DEVIALET D-Premier & Kiso Acoustic HB-1 Hearing Report!!
No.0558 - 2010/4/9 埼玉県上尾市 T T 様より 川又より補足説明を致しますと、先週の試聴会とは次の内容でした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/704.html 参加者の印象はどうだったでしょうか? 早速のインプレッションをどうぞ!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.25「D-PremierのD/Aの潜在能力の素晴らしさを体験しました!!」 前回の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0554.html 過去の投稿の“ほんの一部”をご紹介致します!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0549.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0540.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0524.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0519.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0510.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0485.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0474.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0468.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0460.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0451.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0446.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0434.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0427.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0423.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0401.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0403.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0390.html 4/2(金)にDEVIALET D-Premier(以下略してD)とGOLDMUND TELOS 390(以下 略してT)のデジタル入力を備えたプリメインアンプ対決に参加しました。 新鋭のDとTには定価で1.5倍の価格差があり、同じ土俵で対決するにはTに とってちょっと酷であるが、D/Aを備えたプリメインアンプというと圧倒的に 少ない。今回はTにがんばってもらう。 今回のイベントでは両者のメーカーによるD/A・音楽表現・駆動力等の違いが どう出るか興味があった。 また私にはGOLDMUNDというと「きっちり緻密な音を出す」というイメージが 強く、HB-1との組み合わせを聴くのは初めてで、HB-1の豊かな響きと相反する 緻密な音の再現性とがうまく溶け合って面白いのではないかと思った。 以前フロントエンドからスピーカー(フルエピローグ)までフルゴールドムンド のセットはマラソン試聴会を含め2・3回しか聴いた事は無いが、それは素晴 らしい音であった。宝くじが当たったら揃えたいシステムでもあるが、TELOS シリーズはもとよりGOLDMUNDの奏でる音は高く評価している。 トランスポートは共通でエソテリックP-01を使い、同じJORMA DIGITAL RCAを アンプ側でつなぎ換え、DとTのスピーカーケーブルも同じTransparent MWU10 (3m)を使い、HB-1側でつなぎ換えました。 まず、ちあきなおみで「黄昏ビギン」から… T:今までHB-1を鳴らしてきたアンプ群と比較してHB-1の響きが抑えられてい る印象を受ける。GOLDMUNDのプリメインアンプとHB-1の組み合わせは初めて 聴くので、これを基準として音を頭にインプットする。 D:まず情報量の違いが聴き取れる。簡単に言えばDは食後のちあきなおみが 歌っているような感じとでも言おうか。ドライブ力が勝っているためか余裕が 感じられる。ボーカル・バックのストリングスをとっても響きで空間が満たされる。 HB-1は能率の低いスピーカーである。ある程度のパワーを入れてあげないと、 H.A.L.Tのような大きな空間では満足な音が出ない。一般の家庭ではそんなに パワーは無くても十分である。 次はオーケストラで、いつもの課題曲マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 D:オーケストラの奥行きが感じられる。この見通しの良さはクラシックに ついてシロウトの私にも分かる。H.A.L.Tにクラシック会場が展開される。 椅子にも低音が響くほどである。 T:Dがサントリーホールなら、Tは小ホールに場所を移した感じ。空間の広さ が感じられない。これは余韻の長さが短いため、ホールエコーが少なく聴こえ るのではないかと想像する。 次はJazzアレンジされた伝統歌曲「さくら」をトリオで T:う〜ん。この組み合わせでJazzは苦手かなと思う。ピアノ・ドラム・ベース。 おのおのしっかり音は出ています。ただJazz的遊びが感じられない。 一言で言えば乾いた音。 D:音が融合していながらJazzトリオの各パートがしっかり聴き分けられる。 