《ESOTERIC 論文コンクール応募作品 Vol.2-2》
No.0121 - 2002/1/29 埼玉県春日部市在住 S・A 様より 「P-0sへの長い道程(みち)」続編として 今回は、この続編として投稿を頂きました。 http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0119.html 【第6章:P-0s到着以来の使いこなし】 先の第5章までで、P-0s With In VUK-P0到着までの長い背景、及び到 着してからの40日余りを短く紹介させていただいた。 今回、第6章では到着以来50日余り、現時点でのP-0sのセッティング 状況と、この50日の間にどれほどのセッティングが行なわれたかを報告し たい。 1) 到着初日(2002年12月1日) 第5章に述べた通りである。P-0s本体は手持ちのTAOC製ボード CS-50D上に載せ、電源UNITはスパイク受け無しでアクリルの安物絨毯 の上に直置き、電源ケーブルは手持ちの中から一番マシと思われる Harmonix X-DC15SM、Digital Cableは1m以上の長さが必要なため急遽 購入したAudio Technica製AT-6D45/1.3m。 この音出し1発目の衝撃は過去数年分の様々な体験に匹敵するもので あったことは5章に綴った通り。 入手以来、入念なセッティングを施して、鳴らしきっている筈のP-2sが 一瞬にして「ポンと置いただけ」のP-0s With In VUK-P0により色褪せる なんて想像もしなかったことである。 その時の興奮は、第5章に丸々引用させていただいた、川又店長への メールに生々しい。また、サワリの部分はRenaissanceのセッティング 以来ずっと付き合わせている友人に書いて送った。 P-0sはエンハンサーをリピートにし、D-3も電源は入れておく。 ふと気が付いたのだが、今までP-2s+D-3はリモコンが共用設計であり、 FL管の表示消しが出来たのだが、P-0sリモコンはD-3の表示消しができ ない。入力切り替えはD-3のパネルから手動で出来るのでかまわないが、 表示消しはリモコンでしか出来ないのでこれは困った。P-2s+D-3は、FL 表示管の点灯/消灯で意外に音や空間の広さが違うのである。川又店長 にP-2s用リモコンの手配をメールで依頼する。 この晩は興奮のあまり、午前3時過ぎまで寝付けず。 2) 12月2日 19時過ぎ、帰宅。20時、その友人から宅配便が届く。 「え?昨日の今日で何だろう?」と思って開けてみたら、なんとDigital Cable SAEC EFF-2000 1.2mがエアパッキンで梱包されて入っている! ご飯もソコソコにPCのメールを開く。 「P-0sにそんなのつないだら失礼だろが。(長さが)届けばとりあえず コレ使っとけ。今週末襲いに行くから、その時に『まだ良いのが来ない』 じゃ俺が嫌だ。 まあ、お前さんの言う『端整な音』だけど、テクニカの安いのよりはマシ だろ。とっておいて良かった。」ですと。いや〜、持つべきものは友人です! 0時まで3時間ほど、AT-6D45からEFF-2000にDigital Cableをつなぎ 換えて音楽を聴いたが、しばらく使ってなかったEFF-2000はかなり硬質な 音調であり、またエンハンサーをかけておく。 3) 12月3日 DYNAさんの秋葉原トレードセンターのKさんに11月に依頼してあった、 アコリバさんのコンセントBOX、RTP-6Nがようやく届く。(品切れで再生産 待ちであった)早速今までのCSE製H-66CLと交換する。20時から23時 頃まで色々聴くが、22時15分、YMOをかけていた時に今まで経験したこと がない、突然の変化で鳴り方が変り、今までP-2s+D-3でも何度も経験し ていた「壁と天井の消失」に加え、いきなり床も消える。これはかなり驚 いた。思わずつま先で床をトントンとしちゃったほど。 EFF-2000は硬質感はまだ残るが、ダイナミックレンジはかなり出てきた。 RTP-6Nも最初はドンシャリだったが、3時間で透明感がかなり向上。 この時、今までCamelot Technology PM-600 2.5m + CSE H-66CLで中 域が厚く、ローエンドもハイエンドも素直に出て、音場感も結構良いと 思っていたタップの組み合せが、H-66CLでは出なかった全域での音抜け の良さ、音場感の拡大を感じ、RTP-6Nの可能性とPM-600の限界を何とな く感じる。