Kiso Acoustic HB-1×4ch Hearing Report!!
No.0563 - 2010/4/19 埼玉県上尾市 T T 様より 皆様からうれしいご感想を頂いております。その試聴会とは↓これでした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/705.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.33「これはお金を払ってでも体験すべき経験でした!!」 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0558.html 過去の投稿の“ほんの一部”をご紹介致します!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0554.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0549.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0540.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0524.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0519.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0510.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0485.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0474.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0468.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0460.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0451.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0446.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0434.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0427.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0423.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0401.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0403.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0390.html ■Kiso Acoustic HB-1×4ch Hearing Report 約5年ぶりにH.A.L.Tでの4ch体験という事でエフコンに参加しました。 事前のアナウンスではあのDEVIALET 社のD-PremierをリアスピーカーHB-1の ドライブに使用する、何という贅沢。 まず当日は、前回5年前の「又さんの、よんちゃん行脚」から川又さんが学んだ 事についての説明から始まりました。 SACD-Multiの録音はPOPSでは前方の楽器をリアに受け持たせる事により、バックが 整理されボーカル相対的に際立つ効果があり、音量の比率はは前後で5:5また は6:4くらい。 これがクラシックになると楽器は前方に位置し、後方はホールエコーを受け持つ。 音量の比率は前後で7:3または8:2前後。2chで前方にあった楽器とエコー成分 を後方に持ってくるため 今回参加された方は私を含めて5人でした。唯一のスイートスポットである 中心の試聴席に一人。 そこから斜め後ろ左右に一人ずつ。そして後方に2人座りました。 この座る位置も考えられていて、川又さんの説明を引用します。 2chでは前方のスピーカーの間に1面のディメンジョンのみできます。これが 4chだと前方の2つのスピーカーの間に1面。後方の左右のスピーカーの間に1面。 そして右前方と右後方のスピーカーに1面。同様に左側に1面。つまり正方形の 辺のように4つのディメンジョンができる。また例をあげれば右前方のスピー カーから左後方のスピーカーに対角線上に音の移動もあるので、さらに2つの ディメンジョンが追加され、4chでは合計6つのディメンジョンができる。 5人の座る位置で各々そのディメンジョンでどのように音が聴こえるか感じて 頂き、スイートスポットに座っていなくても各スピーカーからの音の移動の 様子が楽しめるというものでした。 演奏はP-01で5.1CHサラウンドのセンタースピーカーとサブウーハーを4chに DOWNMIXさせるモードがあるので、今回はそのモードを使用します。 5年前の時も同じ事を川又さんは言っていましたが、映画のような映像を見な がらという事ならばセンタースピーカー(セリフの定位で必要になる)やサブ ウーファーの床を震わすような重低音は楽しい。 だいたい人間の感覚では映像7〜8割で音が3〜2割ではないでしょうか? これが純粋に音楽だけを楽しむならば、普通のスピーカーで十分で、変にサブ ウーファーを使って特定周波数のみ増強すると違和感がある。 前置きが長くなりましたが当日の演奏はSACD-Multiをフルに利用したアルバム (輸入盤)「Prokofiev/Saint-saens:Peter and the carnival」より2〜12トラ ックのserge Prokofiev:"Peter and the Wolf"OP.67内容は男性の声でナレー ションが入り物語を話し、次に曲がかかる全編約30分の物語。 ナレーションが各スピーカーに移動したり、曲ではピアノの演奏が前から後へ とか、なかには4つのスピーカーを一周する楽器もあり、実験的5.1CH-Multi 録音です。 座っている5人が席をひとつずつ移動するタイミングは曲が終わって、ナレー ションが始まってから。30分で時計回りに約2周しました。 その後、各人の良く聴くジャンルに沿って川又さんがセレクトしたSACDで1曲 ずつ聴きました。これで約2時間があっという間に過ぎました。 私は女性ボーカルオンリーですが聴いた曲はSting。 まず2CHレイヤーを再生してから、Multiレイヤーを再生しました。 「POPSは引き算」という言葉通り、前方にあった楽器が後方に振り分けられます。 前方にあったストリングスがリアにまわり、音がすっきりしてStingのボーカル がクローズアップされます。 Multi録音の必然性。つまり、リアスピーカーから音が出る意味があるという 録音を感じました。言葉にすると哲学的に難しくなりますが、何故録音エンジ ニアはリアスピーカーから「この音」を出そうとしたのかが分かったとでも 言いましょうか。 悟るほどMulti録音を極めた訳ではありませんが、何かが分かった感じがしました。 これは皆様も事前に予約なさってセッティングして頂きMulti録音を体験すべきで す。 言葉で伝えるのは難しいですが、聴けば納得されるはずです。 他の方もボーカルがお一人、クラシックが三人でしたのでおのおの自分の得意 なジャンルを聴きました。 私はクラシックをほとんど聴きませんが、前方のスピーカーをリアスピーカー がそっとアシストするような感じの録音でした。 例えるなら2ch再生では座った位置から前方のみに音が広がりますが、リア スピーカーからホールエコーが出る事で座った位置から後方にも音が満たされ るので、実際のコンサートホールにより近づく感じである。 簡単に言えば2chではホールの前半分だが4CHになると後半分が追加されると いった感じである。またスイートスポットの試聴席で頭を左右に回転させても、 音楽で満たされているため、実際のホールと変わりない。 実は当日時間があったので夜の本番前に、朝からいくつかのSACD-Multi録音を 聴いている。リアスピーカーの音量のさじ加減が難しいのだが、D-Premierの ようにリモコンをかたわらに置いて指ひとつでボリュームコントロールという 芸当は他のアンプではで私の知る限りありません。 HB-1を4台使って同じ音色、しかも点音源に近いという贅沢な事が可能なのは H.A.L.Tだけ。自宅で同じ事をしようとすれば場所とコンポで大変な事になり ます。これはお金を払ってでも体験すべき経験でした。 次回は何年後になるか分かりませんが(笑)また体験させて頂きたいです。 ステレオとMulti録音再生。どちらも奥が深いがどちらも楽しい。 今回は比較試聴のような川又さんのつなぎかえも無く、CDチェンジのみでしたが、 事前の各スピーカー間の距離やリアの音量調整等さぞや大変だったのではと 推測します。 今回は(も)ありがとうございました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より T T 様ありがとうございました。毎回私の言いたいことを代弁して頂き本当に 感謝しております。4ch再生で大切なことはリアchはイフェクトではなく、 楽音の一部として認識される場合と、ホールエコーのように空間表現に使う 場合の二種類があるという事なのです。 そのためにリアchのボリュームコントロールは極端な話が曲が変わる度に調整 したいくらいのものなのです。AVアンプのデジタル・ドルビーのように一々 メニュー画面を呼び出して調整していたら大変ですが、D-PremierならOKです!! この企画は皆様のリクエストに応じて再度実施できますので、皆様のご要望を メールなどでお寄せ頂ければ嬉しく思います。4chいいですよ〜!!(^^ゞ |