2019年4月18日 No.0710 新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-HIRO Acoustic C8CS & ESOTERIC New Grandioso |
2019年4月3日 No.1536 H.A.L.'s Special Release - HIRO Acoustic Laboratory MODEL-C8CS http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1536.html 上記のリリースに敏感に反応されたベテラン会員が個別試聴にてじっくりと試聴され、 その思いのたけを貴重な感想と分析ということでお送り頂きましたので早速ご紹介致します!! 試聴システムは私も初めてという総額¥141,242,000.という途方もないオーディオシステムです! H.A.L.'s Sound Recipe/HIRO Acoustic C8CS & ESOTERIC New Grandioso-inspection system https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/H.A.L.'sSoundRecipe_HIROAcousticC8CS_NewGrandioso.pdf -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.1「まるで指揮台に立っているかのような感覚を得ることができる!!」 東京都杉並区 M M 様より タイトルも微妙な最新投稿をご紹介します。 「しかし、これは心地良い響きではなく通常の鑑賞には向かないのです!!」 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0705.html 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0613.html 私が推薦してきた多数の新製品にも敏感に反応して頂き感想を頂いてきました。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0671.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0667.html 下記に素晴らしいオーディオルームの画像あり。 ご愛用のスピーカーがきれいに写っている画像はこちらです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.01.jpg その他の画像も下記にてご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0658.html 以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜ありがとうございました。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0607.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0603.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0586.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0583.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0542.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0528.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0521.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0514.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0477.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0458.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0432.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0425.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0311.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html 川又様 先日はありがとうございました。 大変遅くなりましたが、感想を書いてみました。 HIRO Acoustic C8CS & ESOTERIC New Grandioso。 この特徴のない音を、何と表現したらいいのか悩んでいます。 先日、C4CSとの組み合わせを聴いてオーケストラの再生に違和感を感じ、 「オーディオシステムが、いよいよ一線を超えてしまった」と表現しました。 録音状態そのままに再生されてしまうので、至近距離で録った木管楽器の音と 客席エリアで録った弦楽器の音が混じって聴こえてくると、いったい自分が どこのポジションでこのオーケストラを聴いているのか、訳が分からなくなったからです。 それは今までのシステムでも、考えてみればそのように聞こえてはいましたが、 それでも違和感なく楽しめていたのは、HIRO Acoustic C4CS & ESOTERIC New Grandiosoに 比べると「甘い」音が鳴っていたからだと気付かされました。 そして、そこまでの再生音を聞かせてくれるC4CSが最高峰であると信じて 疑わなかったのは、ほんの数週間前のことです。 CDに刻み込まれた音以外の雑味は、全て取り除かれていると思い込んでおりました。 ところが、C8CSに切り替えてみると、高音から低音まで全音域にわたって 明らかに音色が変化したのです。 特にトランペットやバイオリンなどの高音域は音の芯がよりクリアになり、 艶の増した音色へと変化しました。 高音を中心に、不必要な音がもう一段取り除かれたため、音色の変化が見られると 同時にエコーの質感もより鮮明になりました。 つまり、楽器そのものの響きなのか、ホールの残響なのか、人工的に加えられた エコーなのか、の区別が音色から手に取るように分かる状態となりました。 求めると際限ないですね。 CDを聴いた印象を簡単に書いておきます。 https://tower.jp/item/3303973/レット・イット・ビー…ネイキッド<期間限定盤> からLet it be。これは良い。本当にポールが目の前で私のためだけに歌っていると錯覚する。 家のシステムでは、ある一定の音量の時にのみそのような状態になるのですが、 C8CSではボリュームを上げても目の前にいるリアル感は変わらない。 もちろん、試聴室の広さによる効果もあるのでしょうが、ボリュームを上げても 音質的な変化が全く感じられないところが素晴らしい。 https://tower.jp/item/3302997/LOVE<期間限定盤> から Because。これは正直言って気持ち悪い。鳥の鳴き声や虫の飛ぶ自然な音に、 ビートルズの声に思いっきりエコーがかかった音声がミックスされている。 それらが上手く調和していないように、分離して聞こえてしまうのです。 家のシステムではそんなことないのに。 ■川又より この曲は私も好きで実はC8CSで何度も聴きました。