出だしのベースの音一つとってもエコー成分が多いためTとは違った印象を受ける。 ここからは今回参加者が少人数のため、各人の好みのジャンルで川又さんが セレクトした曲を聴く。 ロバータ・カンバリーニ(女性Jazzボーカル)でビートルズメドレー。 D:ビートルズの名曲たちをJazzアレンジでメドレーにしたもの。 メモには「1音1音余韻が広がりキレイ」とだけある。自宅のシステムは女性 ボーカルでセッティングを決めているので厳しい採点になるが、まずは及第点 といったところか(上から目線ですいません)。 T:今までのGOLDMUNDの延長線上の音。1音1音は正確に形になって聴こえるが、 そのまわりを取り巻くエコー成分が少ないので、Dを聴いた後では味気なく 感じられてしまう。鳴らすスピーカーがHB-1ならもっと響いて欲しいところ。 でもHB-1が響き過ぎると感じられる方には聴きやすい組み合わせかもしれない。 これは好みの問題ですが。 次は「試聴会では初めてかける」と川又さんがおっしゃるMISIAの「everything」。 T:MISIAがかしこまって教科書通りに、NHKコンクールの課題曲を歌っている 感じで、どこまでも伸びるMISIAの歌声が生かしきれていない。音がいいだけ にエコー成分が少ないのが残念。 D:Tと比べ情報量の多さが一瞬で分かる。音に広がりがあるので安心して聴い ていられる。MISIAの歌声に表情が感じ取れる。 話はそれるが、ヒットする曲がほとんどバラードのためか静のイメージが強い MISIAだが、彼女のライブはバックにダンサーを従え、彼女自身激しいダンス も魅せる。ライブでは動のMISIAである。 次は今NHK大河ドラマ「龍馬伝」で話題の福山雅治。 「The Golden Oldies」からチューリップのカバー「青春の影」。 これもオンマイクとオフマイクを曲によって変えている優秀録音アルバムで あるが、福山自身も音にはこだわって製作している。クレジットを見ても有名 なミュージシャンが名前をそろえている。 まずはD D:ホントにオンマイクで福山龍馬が丁寧に歌っているのが感じられる。 手元のメモには何も書いていないので、私自身好きな名曲なので聴き入って いたのだと思われる。 T:何度も言うようだが1音1音はキレイに出ているがいかんせんエコー分が 少ないために、音場の豊かさが無い=情報量が少ない。 次はStingで代表曲「Englishman in New York」。これも試聴会では初めてではない か? T:ポンと聴いただけではTでも十分ではないかと思えるが・・・ D:音に潤いが出てくる。バックのコーラスが鮮明になり、改めて名曲だと感じる。 次は演奏後に「こんなCDも(H.A.L.Tには)置いてあるんですよ」と川又さん が取り出したものは、DEENで坂本九のカバー「見上げてごらん夜の星を」 これは不思議とTとDの大きな違いは感じられなかった。 次にオリジナル坂本九。昭和37年録音。もちろんモノラルである。 ハイファイ録音ではないがどう聴こえるか? Tでは「見上げてごらん夜の星を」と「上を向いて歩こう」を聴く。 Dでは「見上げてごらん夜の星を」と「明日がある」を聴く。 音の明るさがまるで違う。このDの音を聴いて一番驚くのは天国にいる坂本九 自身ではないだろうか? 今から45年前の録音とは感じられないみずみずしさがある。 特にビッグバンドの「明日がある」はこちらまで元気になる音である。 当時の録音技術は約50年経た今でも十分通用する。今のデジタルリマスタリング 技術はCD黎明期と比べ雲泥の差がある。 今はステレオの時代だが、音の説得力・音楽の力はモノラルでも色褪せない。 今は極端に言えばPC1台と専用ソフトがあれば机の上で音楽ができてしまう。 昔のようなマスターテープを使用しないHDDレコーディングの時代である。 しかしマスターテープがしっかりしていれば最新のリマスタリング技術により 素晴らしい音がいつでも蘇るのである。 最後にGOLDMUNDを弁護するわけではないが、今このH.A.L.3(4F)では新しいB&Wの 802DiamondをGOLDMUNDのプリ、そしてまだHPでは発表されていないTELOS 250 が素晴らしい演奏を聴かせてくれている。 今、次々とGOLDMUNDは新製品を発表しているが、このTELOS 250に新しい GOLDMUNDの方向性を感じた。 川又さん、お一人でのつなぎかえお疲れ様でした。 D-PremierのD/Aの潜在能力の素晴らしさを体験し、もしかしたらお好みの トランスポートとD-PremierとHB-1があれば、どこに出しても恥ずかしくない H.A.L.T並のハイエンドの音が500万を切る値段でできてしまうのでは? と思いました。 将来的にD-Premierにはファームのアップデートでデジタルorアナログどのよ うにでも柔軟に対応できるので、D-Premierをセンターに組むコンポーネント もまた楽しかろうと思ってしまいます。 D-Premierの簡単なパンフレットができ、HPにも日本語表記がされ、いよいよ 始動と言ったところでしょうか。 今回はありがとうございました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より T T 様ありがとうございました。先ずは楽しんで頂けた様子で何よりでした。 お馴染の会員で少人数での開催でしたから私も気軽に進行させて頂きました。 でも、独占販売のD-Premierとの比較は表現としてデリケートなものがありま すから…、私が前置きしたので皆様のご感想もちょっと抑えた表現になって いるようですね。 結論としては両方いいのですが、そこに個性が…と、いう程度に留めておきま して、後は皆様に実物を聴いて頂ければと思います(^^ゞ さて、次回のイベントですが、D-Premier & HB-1を初めて聴かれる方からも ご応募を頂いておりますので、フロント2chでも少し演奏してからサラウンド 実演ということにしたいと思います。そして、面白いディスクも用意しました。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/705.html その点にも期待して頂きまして皆様のご応募をお待ちしております。<m(__)m> |