《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0470 - 2009/1/26

千葉県市川市 T.I 様より

“Friday concert”Vol.33はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/633.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090116/guest.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Vol.158「Criterionの第一声は本当にインパクトがデカイっすよ!!」

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0461.html

そして、T.I 様のご紹介は下記をご覧下さいませ<m(__)m>
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0014.html


先日もまた貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
少し体調を崩しておりまして感想が遅くなりました。

今回のCoherenceとCriterionの比較試聴で感じたことは、「色あせる」という
言葉の意味を恐ろしい程に体感したところでしょうか。

私にとってのCoherenceは、恐らく川又ROOMで試聴させて頂いた時間の中でも、
最も長い時間、試聴したことのあるプリアンプ。特徴や独特のクセなどは、
第二の故郷のように感じているものでした。そのような理由で、今回の比較
試聴は最初の「氷の音楽」が非常に判りやすかったですね。

川又様がおっしゃっていたように、

「ジェフローランドが目指している方向性とは何なのか?」

これがCoherenceをAC接続→バッテリー駆動のACケーブル接続→バッテリー
接続と進むに連れ、誰もが判るほど明確に示されていた気がします。

機器の設定を変えるたびに
「おぉ、今までの音では空中に砂が舞っていたのか」
と感じるほどノイズフロアが下がり、音の奥行きが増していく素晴らしさ。

改めて「Coherenceも悪く無いじゃないか」と再認識させられたところでした。

が、しかし…!!

Criterionの第一声は、本当にインパクトがデカイっすよ!!

AC接続ですらCoherenceのバッテリー駆動が、一瞬で「色あせ」ました。。。

ホント「 ┐('〜`;)┌ おいおい…」という気分でしたよ。
今までのCoherenceにまつわる様々な思い出は何だったんだい?という感じ。

ノイズフロアの低下はもちろんのこと、音が宙に浮くような明瞭感。

バッテリー駆動のみになると、さらに音の粒の奥行きは増し、思わず…
「Coherenceのオーナーでなくて良かった」と感じてしまいました。(苦笑)

この比較試聴はヤバイですね!!

「苦しいぃ…」と思わず漏らしていた方の気持が、痛いほどよく判りました。

間違いなく、私がCoherenceオーナーだったら試聴の後、川又さんと商談して
いたと思います。(苦笑)

これほどの差があるのであれば、早く乗り換えないと、Coherenceの中古市場
がダブつくのは目に見えていますからね。

また楽曲がオーケストラに移ると、私が今まで唯一Coherenceを認めなかった
ポイントについて、Criterionではきちんと克服されていたことに気が付きました。

明らかに低域がシャープで結像点がピンポイントになっています!!

Coherenceは、ほとんどの帯域で非常にシャープな結像点を描くプリなのですが、
どうも私は低域がたまに緩んでしまう傾向の表現が好みではなかったんです。

その私にとって不満だった部分が、Criterionでは驚くほど改善されていましたね。
これなら重く巨大なウーファーを持つスピーカーと組み合わせても低音が
暴れ出すようなことも無さそうだと感じました。

というわけで、今回の「プリアンプの新旧比較試聴」というテーマは、前回の
「同メーカー価格帯別パワーアンプ比較試聴」と同様に非常に判りやすいものでした。

これらの経験とあの空間表現を、また私の耳に刻みましたので、日々自宅の
システムのセットアップを煮詰めていきたいと思います。
今回も貴重な体験をありがとうございました。

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川又より

T.I 様ありがとうございました。私は過去に販売し納品させて頂いた過去の
製品に関して「色褪せた」という表現は用いたことはありませんが、開発から
12年という歳月の末に生み出されたCriterionはJeffRowland氏そのものの進歩
の歳月であったということを考えれば逆に12年前の作品と同列であってはいけ
ないものだと思います。

結論としては10年ひと昔という見方をすれば「色褪せた」という表現は実は
愛用し続けて年季がはいり貫禄が増したけど、確実に後進に道を譲る時が
いつかは来るものなのだろうという言い換えをしても良いひとつの時代変化を
象徴するものだと思います。

道具は使い込めば愛着もわきますが使えば使うほど経年変化もあるものです。
樹木も人間も年輪を重ねるように成長、あるいは加齢していくものですが、
世代交代ということも12年目にして行われるのであれば誰しも納得されるの
ではないでしょうか。

T.I 様ご夫妻にはもうそろそろ二世のご誕生ですね。おめでとうございます。
お付き合いが始まって今年で8年目なのですから、私の白髪も増えたはずです。

発売後12年間の活躍をCoherenceに感謝して、Criterionのこれから10年以上と
なるであろう新時代に期待しましょう。

アメリカ史上初の黒人大統領となるオバマさんが言っていた2つのフレーズ。
「Change」(変革)と「Yes, we can.」(私たちはできる)をそのままCriterion
に捧げたいと思いました!! そうです、皆さんのシステムも変革できるのです!!


HAL's Hearing Report