《HAL's Hearing Report》
No.0155 - 2004/6/6 西東京市 T.K 様より 「NEOの音を聴いて店長の術中にはまった!! いいですね〜NEO!! 」 5月29日(土曜日)のお昼どきに秋葉原の5555の7Fを覗いてみました。 多分、昼食に出ておられるであろうとふんで、川又ルームでこのところ名を上げて いるNEOなるSPを拝んで帰るつもりが、なんと川又(以下、店長)さんが在席で目 が合った瞬間に「どーぞ」なんて言葉に背中を押され、NEOの前の椅子に腰を落と すことになりました。 とりあえず小さめの音量で鳴っていたポップス系の音楽を聴いていましたら、 いつの間にか店長が入ってこられ「如何ですか?」とのご質問。 一聴してパースペクティブにすぐれていることは感じられたのですが、私的には ソノリティーとして、ややクリスタルに感じられたものですから、「私のイメー ジした音はもう少し緩い感じを持ってきたのですが・・・」などと口走ってし まったわけです。 この一言が、店長の「もっときっちりと聴いてもらいたい!」という気持ちに 火を点けてしまったようで、そこからヨーヨーマの古楽器のCDに始まり小澤の カルミナ・ブラーナの多分パート13、そしてドラムス中心の音源を聴かせて頂 くことになってしまいました。 といっても、好きな道、すっかり楽しんでしまいました。 これら一連のソースはタイムアラインメントに意を用いて作製されたものらし く、見事に演者の位置関係を再現するものでした。さらには、そこでの演奏者 のやり取り、つまり演者が互いに音の遅れ(距離の差)なんかを意識しつつ ハーモニーを作っていることがよくわかるソースでした。 NEOの音を聴いているうち、店長の術中にはまったというか、これまでに種々 語ってこられたことが理解できてきました。それ以上に、体感できてしまった んです。 ハイエンドとして具備すべき特性はクリアしていることは当たり前として、 発音体であるユニットの支持方法、エンクロージャーの形状、材料構成等々に よる僅かな味付け、つまり音作りにもさらに薄い濃いがあって、それぞれ固有 の響きを特徴としないことで生まれたと思えるNEOの音は、一言で言えば歌心を 持っているということを。 例えばカルミナ・ブラーナではなっている場所を忘れてほとんど気持ちが浮き 立ってしまうほどでした。 オーディオ的に言えば、特に最後に聴かせて頂いたドラムスの演奏で、ベース ドラム、ハイハット等々の各パーツがセッティングされているであろう空間か ら音が出てくるという当たり前といえば当たり前のことを、ごく自然と思わせ る音色と空気感で表現するポテンシャルは評価に値するものと感じました。 カタログで読む限り、個々の技術的アイデアは、過去、日本のマニアの方々が トライしてきたものですが、材料の進歩またエレクトロニクスの進歩、そして 洗練の時宜を得て生まれたプロダクトであると思います。 さらに人智にも限りがあって、総てが理屈どおりいかないという意味では偶然 の産物でもあるわけで、出会いの不思議さに、これがオーディオの醍醐味かと 思っています。 ここまで色々書いてきたのですが、ほとんどの方が直面されるお金とその家庭 における管理人という高くそびえる壁を、熱い思いが越えさせることもある理 由が十分に理解できました。 もう一言申し添えるのであれば、マルチアンプドライブを前提とし、役者が揃 ったときのオリジナルノーチラスのけれんみのない再生と比べると、気づかな いほどとはいえ、ふと香るChannelNo.5の色っぽさを好むか否かが分岐点だと 思います。 また、店長に聞いたところ、水準以上のアンプであれば選択の自由度と満足度 は大変大きいのではないかとの言葉をもらいました。 ということで、いずれの選択肢の一つにめぐり合えたような気がしています。 店長、いいものを聴かせていただき有難うございました。 また、訳の分らない質問にも丁寧にお答え頂き有難うございました。 店長ファンの皆さんは、買うか買わないかは別にして(モチロン、店長は 買ってもらいたいと思っているはずですが(笑))、NEOを聴いて見られる ことをお勧めして、店長へのお礼とさせていただきます。 どうも、有難うございました。また伺うかもしれませんが、その節は嫌な顔を しないでくださいね。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より T.K.様ありがとうございました。NEOを評価して頂き、また私の本音も代弁 して頂き(^^ゞ感謝感激です(笑) 短い時間と私の拙い解説でこのような 立派なレポートを頂戴してかえって恐縮しております。<m(__)m> また、ご来店の際に「いやな顔をしないで…」というようなことはありませ んのでどうぞご安心下さい。(^^ゞ ただ、出来ましたら最初にハルズサークル会員であるということを一言私に 伝えて頂ければ色々な配慮から大変助かります。気軽に声をかけてください。 |