《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0464 - 2008/12/30

東京都江戸川区 M M 様より

“Friday concert”Vol.32はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/631.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/081212/guest.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

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Vol.153「本当に、この日に参加してよかったです!!」

これまでの投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0364.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0337.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0330.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0236.html

川又様遅くなってすいません。12日のエフコンの感想です。

ほんとうに、この日に参加してよかったです。
貴重な機会を頂き、大変ありがとうございました。

7階川又ルームのドアを開けるとそこには、心地よいクラシック音楽が流れ
ており、ほどなく始まる試聴会に期待を抱かせてくれました。
(おそらくTELOS 600が鳴っていたのかと思います。)
最初に、説明があり、予定した200D、400Dは都合がつかず、
600、1000、2500、5000の順番で演奏するとのことでした。

【全体的な印象】
各比較の最初に演奏されたTELOS 600は、それ単体で聞く限り十分に楽しめる
音を奏でていました。しかし、HALのNEOの音を聞きなれてしまったせいなのか、
確かにバランスのとれたいい音ではあるのですが「おーっ」と声を上げたくな
るような驚きはなく何か物足りなさを感じました。(贅沢ですが)

次に登場したTELOS1000の演奏は確かにグレードアップするのですが、TELOS 600
の延長線上という印象はぬぐえません。特に、オルゴールや自動演奏のピアノ
では、今一歩という不満感は大きくなります。

TELOS2500に切り替わると、どの曲でも明らかに壁を乗り越えたという印象を
受けます。特に、高域の物足りなさを解消してくれ、一段と分解能が高まりました。

最後に演奏されたTELOS5000は、敢えて分析的な表現を使うならば、圧倒的な
解像度、広大な空間、低域の充実・・と上げる言葉にきりがないほどですが、
一言でいえば、「生音を聞いたことが有る無しにかかわらずリアルに感じる音」
といったらよいでしょうか。

NEOがこんな実力を秘めていたとは!!

以下は当日に作成したメモに加筆したものです。思いつくままに書いたので、
とりとめのないものになっていることをご容赦願います。

(1)ビョーク(Bjork Gudmundsdottir) 6.Frosti(フロスティ)
個人的な思い入れを排して客観的に音質の違いを観察して欲しいという主旨
との説明がありました。

<TELOS 600>
少し音が滲んでいるような印象であったが、川又さんの説明で、ゼンマイが
ほどけていく時の音とわかる。

<TELOS1000>
全体的にスケール感は増すが、音の滲みは取れない。

<TELOS2500>
高音のレンジが広がって、音が鋭くなり、楽器の階層が豊かになる。ゼンマイ
のノイズと、オルゴールの音が分離して聞こえるようになった。
TELOS1000とTELOS2500の差は大きいようだ。

<TELOS5000>
解像感が劇的に増すとともに、力強い演奏となる。

(2)VIVALDISM/ラ・ストラヴァガンツァ東京 1.シンフォニア第15番

<TELOS 600>
量感は十分で、弦楽器とリュートもよく分離している。

<TELOS1000>
きめが細かくなり、今まで聞こえていなかった音が聞こえて来た。

<TELOS2500>
音の実在感が増して来た。特に弦楽器がリアルになり、高域側にレンジが
広がった感がある。

<TELOS5000>
高域は更に伸びており、加えて低域もたっぷりしてきて、全体としては
写実的なイメージが増してきたといえる。

(3)「PLAYS FATS WALLER」一曲目「Bach Up To Me」にてピアノソロ

<TELOS 600>
最初に自動演奏という説明を聞いたせいか、機械的な印象も受ける。

<TELOS1000>
低域側がよりリアルになったが、劇的な変化は無い。

<TELOS2500>
高域側も生々しくなる。音数が増えたようだ。

<TELOS5000>
余韻が増し、空間が広がるとともに、まるで人の手で引かれているかの
ように躍動感が出てくる。

(4)1.noon Smilin' 01.SMILE(ボーカル)

<TELOS 600>
ギターが心地よく奏でられる、ボーカルは優しく歌っている。

<TELOS1000>
ギターが表情を増してくる。ボーカルは意志が強めている。
少し息づかいが目立っている。

<TELOS2500>
息づかいにも表情があることがわかり、ボーカルの声質は彩色を増している。

<TELOS5000>
ボーカルは、実に生々しく、目の前で歌っているかのようである。

(5)"Basia"「 The Best Remixes 」1.CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX)
川又さんが説明されたように、確かにこういった曲は違いわかりやすく
感じる。

<TELOS 600>
ポップスの演奏としては、十分に楽しめるレベルである。

<TELOS1000>
低音が締まり、パーカッションの音が目立ってくる。

<TELOS2500>
ボリュームが上がっていないのに、スケール感はUPし、曲の世界に引き込
まれていく。

<TELOS5000>
まるで音の百貨店のようである。「これでもか」というぐらいの音の洪水
に包まれる。

(6)TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"

<TELOS 600>
録音のいいCDの音といった印象。

<TELOS1000>
時間の都合で演奏されず。

<TELOS2500>
生に近い音。

<TELOS5000>
各楽器の音がすばらしく分離しかつ溶け合い、ホールのベストポジションで
聞いているようなアンサンブルである。

<トランスポートの切り替え>(6)の曲で。
ESOTERIC P-01+VUK-P01に切り替えると
より繊細になりホールの最前列で聞いているかのようである。

(7)Amazing Grace Tiffany/ティファニー

エアコンを消して、S/Nが増したこともあり、(逆に言えばここまでエアコン
が点いていたことに気付かないほど各演奏がすばらしかったともいえるが)
目の前で、ティファニーが、自分のためだけに歌ってくれているかのような
錯覚を感じるほどのライブ感がある。(今でもこの時の感動は忘れられません)

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川又より

M M 様ありがとうございました。楽しんで頂けた様子で何よりでした。
皆様に体験して頂くことで感性のレベルを高め、皆様自身がご自分の好みの
方向性と現在地を再発見して頂くということが実は大変重要なことなのです。

先ずは演奏を楽しみながら、というエフコンの主旨はH.A.L.が存続する以上は
変わらないものであり、来年もどしどし新企画を実施していきたいと思って
いるところです。これからもよろしくお願い致します。<m(__)m>


HAL's Hearing Report