《HAL's Hearing Report》


No.0136 - 2003/3/7

西東京市在住 P-0s+VUK-P0 オーナーのGo・S 様より

「川又さん、何でこんなに変わるんですか!?」

嬉しさと驚きでいっぱいでこんな月並みな表現しかありません。
ノイズ感のなさ、左右の広がり、奥行き、高さ、どれをとっても同じ
安物のアンプとスピーカーから出ている音だとは思われません
(H.A.L's Circleの皆さんのものとは到底比べられない定価総額
25万円のものですから)。

CDプレーヤーを換えただけでこれだけの効果があるとは・・・。
絶句です。

本当に川又さんのおっしゃった通りでした。

最初にP−0sの予約をお願いしたメールに対して、川又さんからスピ
ーカーとアンプはじっくりと決められて、まずはこの特別金利を利用し
てDACを決定なさることをお勧めしますというご返信がありました。

その時はそんなものかなあと思いました。

アンプもスピーカーもそれ相当のものを用意しないとP−0sの良さ
など分からないのではないかと大いに危惧したのです。お金もないし、
この特別金利だったら…といういやらしい考えもありました。

クレジットの相談のために先週の月曜、2月24日に5555を訪れると、
即座に試聴室に案内されます。

商談なんてありません。川又さんの的確な解説でその日持っていった
CDを聞かせてもらえるのです。コーヒーもおいしかった。いやしい
私は何杯もお代わりさせてもらいました。

途中で感動のあまり不覚にも涙をこぼしてしまいました。

H.A.L's Circleの多くの皆さんとは違い、私は川又さんを敬遠してい
たところがありました。H.A.L's Circleに入ったのは2年前ですが、
Sheer以外は何にも買った事がない貧乏自営の人間ですから。

それなのに、懇切丁寧な対応です。そんなこんなで試聴を3時間近くも
させてもらったところで商談です。
こんなお店って他にあるんでしょうか。私は知りません。

私のミスでクレジット契約の際にトラブった時でも、川又さんは嫌な
顔一つせずきちんと対応してくれました。この内容では川又さんは儲か
らないだろうにと思うと、頭が下がる思いでした。

でもとにかくP−0sが欲しかった。5年来の願いです。
ここで諦めたらすべてが水の泡です。川又さんに一任しました。
そして見事な解決です。

金持ちだけを相手にするという批判がウェブ上であったそうですが、
そんなことを言う人は事実を知らない心サビシイ人ですよ。

私みたいな貧乏な私塾経営者にも丁寧な対応でした。
私にあったのはP−0s、そしてP−0sが奏でる音が欲しいという
熱意だけですから。怖がらないことですね。甘えてみることなんです。

そうしたら、川又さんの名医ぶりが分かります。

怖そうな先生が実は名医ってよくあることじゃありませんか。

そしてメールのお見立てのままD−70とのペアでP−0sを購入しました。

そして教室に納品されたP−0s。(この時もちょっとしたトラブルから
川又さんにはムチャクチャお世話になりました。大感謝です)。
28日金曜のことです。もう嬉しくてすぐに鳴らし始めました。

176.4キロヘルツの設定です。D−70のフィルターはFIR2、
RDOT4にしました。それが一番合っているようなので。
とはいえ、まだきちんとすべてを試してはいないのですが。

まず驚いたのはノイズのないこと!スピーカーからシャーッという
ノイズが出てきません。ドンドンボリュームが上げられます。

それでもうるさくないのです!ここしばらく聴いていなかったオーケ
ストラ曲(前に使っていたDVDプレーヤーではとても楽しめる状態
ではなかったのです)を次から次へと聞きたくなります。

スピーカーとアンプのグレードが急に上がったようで、
なんじゃこりゃ、の状態です。

その夜システム・エンハンサーを一晩かけておきました。
翌日はP−0sお披露目の日です。土日に集まる社会人中心の私の
塾生たちに聞かせるために川又さんに無理を言って、金曜の納品を
お願いしたのでした。

私の塾では通常の英語の授業を終えた後、120インチワイドのスク
リーンで映画を見せてから、少しだけレコード演奏会をやります。
その場で塾生にP−0sとD−70の実力を知ってもらおうとしたのでした。

