H.A.L.'s inspection event-2010 Vol.12-Hearing Report!!


No.0579 - 2010/8/17

埼玉県上尾市 T T 様より

 H.A.L.'s inspection event-2010 Vol.12-Hearing Report!!
 
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/741.html
 
今回の企画ではハルズサークル以外のお客様にも参加して頂き、大変有意義な
ひと時を過ごすことが出来たと思います。
 
http://www.dynamicaudio.jp/file/100813/P1080141.JPG
 
いつものように記念撮影をさせて頂きました。これは試聴会の最後で皆様に
ご協力を頂いての撮影ですが、私はこの次にこんな質問を皆さんにしました。
 
「今回ご紹介したKtemaをここに常設展示してもう一度聴きたいという方は
 いらっしゃいますか〜!?」
 
そうしたら、↓皆さんの表情はこのようになって手が上がりました!!(^^ゞ
 
http://www.dynamicaudio.jp/file/100813/P1080143.JPG
 
いいですね〜楽しんで頂けた様子で何よりでした。
 
ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
そして、早速のご感想を頂き重ねてお礼申し上げます。
 
            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
Vol.2「これがKtemaに対するハルズサークル会員の評価である!!」
 
埼玉県上尾市 T T 様より
 
この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html
 
前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0576.html
 
■8/13(金)Ktema試聴会リポート
 
今回も川又さんのKtema試聴会前に約1時間ほどセンターポジションで聴いて
みました。残念ながら私が持参したJ-POPの女性ボーカルCDはKtemaでは上手く
鳴りませんでした。唯一のJazzの木住野佳子でも物足りない。
 
その後、色々と実験して問題はKtemaにあるのでは無く、他の原因が私の感性
と合わないのだという結論に至りました。1時間のセンターポジションの試聴
でKtemaは素性の良いスピーカーという印象を受けました。川又さんがどのよ
うな曲の選択をするか楽しみである(すみません上から目線で)。
 
Ktemaについて誰もが気になる点。ウーハーが後ろ向きについており、しかも
スリットから音が廻り込むようにされている。
 
「どんな音になるのか?」「低音のタイムラグは無いか?」等の疑問は杞憂に
終わった。百聞は一見にしかず。スピーカーは一聴すれば分かるのである。
 
まず1曲目は有名な「トッカータとフーガ」。パイプオルガンではなくバイオリン。
それもバロックバイオリン。事前にメルマガで響きの美しいスピーカーという
情報もあり、バロックバイオリン独特の刺激的な中高音だが、奥行きや音場の
広さが感じられた。
 
2曲目はアナログプレーヤーでバイオリンコンチェルト
いわゆる見慣れたバイオリンでの演奏は滑らかで潤いのある響きである。
 
3曲目は1978年の小沢征爾指揮のマーラーをCDとLPで聴き比べ。
CDよりLPの方が音場が両翼に広がり、しかも音が明るい印象を受けた。
 
4曲目は、その10年後デジタル録音されたマーラー、指揮は小澤征爾。
88年録音と比べてしまうと、一言でいうと78年盤は「音が軽い」
 
このいつもSound Check用にしている聴き慣れたマーラーは低音が伸び、
コントラバスやティンパニーが低音の安定した土台になっている。
 
5曲目は73年録音のSHM-CDで出た小澤征爾指揮のマーラー。
途中までの演奏だったが、川又さんより指揮者の解釈の違いでタクトは流れる
ような演奏では無く、一つ一つ区切るような演奏をしていると演奏後コメント
あり。オーケストラは門外漢であるが、演奏の違いは確認できた。
 
マーラーを続けて聴いたが、微妙な差異まで描き出すKtemaのスピーカーと
しての能力を忘れてはならない。
 
6曲目は87年のサントリーホールでのカラヤンのラストコンサートライヴ録音。
モーツアルトの29番。あっさりしたバイオリンの響きが印象的。
 
7曲目はスタジオ録音でポール・マッカートニー(LPレコード)
バックの楽器の低音部分が曲の途中で「ギター・コントラバス(またはダブル
ベース?)」から「ストリングス・ドラム・エレキベース」と変化していく
構成。スタジオの広さを感じさせてくれる。
 
8曲目は坂本冬美&ビリーバンバンで「また君に恋してる」
最近では6/12(土)マークレビンソン:No.53 vs マッキントッシュ:MC2KWの
メインアンプ試聴会以来である。Ktemaでは坂本冬美の声に艶が出る。
この何とも言えない艶めかしさはKtemaで初めて聴いた気がする。
 
