《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0472 - 2009/1/28

大阪府枚方市 H.T 様より

H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report

“Friday concert”Vol.33はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/633.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090116/guest.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Vol.160「音の遠近感とともに鮮明な音の輪郭とはこういうことか!!」

前回の投稿はこちらでした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0419.html

以前の投稿をご紹介いたします。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0393.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0354.html

そして、下記のイベントの仕掛け人でもあります。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0357.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0359.html


先週末はFriday Concertに参加させて頂き、ありがとうございました。
小生にとって、いつも同様、至福の2時間でした。

今回だけは、川又ルームに鎮座する、NEOやG1や、その奥に聳え立つTelosにも、
目が行くことなく

一心に、JEFFROWLANDのパネルの美しさと、ブルーに輝くCriterionの
インジケーターを見ながら聞きほれていました。

すでに、皆さんがHearing Reportされているように、小生も、Criterionの
紡ぎだす感動は、AC電源時だけでも、Coherence以上のものが実感すること
ができました。

同一メーカーのトップクラスのプリアンプでも、これほどの違いがあるのか!
と、感嘆した次第です。

音が出てはじめに、小生が感じたのは、音のパースペクティブと言うことです。

それも、一点透視法で音が広がってゆくというよりは、逆に音が一点に凝縮
して収斂していく感じでしょうか。

深い井戸の底に一片の物体が存在していて、その井戸に光が差し込んだとして、
地上からその、そこを覗きみた場合、Coherenceでも、その形を十分に把握
できるのですが、Criterionの場合はACからDCと移行するにつれて、その形の
立体感ばかり出なく、質感までもが充分に把握できると言う感じでしょうか。

(このイメージは、1曲目が「氷の音楽」と言うこともあり、単純な発想だった
 かもしれませんが・・・。)

このCDを、小生が自分の現有システムで聞いた場合、あれほどまで聞きほれる
ことも音に対しての想像力を高めることは出来ないでしょう。

きれいな音源だと云うことを理解するだけで、質感まで理解することは決して
出来ないでしょう。

きっと、CD自体も数回聞いて、お蔵入りになったかも知れません。

この後、ボーカル曲・ビブラフォン&マリンバの曲・クラッシックと聴き進む
につれ…

「音の遠近感とともに鮮明な音の輪郭とはこういうことか!!」

と言うことを理解することができました。

ラストのダウンライトの中でのピアノトリオは、3者がアイコンタクトをしな
がら、演奏を楽しんでいる姿までもが、想像することが出来ました。

今回のコンサートで、プリアンプの機能とは、メディアから音の情報を鮮明に
引き出し、それを聴き手に明確なイメージとして体感することが、重要なミッション
であるという事を学びました。

川又さんも解説のなかでおっしゃっていましたが、当時、最高のプリアンプと
称されていたCoherenceから、8年を経て、Criterionの完成に至るまでの間、
世の中でどれだけの技術革新があり、それをベースに、そこに芸術のスパイス
を組み込みながら、音を革新して製品として完成させる。

そこに、匠の技を垣間見た気がします。

これも、自らの名前をブランド名とする事のできる者の矜持かもしれませんね。

とにかく、集中して、1つのブランド、1つのカテゴリーでの技術進化の足跡を
体感することができました。

こんな体験は、エフコン以外では、ありえない事だと思います。
貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

毎日のニュースを見渡しても、暗い話題ばかりの昨今ですが、そんな事を
忘れて、本当に心豊かな週末を過ごせました。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

H.T様ありがとうございました。ちょっと引用させて頂きますと…

「プリアンプの機能とは、メディアから音の情報を鮮明に引き出し、それを
 聴き手に明確なイメージとして体感すること…」

という一節がありましたが、わかりやすく言えばその通りでございます。
そして、別の見方もあります。

パワーアンプというのは必ず電圧のみを増幅する前段の「電圧増幅部」と
電力を増幅する後段または終段ともいう「電力増幅部/パワーステージ/出力段」
のいう二つのアンプから構成されています。

「電圧増幅部」とは信号の波形のみ増幅するステージであり高い入力インピー
ダンスを持っているのが普通です。そして、そのパワーアンプに入力に向けて
接続されるプリアンプの出力インピーダンスは大変低く設定されています。

一般的なパワーアンプはCDプレーヤーの出力電圧の大きさで大音量を出せる
だけの感度とゲインを備えていますが、仮にCDプレーヤーの出力を外付けの
アッテネーターで絞り込むことでもパワーアンプ直結で音量調整は可能です。

しかし、この使い方ですとアッテネーターの出力インピーダンスは音量を絞り
込むにつれて大変大きくなってしまいます。つまり、パワーアンプの入口に
対して十分な電流が流せなくという例えにもなり、そのパワーアンプが持てる
能力を出し切ろうとしても電気的なエネルギーが不足する現象が起こり得ます。

パワーアンプには美味しいものを一杯与えてあげないと良い仕事をしてくれ
ないわけですが、実はそれはプリアンプの大切な役割でもあります。
プリアンプの出力インピーダンスは音量に関わらず一定なので、大出力を発する
パワーアンプに十分なエネルギーを送り込むことができます。

つまり、プリアンプはパワーアンプのドライバーでもあるわけですね〜。
言い換えればパワーアンプの前段「電圧増幅部」の一部と考えてもいいのです。
だからCriterionのような電源設計、ボディー、Coherenceとは違いコントロール部
とオーディオ回路を分離した理由などなど、細かい要素を考えれば色々とあり
ますが、皆様のパワーアンプの一部分としてCriterionが機能するというイメージ
でご理解頂ければと思います。

そうです!! Criterionは皆様のパワーアンプを根底から変えてしまうのです!!

Criterionのハルズモニターなど実現したら皆さんの反響はどうかな〜?
こんな思いから次の企画が生まれました!!

新企画とは何か?
ハルズサークルに入会されればわかります。ぜひどうぞ!!


HAL's Hearing Report