ところが、前日セッティングしたスピーカーの位置を映画を上映する
ためにずらしてしまったために、短時間で調整ができず、これでいい
かと思った位置で流してみると、正直言って全然ダメ。

音場も狭く、音像もぼけており、頼りの音の質感もイマイチ冴えません。
塾生に分かりやすくと選んだ小田和正の『Looking Back 2』
の中の「言葉にできない」でしたが、後半にオーケストラが出て来る所
で完全に音は飽和してしまってだんご状態です。
こんなはずではなかったのに。

来週になるともっとバーンインができていい音になるからと言い訳して
しまったくらいです。とはいえ、ほとんどの塾生はそれでもいい音だと
誉めてはくれましたが・・・。

また土曜の夜もエンハンサーをかけて帰宅しました。

日曜の朝、昨日と同じ位置にスピーカーはあります。しかも最悪な事に
その前には授業で使う机と椅子が並んでいます(貧乏なもので授業も映
画も音楽も同じ教室なんです)。音楽をじっくり聴ける状態ではありま
せん。しかし、ものは試しとやってみるとこれがなかなかいいではない
ですか。

その日の授業を終えた夜の9時ごろから本格的な試聴です。
机と椅子を片づけてスピーカーの位置を慎重に決めます。日曜の夜は
ビルの他の事務所に人はいませんから、大音量も問題なく出せます。

小田和正のリベンジです。澄み切った声がコンサート・ホールに響き
渡るのが、その場にいるように分かります。後半部もダンゴになりま
せん。スピーカーの外側からも音は伝わってくるし、奥行きも広い。

何も文句はありません。完全に復讐を果たしました。

こうなれば、次から次へとCDをかけます。塾生と聴いていましたから、
J−ポップがメインです。中島みゆき「地上の星」、平井堅「Ring」、
宇多田ヒカル、Mishaなどなど。

すると一曲毎に口元の高さが違うのがはっきり分かります。
まるで川又さんのフロアにいるみたいではありませんか(あくまで「ま
るで」ですよ)。唖然です。

こうなれば大好きなマーティ・ペイチの『ブロードウェイ・ビット』から
「イッツ・オール・ライト・ウイズ・ミー」を聴きたくなります。

1959年録音の通称「踊り子」アルバムですが、この曲が一番好きで、
気分的に落ち込んだりすると必ず聴いてきたものでしたし、以前サラ
リーマン生活をしている頃は通勤前に一回この曲を聞くのがしきたり
でもありました。つまり耳タコ曲なのです。

大して期待もせずにこのCDをトレイに乗せてみると、またもや口が
ふさがりません。ビッグ・バンドの高さが出てくるのです!
冒頭しばらくたってから左奥の方からトロンボーンが聞こえてくるの
は分かっていましたが、それがP−0sとD−70のペアだとスピー
カーの真上1メートル20センチくらいのところから聞こえてくるのです。

右の方から出てくるサックスと見事なユニゾンです。

こんな古い録音でもしっかりと録音されていたんですね。そしてそれを
分からせてくれるP−0sとD−70。本当にすごい奴等です。

それからは時間も忘れて片っ端から聴いております。こつこつと貯めた
CDがいまは宝の山です。SACDやDVD−Aのマルチチャンネルに
浮気をする気がなくなりました。

こうなれば、ステレオの音を究極まで高めたいと思わずにはいられま
せん。だっていままで聴いていたものとまるで別物のCDがそこにあ
るのですから。

それにしても川上を換えるというのはこれほどまでに効果があるもの
なのですね。川又さんのおっしゃったことを信じてよかったです。

ホントに名医です。診断と治療がぴったりはまるんですから。
とはいえ、スピーカーとアンプが役不足なのも事実。ローンがぎっちり
の身の上ですが、秋までにはなんとかします。
その時はまたご相談させてください。(ACケーブルだけでもドミナス
にしたいし、ゾーセカスも欲しいし、困ったものです。)

ともあれ、P−0sには毎日パワーをもらっています。
仕事の張りが違います。

川又さんとの出会い=ローンの増大=仕事へのやる気ですよ、いまでは。
こんな私ですが、見捨てずによろしくお願いします。


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