(H-66CLも透明感はあるが、中域の豊かさのほうがより特徴 として持っている。RTP-6Nは、組み合わせるケーブルによっては『細身』 に感じる場合があると思う。) 本日も、エンハンサーをかけておく。(これは12月6日で一度中断、 ただしRTP-6Nの慣らしのためP-0sと380SLの電源は入れっぱなし。) 4) 12月9日 A.O.P.で申し込んだP-0s用ケーブルや周辺機器の内、何とDigital DOMINUSが一番先に届く。が、大雪で寒くオーディオルームにはこもれず。 5) 12月10日 Digital DOMINUS接続。当初の目論み通り、ラック最上段のGT-2000L を降ろし、P-0s本体を代りに置き、電源UNITはD-3の脇に並べ、Digital DOMINUSを接続しようとするが、DOMINUSがやたら固く悪戦苦闘。 セッティング変更も含め、2時間近くかけてようやく接続。 P-0s本体と電源UNITの純正スパイク受けの下には、今まで我家では かなりの効果が期待できたJ-1 Project 5519sqを貼る。 旧セッティング YAMAHA GT-2000L (ANALOG PLAYER) --------------- AIWA XK-009 (CASSETTE DECK) --------------- P-2s/D3 (Transport・D/A Converter) --------------- No.380SL/Shelter Model 216(Eq) --------------- No.333L (Power) --------------- ▽ ▽ センターラックで、ラック左右にSP、IRS-SIGMAですね。 今回のセッティング P-0s本体 --------------- AIWA XK-009 --------------- P-0s電源/D-3 --------------- No.380SL/Shelter 216(Eq) --------------- No.333L (Power) --------------- YAMAHA GT-2000L ▽ ▽ --------------- (GT-2000Lは手持ちのオーディオボード TAOC CS-50D上に仮に 降ろしました) 早速音出し。…何だコレは。 「バーンイン150時間以上」は頭では判ってはいたものの、音も丸くチマッと しており、音場は全然展開されず、期待外れもいい所、というのが正直な 感想です。2時間経って日付が変る頃にはようやく実力の片鱗を見せてく れましたけど。EFF-2000に切り替えると、音も音場もスゴイ!です。 この晩からDigital DOMINUSのためにエンハンサーかけっぱなし。 6) 12月11日 バーンインの進行状況を聴こうと、いつもの試聴CDをかける。アラ?なぜ か、昨日までより低音が減った?高音が汚い?音場もかえって狭いぞ? なぜだ?EFF-2000に切り替えても傾向変らず。 …何枚か試聴CDをかけたところでとりあえず、純正スパイク受けの下に 貼ったJ-1Projectのインシュレーターを剥がす。再セッティング。 …直らない。かえって音が汚くなる。 決断。「P-0sをラック最上段に持ち上げたことが原因だ!」 昨日までと同じ、床置きセッティングに戻す。音、ちゃんと元に戻った。 アナログプレーヤーはラックの上でも床置きでも質感は変化しなかったのだ が…。やはり、ゴム製インシュレーターと、リジッドなスパイクでは変化の傾 向が違うようだ。 これは、何か本格的な対策を講じねば。 オーディオラック、ボード、インシュレーター、雑誌やWebでくまなく当る。 床は絨毯なので、インシュレーターは候補から外れる。ボードは、「P.A.D.の T.I.P.しかない」と川又店長が誉めているが、Webで調べたところシーエスフ ィールド(株)様では現在取り扱い中止とのこと。T.I.P.の比較対象になった J-1 Projectも良さそうだが、記事中にT.I.P.より劣ると書かれていては購 入意欲も失せる。B.D.R.も、バイク屋さんでその材料をさんざん触っている 私としては、どうも傾向が合わない感じがしてならない。 