《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0459 - 2008/12/16

東京都品川区 お留守居役様より

“Friday concert”Vol.32はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/631.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/081212/guest.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

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Vol.148「買い換えるならこれかと思いました(笑)!!」

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0452.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0442.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0372.html

Friday concert今回は、ゴールドムンドのハイエンドモノラルパワーアンプ
4種類の聞き比べでした。 

1 TELOS  600 約 6,000,000円
2 TELOS 1000 約 8,000,000円
3 TELOS 2500 約14,000,000円
4 TELOS 5000 約40,000,000円

ちなみに、私は、同じゴールドムンドのステレオのMIMESIS29MEを愛用しています。
金額的にはTELOS600の半額ということになります。

金額による音質の差はどのようなものか。
その差は金額に比例するのか。

オーディオにおける不滅のテーマにパワーアンプ部門で挑むというわけです。
演奏は1から順に4まで同一曲で試聴することになりました。

最初は、オルゴールの曲から。
オルゴールだけの単音で夾雑物の少ない音ですが、
ピンがはじける瞬発力の再現が試されるだけでなく、オルガンのような低音も
あって、最初のテストにふさわしいと思いました。

これ以後しだいに楽器の数が増えてゆく試聴となりました。
全体を聞き終えての感想です。

まずは、TELOS 600
値段からして当然と言えば当然ですが、
明瞭で、しっかりとした音で、満足できる音です。

以前のゴールドムンドの音と比べると、ドライで辛口だったものが、若干柔軟
になったかなあという感じです。
とはいえ、甘くなったわけではなく、はっきりクッキリとした分離の良さは不変です。

次は、TELOS 1000
音色が緻密になると同時に軽くさわやかになった感じがしました。

続いては、TELOS 2500
音がガツンときました。力強く濃密な感じになったと思いました。
買い換えるならこれかと思いました。(笑)

いよいよTELOS 5000
まず驚いたのは、空間表現が激変したことです。
左右・上下の2次元空間に前後が加わって、立体的な3次元空間の音になった
と言うだけではありません。

音による動的な3Dホログラフが形成されたかのようでした。
つまり、3次元空間に<時間>軸が加わって、動的な4次元の音像が実現した
ということです。

特に最後に演奏された女性ボーカルの『Amazing Grace』は、歌手が目の前に
立って、マイクロフォンなしで歌っているかのようでした。

歌手の肉体が感じられ、生演奏以上に生々しく感じました。

当然、スピーカーをはじめとするオーディオ機器は消え去って、生身の歌手と
1対1で向き合っていました。

それは、生演奏につきものの会場の騒音がなく、生演奏よりもSN比が良いか
ら実現したのかとも思いました。

再生音が原音を超えた瞬間に立ち会えた感動を覚えました。
オーディオ歴45年にして、初めての経験です。

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川又より

お留守居役様ありがとうございました。私の選曲の意図を汲み取って頂き
ありがとうございました。オルゴールの音には巻き上げられたゼンマイが
少しずつ伸びていく時の接触音というか機械音が入っていてリアルでしたね。

弾けた瞬間から空間に飛び散っていくエコー感がパワーアンプによってどの
ように再構成されていくのか、実際に聴けばお分かり頂けるというもの。

何よりも45年のキャリアで最高の感動体験というお言葉を嬉しく思いました。
こういうイベントを目指してこれからもがんばろう、という気持ちになります。
本当にありがとうございました。


HAL's Hearing Report