながらあっという間に3週間が過ぎ てしまった。梱包しながらあらためて思ったのは、もうほんの少しコンパクトであれば、具 体的に言えば奥行きがコード類を含めて40cm以内であれば、そしてSONYの文字が1/10 位の大きさであれば、私にとって大変魅力的なCDプレーヤーなのに。やはり生活空間の中 で気持ちよくオーディオするには、ある程度のコンパクトさは絶対に外せないのではと考え る今日この頃です。
追伸 |