手持ちのCS-50Dは、これだけ聴いていれば特に問題無さそうであるが、 雑誌やWebでは賛否両論、私もラック、ボード、SPのスパイク受けと使って 来てどうも制振しすぎで音がカサカサしている、という感じを受ける。 夜中まで雑誌やWebを漁っているうちにアコリバさんのボード、RST-64が 目に付いた。Webの構造解説も、私の納得できる構造になっている。 Audio Accessory誌によると、製造中止でもうメーカー在庫のみとのこと。 ナニ?これも製造中止とな? 翌12日、秋葉原トレードセンターのKさんにお願いし、手配いただく。 その時点で在庫20枚あるかどうかとのこと。間に合って良かった〜。 7) 12月14日 A.O.P.で手配いただいたAC DESIGNさんの電源Cable ZERO 1.4 × 2本及び本当はこっちが本命だったDigital Cable Conclusion 1.4D 0.75m が届く。早速セッティング。 これは、5555 1F Accessory mallの猪瀬さん及び川又店長に送ったメー ルの抜粋。 【AC DESIGNのケーブルは午後1時半に届きましたので、さっそく「ZERO 1.4 」2本を現用のWTC-0と入れ替え、試聴させていただきました。 (その時点でDigital Cable のDOMINUSはエンハンサーをかけて約90時 間ですね) 以前WTC-0の網組が外れてしまい、プラグを外した時に「何だこの芯線 の細さは…」と思ったのですが、「ZERO 1.4 」はAC プラグ側から芯線の太 さが透明ケースを通して断面が見えますけど、WTC-0よりは芯線の1本1 本が太く、束ねた線材の太さもUPしてますね。好感度50%UP。 まず、現用D/Aコンバーター ESOTERIC D-3に挿してあるWTC-0は無 条件で取り替えました。それから、P-0s With In VUK-P0は今はHarmonix X-DC15 Studio Masterを挿してあるのですが、これも取り替えます。 早速音出し。 やはり、鳴らし始めはスゴイ音ですねー。 高域はキンキン、低域はカスカス。 (ただし、P.A.D.の最初ほどスゴイ音ではなくちゃんとAC DESIGNのふくよか な感じはします)色々なCDをかけましたが、ちょっとイタズラ心でP-0sのケ ーブルを現用のX-DC15 Studio Masterに戻してみました。(D-3はそのまま) …オーディオ的に、強めの高域とドスの効いた低域はうなづけますけど、AC DESIGNのように「ふくよかな」継ぎ目の無いハーモニーはあまり感じませ ん。一音一音の焦点がハッキリしており、空間でふわーっと溶け合う感じは あまりしないです。 さらに、X-DC15SMは左右幅はかなりなものなのですが、奥行きと高さは ZERO 1.4とAB比較をしてしまうとやはり分が悪いです。 しばし考え、P-0sはやはりX-DC15 Studio Masterから「ZERO 1.4 」に 戻しました。そのまま、自分の一番好きなクラシック大編成はかける気には なれず、主に映画サントラ盤で音出し。 2時間経つ頃から、かなり馴染んで来たようで、本来のAC DESIGNの空 間が見え始めました。 WTC-0に較べて、音に「芯」があります。(ZERO 1.4に較べると、WTC-0 はやはり空間型の音場形成で、音の芯の大きさが小さいです。虚像、とい う言い方は適当ではないのですが、ひ弱に聴こえてしまいますね) それと、WTC-0でどうしても気になっていた重低音のボリュームが大幅に 改善されました。また、タイコのアタック音が鋭く立ち上がるようになり、皮の 張りが見えます。 WTC-0は超低音は出ていましたし、重低音の質感自体は良かったので すけれども、エレキベースやキックドラムの音域の量感が少なかったです ね。今回、ZEROではそこの不満が大幅に改善されました。 具体的に言うと(以下、カタカナでは表現しにくいのでアルファベット表記 を交じえます。カタカナを使ってあるほうがニブイ、又は良くないと思って下さ い。英語表記とローマ字読みを合わせたイメージでとらえてください。) まず気が付くのがドラムセットの質感です。 スネアドラム。 WTC-0「パシパシパシパシ」 ZERO「pa!pa!pa!pa!」 太鼓の皮のテンションが見えますね。 タム。 