9曲目はア・カペラのコーラスグループ REAL。
文句なくハーモニーが美しい。
 
ここからは試聴は置いといてアナログプレーヤーでの演奏会となる。
 
ハイファイセットから2曲(荒井由実作詞)「スカイレストラン」「海を見て
いた午後」来生たかおでセルフカバー「スローモーション」
 
南佳孝で「日付変更線」(ざっと挙げてもアレンジ:坂本龍一、ギター:鈴木
茂、エレキベース:細野晴臣、パーカッション: 斉藤ノブ、コーラス:大貫妙子
となんとも贅沢な布陣)
 
アナログプレーヤーでDJよろしく、次々とLPをかける川又さん。
 
「聴いていて演奏するのが楽しくなるスピーカーなんですよ」と半分言い訳を
しながら、80年代にリリースされた曲をかけてゆきます。
 
「ソフトがあれば(それがLPでも)、90年代、2000年代、2010年代と年を追う
ごとにいい音で再生してくれる(いいコンポーネントに出会える)」
 
また「(オーディオ製品は)販売員が聴いて楽しくなければ売ろうとする気が
おきない」「自分が聴いて納得しないものを、疑問を持ちながら売ろうとする
スタンスはとれない」とダイナミックオーディオの基本理念と言うと大げさだが、
お客様が聴いて納得したものを買って頂く前に、販売員の琴線に触れないもの
は販売しないし展示もしない。
 
常日頃から川又さんが言っている事だが「販売員はもとより、輸入代理店また
は国内メーカーの営業マンは製作者の代弁者であり、その情熱までくみとって
伝えなければならない」
 
Ktemaは人の感性に訴えるスピーカーである。フランコ・セルブリン氏からの
メッセージから分かるように並々ならぬ情熱が注ぎ込まれたスピーカーなのである。
 
ここで軌道修正して試聴会に戻る。
 
13曲目はCDで庄司紗矢香演奏のパガニーニ バイオリンコンチェルト
「う〜ん、やはりKtemaの試聴ではストリングスですか」やはりスピーカーに
合った選曲というものがある。
 
私がよく聴くJ-POPやROCKのようなエッヂのきいたサウンドや低音をドカンと
鳴らすスピーカーではない。オーケストラの豊かな低音と滑らかなストリング
ス等はソナスファーベルの流れを感じさせる。
 
フランコ・セブリン氏からのメッセージにあるようにKtemaもまた製作者の
情熱が生み出した、現代におけるスピーカーの一つの答えである。
 
川又さんからのコメントで現在H.A.L.Tで置いているスピーカー群で比較すると、
Ktemaのバッフル面の横幅が17cmというのは、HB-1の15cmの次に位置する。
 
これはオリジナルノーチラスを引き合いに出すと球面状に広がる音波には広い
バッフル面は再生音に影響をもたらす。
 
その点Ktemaはバッフル面が小さい事もあり、ボーカルの口元に小ささはピカ
イチだとの事。いくら響きのスピーカーとはいえHB-1のように厚さ3.5mmの
板では大きさ的に強度が持たない。
 
スピーカーをコツコツと叩いてみても音が違う、また前面のスピーカーユニット
は金属のバッフル面を使っている点も違っている。あとはメルマガに書かれた
とおりである。低音の締まり具合もゆるいと認めた上での評価である。
 
最後はマーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」これはLPの81年の
普通盤と再発された重量盤(¥5000でシリアルナンバー入り)との比較試聴。
 
81年盤は音が平面的。重量盤は音圧が上がるがこっちが立体的に展開する。
もう少し音が整理されて欲しいキライはあるが、これは最近発売されたSHM-SACD
と比べての話。自宅で再生したSHM-SACDでは息をのむような臨場感と立体感に
バックグラウンドノイズの低さが加わる。
 
川又さんが、今回の試聴会の参加者に「Ktemaはここに常設して欲しいスピー
カーですか?そう思われる方は挙手を願います」と尋ねたところ全員が手を
上げました。↓これがKtemaに対するH.A.L.s会員の評価である。
 
http://www.dynamicaudio.jp/file/100813/P1080143.JPG
 
            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
川又より
 
T T 様ありがとうございました。自分で選曲したのに何をかけたか記録して
いなかったのですが、T T 様にきちんと説明して頂いて助かりました。(^^ゞ
ありがとうございました。
 
そして、私の述べたい事を代弁して頂き重ねてお礼申し上げます。
本日も多数の皆様が試聴に訪れましたが、今のところ支持率100%です。
こんなスピーカーはHB-1以来ではないでしょうか。明日も聴けますよ〜(^^♪
 
■今回は輸入元にお願いしてKtemaの展示期間を一日延長して16日の月曜日まで
 ここで試聴して頂けるようになりました。お盆休みは家族サービスでだめだ
 けど16日だったら行けそうだ!!という皆様、ご来店をお待ちしております!!


HAL's Hearing Report