H.A.L.'s Hearing Report - I'm a woman,Now-MIKI-!!


No.0619 - 2012/2/11

このディスクの私のレビューは下記にて公開中!!
「H.A.L.'s One point impression!!-I'm a woman,Now-MIKI- Vol.1〜3」

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/896.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/897.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/898.html

そして、H.A.L.'s Present 山岡未樹で当選された会員より早速の投稿を頂戴
致しましたので掲載致します。

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埼玉県上尾市 T T 様より 

Vol.1「口元が前方宙空に定位し等身大の山岡未樹が現れる!!」
 
この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html
 
前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0594.html
 
■山岡未樹 SACDインプレッション

最初に山岡未樹のSACD聴いたのがH.A.L.Iで、噂のSonus faber"Aida"であった。
豊かな低音とヴォーカルの美しさ、そして音像の定位。

The Sonus faberとはまた違ったアプローチで音楽性も違うエレガントなスピーカーが出てきた。
失礼ながら「山岡未樹」というJazzヴォーカリストは川又さんのメルマガで初めて知った次第。

J-POP女性ヴォーカルしか聴かない私としては、Jazzは専門外だがどうしても
海外のメジャーどころのダイアナ・クラール、国内では綾戸智恵、新人では
ミーハーだがSHANTIくらいしかCD棚に無い。

まず、パッと聴いてヴォーカルの定位、各楽器の分離度が高い。そのため俗に
言う粒立ちの良い録音である。
ヴォーカルも曲によりリバーヴのかけかた(長さ)が異なっており、ピアノ伴奏
のみの演奏から「前田憲男とウインド・ブレイカーズ」のビッグバンドとの
共演と幅広く、一つの曲で注目する楽器も明瞭に録音されているので聴き所
(チェクポイント)満載である。

その上言わずもがなの音楽性の高さである。今回、ディスクが当選いたしまし
たので早速自宅システムでのインプレッションを書かせて頂きます。

1、ジャスト・イン・タイム 

まずビッグバンドとの共演。これだけ聴いてもでも録音レベルの高さが分かる。
ヴォーカルもバックも際立っていて、しかもお互いの邪魔をしていない。

口元が前方宙空に定位し等身大の山岡未樹が現れる。女性ヴォーカル再生に
執念ともいうべきセッティングをしているB&W Signature800なので自画自賛で
はないがピタっとボーカルは決まる。

ここで川又さんが言っていたSACDレイヤーとCDレイヤーのマスタリングの違いを聴いてみる。
SACDレイヤー:開放的なビッグバンド全開。前方にステージが広がる。
CDレイヤー:全体的に音がシェイプアップされた感じ(タイト)。
重心が低くなっている。
こちらの方がビッグバンドの楽器の分離が容易に認識できる。

2 、サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー 

これはピアノ伴奏で始まり後から徐々にウインド・ブレイカーズが入ってくる。
山岡未樹の子音やブレスが艶(なま)めかしい。

3、イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー 

川又さんのメルマガにもあるようにウッドベースの荒川康男氏の足のコツコツ
と刻む音はSACDレイヤーでも容易に聴き取れるが、CDレイヤーの方が鮮明である。
最初ウッドベースとヴォーカルだが、CDレイヤーではより低重心で響きが床に
広がるようなマスタリングになっている。

SACDレイヤーではベースの響きとちょっと長めにリバーヴをかけたヴォーカル
で小さなクラブで歌っているような空間の広さを感じさせる。

4 、ホェン・オクトーバー・ゴーズ 

これは冒頭からピアノの柔らかなタッチが感じられ余韻が美しい。
伴奏はピアノのみ。ヴォーカルもピアノ演奏も十分堪能できるトラックである。

何気のビブラートにハっとする。これも空間を感じさせるボーカルに長めの
リバーヴがかけられている。長めといってもゼロコンマなん秒のちょっとした
差である。その塩梅がにくい。

5 、デイ・バイ・デイ

これもピアノ・トリオ。特にヴォーカルとピアノの呼吸がすばらしい。
「歌いやすいだろうなぁ〜」と思ってしまう。

6 、ユー・ドント・ノウ・ホワァット・ラヴ・イズ 

抑えられたホーンセクション。ソロパートではちゃんと楽しませてくれる。
ミックスダウンでひとつ間違えるとバランスが崩れとんでもない事になるが、
安心して聴いていられる。

7 、マイ・フーリッシュ・ハート 

「歌がうまいな」と改めて思わせる。抑えるところ、抑揚をつけるところと
使い分けるのは長年の経験のみならず、さらっとこなしてしまうあたりは本人
の才能であろう。

8 、マイ・フェイバリット・シングス

Jazzを聴かない私でさえ一度は耳にした事がある有名な曲が並びますが、
ヴォーカルを生かしつつ、バックも冴えわたるというベテランならではの
テクニックとアレンジ、そして録音である。 

9 、ラウンド・ミッドナイト

ここではドラムに注目して聴いてみた。様々なテクニックを使っているのが
分かるが、適度・適量の力の抜け方がリズムを刻んでくれているのが容易に
分かる。ドラムに注目して言えばCDレイヤーの方がより楽しめるマスタリング
になっていると思う。

全体にわたって1つのトラックごとに、楽器ごとにヴォーカルにも処理が
異なって行っており、全体を通してもすんなり聴けてしまいます。

ライナーノーツを見ると1940年代を中心とした 曲であるが、これだけ高い
レベルの録音を聴いてしまうと他の人の同名曲を聴いたときにハードルが高く
なってしまうというもの。

SACDレイヤーを通して聴いても、CDレイヤーを通して聴いても楽しめる。
1枚で2枚分楽しめる録音になっている。

ちなみにヘッドフォンで聴いてみたが、やはりメインシステムで3次元的に
音楽を楽しんだほうがよかったです。

またひとつシステムチェックSACDが増えました。
H.A.L.Iでの音を記憶させて自宅のシステムのセッティングをいじりたいと思います。

今回は素敵なアルバムの紹介及び当選ありがとうございました。

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川又より

T T 様ご当選おめでとうございます!!お楽しみ頂けました様子で何よりでした。
ちょうど山岡未樹さんがいらっしゃった時なので、ご本人にも投稿をプリント
して読んで頂きました。ありがとうございました。

他の当選者の皆様からもご感想をお待ちしておりますので何卒よろしくお願い致します。


HAL's Hearing Report