WTC-0「タァンタァンタァンタァン」 ZERO「Ta!Ta!Ta!Ta!」 同上。 ハイハット。 WTC-0「カシンカシンカシンカシン」 ZERO「shashashahsa」 表現が良くないのですが、スティックがハイハットシンバルを叩く音と、高域 の余韻が釣り合って余韻が音像自体から離れて宙に拡散しました。 今まではハイハット自体に余韻もへばりついていた感じです。 そのせいで、かえって余韻が強く長く感じられていたのではないかと。 キックドラム。 WTC-0「ドゥスドゥスドゥスドゥス」 ZERO「Da!Da!Da!Da!」 これも、間延びした余韻が空中に拡散し、皮自体の質感が「Pam!」という感 じで伝わってきます。 さらに、オーディオルームの床をキックドラムの衝撃が伝わってくるようにな りました。 更にはエレキベース。 WTC-0「ブゥンボォンベェンボォワン」 ZERO「VunVonBennVowa」 弦を弾く音、フレットを押さえる感じ、サスティンをかける感じが見えるようで す。 音を言葉で伝えるって難しいですね。 こんな風に書いてしまうと、「ZERO 1.4は余韻が無いのか?」とあらぬ誤解 を受ける危険性がありますが、余韻はWTC-0より宙に漂っている時間が 長いです。直接音と間接音が完全に分離し、今までのWTC-0の空間感は 素晴らしいけどどこかひ弱な音・音像から、ZEROは音像の芯がハッキリ し、直接音と、空間に拡散する間接音が音像の出てくる場所は同じであり ながら、ハッキリ分離したんです! 音に今まで欲しかった「芯」が入りました。かつ、空間を埋め尽くす間接音 の余韻の拡散、漂いはWTC-0のままか、それ以上です。 (X-DC15 Studio Masterの方が腰は入ってますが、間接音があまり聞こえ ず、空間、特に高さ方向があまり感じられません) また、三次元空間の広さは、この3時間鳴らしただけで既にWTC-0を 上回っております。 鳴らし始めて3時間でこれですから、今後が楽しみです。 ただ、Vocal(特に女声Vocal)が、これはまだDigital DOMINUSがバーン インが済んでないせいだと思いますけど、まだ1枚2枚はヴェールがかかっ てますね。これはまだまだ時間が足りないせいでしょうね。(今週火曜の晩 に繋いで、水曜の晩はセッティング変更を余儀なくされてますので、まだ TOTAL90時間弱です。バーンインはやはりシーエスフィールド様の説明書 通り、最低150時間は必要なようですね) ※RCA同軸のSAEC EFF-2000/1.2mではちょっと硬質な感じになりますが 女声Vocalはヴェールがとれます。 あと、せっかく本命でお願いしましたDigital Cable 「コンクルージョン 1.4D 0.75m 」ですが、セッティング変更を余儀なくされたため、結局長さが足りな くなり、またDigital DOMINUSのバーンインのため、今現在は繋げることが できません。 これは、近い将来、ラックの変更まで視野に入れてのセッティング変更を 考えておりますので、その時までのお楽しみにさせていただきます。 (当初の計画ではP-0sはラック最上段でしたので、コンクルージョン 1.4D XLR 0.75mが本命中の本命だったのですが) 川又店長、Digital DOMINUS第2報は明日、110時間バーンイン時点で の報告を送らせていただきます。m(_ _)m 今日、90時間時点では、音場は拡大しpp〜ffのダイナミックレンジは拡 大し、また音場も三次元で広大にはなってきていますが、まだ女声VOCAL に1枚2枚ヴェールがかかったような感じに聞こえてしまいます。】 また、Kさんに手配いただいたアコリバさんのボードも到着。これは翌15 日にセッティング。 8) 12月15日 アコリバさんのボードRST-64に、P-0s本体を乗せたら低音の量感が当 社比3倍!で出て来てしまいビックリ。中高域の解像度は変らず。 この後、アコリバさんのP-0用スパイク受け「P-0 SP」が来るまで「この出 すぎちゃった低音どうしようか^^;」と嬉しい悩みをかかえることに。 メインは、Digital DOMINUS110時間経過で川又店長に送ったReport 第2号の抜粋。 【昨日、土曜の夜にAcoustic Reviveさんのオーディオボード(RST-64) が届き、今日、日曜はP-0s本体はRST-64の上に移動しました。 (P.A.D.のT.I.Pがまだありましたら本当はそっちが欲しかったんですが! シーエスフィールド様のWebを拝見しますと現在は取り扱いがない、という ことで次善の策です) P-0sの電源UNITと電源タップAcoustic Revive RTP-6Nはさっきまで P-0s本体が載っていましたTAOC CS-50DをRST-64の隣に並べ、電源 UNITの下には付属のスパイク受けを置き、CS-50D上にセット。 今日、日曜はこのようになっています。 YAMAHA GT-2000L+DL-103C1 --------------- AIWA XK-009 --------------- D-3 --------------- No.380SL/Shelter 216(Eq) --------------- No.333L (Power) --------------- P-0s本体 P-0s電源UNIT/TAP ▽ ▽ --------- ---------------- (ボードRST-64) (ボードCS-50D) (P-0sの音の変化のReportが主目的で、Digital DOMINUSの音の変化 が目的ではないので中略) ということで、総括しますと110時間の時点では 「惜しい!もうチョイ!!」 です。 何か、透明なフィルム1枚介して見ているような、とか、有名な陶芸家が 皿の絵付けをしていて、最後の仕上げの前に「ちょっと休むか」(変な例え ですみませんが)といった、「隔靴掻痒」的な感じがどうしてもありますね。 音場の三次元空間がリスナー側にまだ足りないのと、部屋の壁を突き抜 けないこと(これはP-0sの出力をRCA同軸にすれば部屋の壁を突き抜け ます。また、P-2s+MDC-1でも可能でした。)、あとは声も濡れた艶っぽさ は出てきましたけど、なんとなく「まだ全開じゃないなー」というもどかしさが 伝わってきます。 で、分解能もまだまだアマイところが多いのですが、「アレ?こんなところで スネア叩いていたっけか?」とか、「Vocalマイクの前にポップノイズ押さえる フィルターかませてあるなあ」など、不思議と今までは合奏の陰に隠れてい た楽器や気にしていなかった部分がクローズアップされてきてます。 かといって、ハーモニー自体は崩れるようなことにはなってないんですよね。 それと、低域に向かったピラミッド的な量感!ふと気がついたらエレキベー スとキックドラムの音の洪水状態!で、中域が引っ込むとか、ハイハットや シンバル、スネアの高域は足りなくならずにちゃ〜んと出てるんですね。 多分、特性をサインウェーブで測定してしまえばフラットなんでしょうけど、 この低音の量感は初めて感じました。 (これはP-0sを載せたボードやACケーブルの相乗効果もありそうですけど) さて、この分だとまだまだ第三報も要りますね! 性懲りも無く、また来週末に報告させていただく所存です。】 15日はここまで。エンハンサーはDigital DOMINUSやAC DESIGNの電 源ケーブルのバーンインのためずっとかけっぱなし。 9) 12月21日 5555 1F Accessory mallの猪瀬様が年末特売でアコリバさんの製品の 特集。以前から気になっていたジュラルミン製コンセントベース及び「J-1 Projectと共同開発」というコンセントカバー計2SETを申し込んでおいたの が届く。早速付け替え。ネジが非磁性体で、取り付けに苦労する。 しかし、出てきた音は「締まり過ぎ」で取り付けの苦労、報われず。元の状 態に戻して解決。以下はやはり猪瀬様に送った感想メール。 【本日、CB-1/JAC-1(UL) 2セット受領致しました。早速の配送、ありがと うございます。 第一印象。 コンセントベース、CB-1はさすがに10mm厚、ジュラルミンの重厚感があり ます。叩いても「カシン」という感じで、音の減衰も速めで固有音も感じられ ず、印象はなかなかよろしいです。 コンセントプレート、JAC-1はてっきりJ-1 Projectのインシュレーターのよう な1枚のベタな板が来るのかと思ってましたが、薄い成型品なんですね。中 央部のゲート跡(プラ成型時の注入口)みたいなのは、ココでコンセント自 体をダンプするのかな? 