2020年9月30日 No.0723
 新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-Soulnote S-3 vs ESOTERIC K-03XD

H.A.L.'s One point impression!! - Soulnote S-3 vs ESOTERIC K-03XD
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1621.html

上記を追体験されたお得意様より早速の投稿を頂きましたのでご紹介致します。


埼玉県上尾市 T T 様より

最新の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0721.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0720.html

音質の判断基準がここまで引き上げられたのか!というH.A.L.の近況報告!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0718.html

「HIRO Acoustic MODEL-C8CSを聴かずして低音を語るなかれ!!」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0715.html

Vol.3「たった一言! 戦意喪失!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0700.html

前回までの投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0695.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0625.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0617.html

下記は「こんな小さな柱(失礼!)が一個一万以上するのかよ!!」の続編です!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0616.html

この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html

2017年6月6日 No.0668
前回の投稿 ⇒H.A.L.'s Hearing Report-Sonusfaber/Homage Tradition
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0668.html

No.0607 2016年10月22日 
H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-board+ RELAXA 530の威力を確認!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0607.html

H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-boardの威力を確認!!
Vol.14「バズーカ砲的破壊力で一気に音質向上を達成するオーディオボードである!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0591.html

「新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0662.html

実に歴史がありますね〜。ありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0571.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0650.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0646.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0645.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0644.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0560.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0619.html

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

「SOULNOTE」 ブランド名は知っていたが、日本で2006年立ち上げた比較的新しい
新興勢力であるという事をHPを見て恥ずかしながら初めて知った。

自分の中ではその程度の認識であった。

川又さんがSACDプレーヤーS-3 ver.2を紹介されH.A.L.Tレベルの力があるとおっしゃる。
リンク先のHPで商品紹介を見てその躯体の特徴的な背高ノッポの中身は電源関係の部品が
多く使われていると言う。

写真を見るとぎっしり小型コンデンサーが詰まっていた。
大型コンデンサー数本では無く小型コンデンサーを大量に使い容量を稼ぐ。

小型コンデンサーにしたのは瞬発力を狙っての事か?(素人の憶測)。
応答のいいプレーヤーなら、私の守備範囲であるJ-POPやROCKにはマッチする。

今度はステレオサウンドのS-3 ver.2についての開発者加藤氏が解説するYouTubeを見た。
エンジニア「魂(SOUL)」が伝わってきて俄然興味が湧いた。

プリアンプP-3の開発途中で高額であるが音質的にいい部品を見つけた。
エンジニアの性分であるが試しにリリースされているSACD/CDプレーヤーS-3に
組み込んでみたら飛躍的に音質改善がみられた。とここまではよくある話。

利益追求型企業であれば「部品の改善は次回の新製品のために取って置きましょう。
リリースする時は高い部品なのでその分販売価格に上乗せしましょう。」となる
ところだが加藤氏はこれをよしとしない。

加藤氏はラインに載っている物から部品を改善してしまう。
しかも高額になった分を価格転嫁しない。

利益、度返しの価格据え置きである。
そしてリリースされユーザーの下にあるS-3を無償バージョンアップすると言う。

企業から見れば大損である。しかしユーザーはそのような企業の姿勢に感動を覚える。
間違いなく信頼をおける企業だという事をオーディオファイルの心に植え付けた。

いい部品を見つけてしまった。実際に現行品に組み入れたらとんでもなくいい音になった。
今、マーケットに出回っている現行品はどうしようか?

多分、これは想像であるが一企業人として、そして開発者として加藤氏の中には
葛藤があったと思う。でも最終判断は「ユーザーに嘘はつけない」。

「いい音をユーザーに届けるためには、後回しせずに「今」「正しいき事」をやる。」
それが加藤氏のエンジニア「魂」=「SOUL」なのであろう。

それを許したSOULNOTEという企業に居られて幸せである。

一方、ESOTERIC K-03XDである。K-03XDは初代に遡ってもその音を聴いた事が無かった。
長男にあたるK-01シリーズも一回聴いたかどうかの記憶である。

でもトップランナーのGrandioso P1Xの系譜をなぞるであろうと推測する。
K-03XDはK-03、K-03X,K-03XSに続く4世代目という。

VRDS-ATLASと完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター Master Sound Discrete DAC。
これが今回リニューアルされた要である。