自然界の音SEにコーラスが 調和していないというご指摘はドンピシャリです! しかし、この曲はそのように再生されるべきものと私は考えています。 SEとしての背景の音場感がありますが、そこに埋没するようなヴォーカルで あってはいけないと思いますし、むしろコーラスが浮き上がり独自の音場感で 録音されているということが解ってしまうということなのです! 鋭いご指摘でした! https://tower.jp/item/2412725/スタンダーズ-&-バラッズ からスプリング・ヤウンデ。これは素晴らしい。恐らく狭いスタジオで、 ピアノとトランペットだけの演奏をシンプルな方法で録音してある。 録音に変な細工がされていないので、リアル感が凄い。 スタジオの空間も見えてくる。完全に演奏に引き込まれてしまった。 https://tower.jp/item/2894556/Ray-Of-Hope<通常盤> から希望という名の光。家のシステムで聴いている時は、山下達郎の声に人工的な エコーが掛けられているものの全く気にならないレベルで、上の Let it beと同じく、 目の前で山下達郎が歌っているかのような感覚を得られたのですが、C8CSで聴くと 不自然なエコーが気になって仕方ない。 自然でないわずかなエコーによってリアル感が失われてしまったのです。これは残念。 ■川又より 実は山下達郎の録音で彼のヴォーカルの録り方は独特というか、生々しすぎると いう傾向を私は他にも何曲も知っています。解像度が上がるにつれて、その個性と いうか特徴が露わになり、山下達郎の声は鼻炎を患った鼻声のように聴こえるものも ありますので、それもスピーカーの解像度が素晴らしいという裏付けになります。 今度いらしたら私が指摘する現象が録音されている山下達郎の録音をお聞かせしましょう。 https://tower.jp/item/2772112/Waltz-For-Debby からワルツ・フォー・デビー。実は、こういったジャズの小さいライブハウスで、 それも少ないマイクでシンプルに録音されたものはC8CSでの再生に最適ではないか と思っていたのですが、このCDはダメでした。 録音状態があまり良くないところが露骨に出てしまいます。 でも、良い録音ならライブハウスの空気感も正確に伝わってくるでしょうから、 何か良いディスクを見つけたいですね。 ■川又より はい、ダメだということを解らせてくれるシステム構成であるということです。 音楽を裸にするは録音を裸にするということで大正解のお言葉でした。 https://tower.jp/item/1809698/ヘンデル:-ソナタ全曲(6曲);-コレッリ:-ラ・フォリア<タワーレコード限 定> からソナタ第4番。何も言う事ありません。 恐らく、シェリングから1メートル強の距離で録ったであろう音。 バイオリンの音は本当に繊細で、再生装置を変えると楽器を変えたのかと思う くらいに音色が変わってしまうので、シェリングは本当はどんな音を出していたのだろうか? と常々考えていましたが、これだ!と確信できる音を聴くことができました。 伴奏のチェンバロの再生も素晴らしい。金属質な高音が芯のある焦点の絞られた 音になると同時に、楽器そのものの自然な余韻もしっかりと再生されていました。 https://tower.jp/item/4743304/バーンスタイン:-交響曲第2番《不安の時代》 から第2部の仮面舞踏会。これは面白い。オーケストラ曲ではあるものの、 この部分は基本的に弦楽器も管楽器もお休みで、ピアノソロの他、チェレスタ、 ティンパニー、ハープ2台、コントラバスソロ、鉄琴、スネアドラムなどの打楽器、 といった小編成で演奏される。 こうなると冒頭に私が触れたオーケストラ再生の違和感はなくなり、C8CSの良さが 存分に発揮される。この交響曲の演奏で指揮者のサイモン・ラトルは、この室内楽的な 部分だけティンパニーを通常の位置(客席からみて奥)ではなく、指揮者のすぐ右隣に配置する。 コントラバスも首席奏者がこの部分だけ楽器をティンパニーのすぐ近くまで運んできて演奏する。 ハープや鉄琴、打楽器などは通常の配置のまま。 それらの定位が見事に再現され、まるで指揮台に立っているかのような感覚を得ることができる。 https://tower.jp/item/680826/Stravinsky:-Rite-of-Spring;-Scriabin: -Poem-of-Ecstasy---Valery-Gergiev(cond),-St-Petersburg-Kirov-Orchestra 弦楽器とマイクの距離に比較して、管楽器とマイクが近い違和感はどうしても感じてしまう。 ただ、大音量になっても音色音質がブレないのが素晴らしい。 バスドラムとティンパニーが同時に鳴っても響きの違いが鮮明だし、ティンパニー2セットが 活躍する場面でも2セットであることが難なく聞き取れる。 さらには、そのような混然した状況でもトランペット等々の音も芯が明瞭で崩れない。 https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/1065 一番驚いたのはこれかもしれない。 ガラスCDと通常のCDとの音質差がどれだけ出るものか興味があり、聴き比べてみた。 ピアノの音色は言わずもがなであるが、無が無であることの表現が凄い。 家のシステムでは、ここまでの差は感じられなかった。 通常のCDにはノイズが含まれている (発生してしまう)のがよくわかる。 ガラスCDをかけた時の「ピアノ以外には何もない」、その無の表現が深い。 人工的なエコーがないこともあり、究極のリアル感がある。 14万円も出した甲斐があったと思いました。 以上、思い出すままに書いてみました。 このシステムで再生することを前提にCD化された演奏を一度聞いてみたいですね。 またよろしくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より M M 様ありがとうございました。大変シビアな聴き方をして頂きました事、 あるいはM M 様は全く無意識のうちに録音作品の世界観にひたっておられたのでは ないかと思われたご感想でした。そして、どの項目もご指摘は的確なものです! 超低歪率の再生音によってあぶりだされてくる多様な項目がありますが、それらに 先入観として、あるいは自宅システムの音質的傾向との比較で心地よく聴けるのか どうかということことなのです。 HIRO Acousticは録音の品質に関して一切手加減なしで丸裸にしてしまいます。 服を脱いだらこうだったということが一目瞭然で解ってしまいます。 ですから、他のスピーカーとシステム構成では、まだ全裸になっていない状態の 音を聴いているということなのです。そこに隠れているものが見えないことで 安心感もあり聴きやすくなるということもあるでしょう。それで良いと思います。 そして、M M 様は以上のことを理解されているということを最後に書いておられます。 「このシステムで再生することを前提にCD化された演奏」その通りなのです! つまりはプロのスタジオで使用しているモニタースピーカーやアンプ、更には ルームアコースティックという環境まで含めて、今回のシステムは既にそれらを 通り越してしまった存在なのです。 録音作品を作っている現場では聴けない、解らない音が実は商品としてのCDには 記録されており、制作者側が気付かない音の情報が多分に含まれているということです。 結論として録音作品の品質に依存せず、その情報の全てを描き切ることで新たな 音の世界観を造形している本システムこそ再生芸術と言えるクリエイティブを 実現したということなのです!! |
担当:川又利明 |
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