エソテリックの上位機種もそうであるが、名前こそ継承されているが中身は全然別物と
なっている。エソテリックの場合はいい物を開発した。

上位機種に使われているものを価格帯に合わせて調整し現行品に組み込んだら飛躍的な
音質改善がみられた。
その結果短いスパンで一気にSACD/CDプレーヤーのシリーズリニューアルをした。

という事でSOULNOTE  S-3 ver.2 VS ESOTERIC K-03XDの聴き比べである。

結論から言ってしまおう。
私の耳では差異はごくわずか、どちらを選んでも間違いない。
2時間半、7枚のアルバムの約20曲を聴き比べた末の評価である。

細かく言うとESOTERIC K-03XDは音の端々がピンっとしている。
しかし、聴いていて楽しいのはSOULNOTE  S-3 ver.2に軍配が上がる。

しかし、ほんの髪の毛1本の差も無いほどである。
よく注意して聴かなければブラインドテストでは分からないであろう。

ちょっと話はFormula1に飛ぶ。場所は1997年10月25日 スペイン。
シーズン最終戦のF1 ヨーロッパGP予選である。
1位〜3位が1/1000秒までも同タイムで並ぶという出来事があった。

スペイン ヘレスサーキット 一周4.423km コーナーは13 高低差11mストレートは603m。
当時のF1は3000cc自然吸気エンジン。

馬力は930ps前後と言われ、最低車体重量はドライバーを含む600kg。普通の人の感覚では
軽自動車にスーパーカーエンジンを積んで氷上を走らせる感覚に近いと聞く。

1位と3位は同じコンストラクターのマシンだがセッティングは当然違う。
ドライバーも違うしマシンも違うのに一周4.423kmも走って1/1000秒までも同タイム。

考えてもみて欲しい、一般人がスピードメーター見ながら直線1kmを走っても
同タイムになると思えない。F1はタコメーターもスピードメーターも無いのである。

ダッシュボードかステアリングにギアチェンジのタイミングが表示されるだけである。
最高速は350km/hをゆうに超える。
ヘアピンのようなコーナーでさえ70km/h以上は出ている。
このような急激な加減速(ドライバーにかかるGフォースは5G近くにもなる)を
しながら13のコーナーをへても1/1000の差も出ない。

それも3台もである。レーシングスピードで1/1000秒といえば距離にして5cm前後である。
https://bit.ly/3cDMrBr

何が言いたいかと言うと、これを乱暴にもオーディオシーンに置き換えようとすると、
各メーカー使う部品も回路も躯体も千差万別、開発者はその時代のTOPを目指して
コンポーネントを作っている。

しかし、今回の比較試聴では出てくる音、音場展開がほぼ同じだったと言いたいのである。
同じ120万前後の価格帯のSACD/CDプレーヤーで失礼ながら志の低いコンポはそれなりの音しか出ない。

その点開発者の情熱が乗り移ったかのようなSOULNOTE  S-3 ver.2 と ESOTERIC K-03XDは
優劣がつくはずも無く、最後は好みの問題。

今回、純粋に120万前後のSACD/CDプレーヤーを比較して、その2倍以上のセパレートCDプレーヤーで
うまく鳴らす事ができなかったCDが実にうまい具合にはまってくれた。

ハイエンドプレーヤーだとレコーディングのアラまで再生されてしまうらしい。

とりとめも無いリポートになってしまったが、最終的に結論を下すのは実際に聴いたあなたです。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

T T 様ありがとうございました。毎回じっくりと試聴して頂いていますが、
そのうちにメーカー各社から「あのT T 様にどう評価されるか心配」という
声が聞こえてきそうな気がしますが(笑)これからもよろしくお願い致します。

と前回は述べましたが、今回は大変上手に両者を表現して頂き安心しました(笑)
音質的説得力は聴き手の感性に対して働くものであり、実際に体験した人でなければ
言葉に出来ないことでしょうが、今回は言葉にされなかった英断に私としては感謝致します。

使い手の一人一人の感性にマッチしたものを選んで頂くことがH.A.L.の使命ですが、
同時に私が推薦する土俵というレベルを信頼して頂くのも間違いのない選択法です。

上記の比較試聴システムは期間限定での展示でしたが、ESOTERIC K-03XDは下の
フロアーに常設展示してありますので、事前予約を頂けましたら再現可能です。

皆様の感性によるジャッジメントをお待ちしております!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/appoint.html

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


戻る