早速、H.A.L's会員のE.K様にやっていただきました電源工事の、壁コンセ ントBOX(鉄製)に取り付けました。 ネジが非磁性体ということで、ドライバーで保持する事が出来ずBOX内に 落としたり、コンセントベースの切り欠きがコンセント本体とギリギリで取りつ けづらいなどありましたが、BOX2個分、30分ちょっとかかって取り付け完 了。 JAC-1はCB-1に密着するのかと思ったら、意外と脇はスキマが開いてい ます。ふ〜ん、コレでいいの?ま、コンセントに直接触る部分は突起が出て いてコンセント自体をダンプしてるんでしょうけど。 音出し。 「全体に締まりが良くなる」というのは雑誌記事で何度も見てはいましたし、 猪瀬様のWebのコメントにもありましたが、コレはちょっとやりすぎたか? 余韻がキレイサッパリ無くなってしまいました。 思いついて、せっかく買ったのにもったいないのですがプレートは外し、今 まで付いていたP.A.D.のCRYO-L2付属の金属プレートに戻しました。今度 は余韻がソコソコ伸びます。 このまま1時間ほど聴きましたが、どうしても中高域のシャラシャラ感が気 になり、コンセントの取り付けを3mmネジ4本からコンセントベースと共締め など色々試しましたが結局シャラシャラ感が取れず、コンセントベースも外 し、元の状態へ戻し。 …なんだ、結局E.K様にやっていただいた鉄製BOXとCRYO-L2のプレ ートが響きが素直で余韻も伸び、重低音も音場も出るんでないの。 「お〜、コレだよコレ」(c)川又様で、結局2時間の試聴の結果、CB- 1/JAC-1は『我家では』相性が良くない事が判明。 CB-1/JAC-1は確かに音のアタックが強まり、音像に芯が入ります。 重低音の立ち上がりの早さやアタック感などは効果絶大です。 しかし、中高域に乗るシャラシャラ感と、我家の状態では音場が狭まり、か つJCB-1も併用すると余韻やハーモニーの溶け合いまで無くなってしまい、 残念ながら我家の現状には合いませんでした。 商品は、以前から試したく、価格も大納得した上で購入しましたので、試し てみて良い音にならなかったことについての文句などはありません。 今回は完全に勉強代でしたね。 我家の環境ではうまく行きませんでしたが、他のところでは効果がうまく噛 み合う場所があると思います。 (友人のところで試してみようかな、と。) また、E.K様の工事時点では「なんでわざわざ鉄製BOXを使うのかな?」と 思ってましたが、理由は聞けずにおりました。 塩ビBOXや、BOX取り付け用の板材などお持ちだったにもかかわらず、あ えて鉄製BOXをペラペラのベニヤの板壁に直接ネジ止めしたワケがわから なかったんですね。 今度のことでわかりました。長年の経験から、私の音の好みと本当に出し たい音、現状の機器類、将来私が使いたい機器類等を考慮し、わざと鉄 製BOXで響きを整えてくれてたんです。 では、これに懲りずにまた何か出物がありましたら猪瀬様に連絡させていた だきますので、またよろしくお願いします。 今回も迅速な対応、ありがとうございました。】 この後、CB-1/JCB-1は新母屋の居間のSONY製34型TVに使ったが やはり「アナウンサーの声が詰まったようになる」「音に伸びが無くなり、ボリ ュームを大きめにしないと今まで通りの音量にならない。」などと家族の評 判が良くなく、我家ではとことん相性悪し。 ただ、『我家には合わなかった』のであって、雑誌などのインプレにある効 果は間違いなく持っている。 ちなみに、その後コンセントカバーはトルマリンが練りこんであり、「マイナ スイオン」を出すとのことで、両親が寝ている部屋のコンセントにつけた。 「気のせいか、安眠できるようになった」とのことで、こっちは効果があったよ うだ。(笑) 10) 12月21日 原因は断定できないが、たぶん車載違法無線による100V電源への電波 混入で380SLの電源故障。川又店長にすぐ連絡をとり、輸入元のハーマ ンインターナショナル(株)様に大至急で直していただく。 年末の多忙な時期に、実質、中3日で直していただいた。本文とは関係 無いが深謝。ただ、この事件のためDigital DOMINUSやZERO 1.4のバーン インは進まず。 この時、単なる修理ではなく何らかのリコンディショニングを施してい ただけたようで、380SLは全域で音の鮮度UP、音場拡大、質感向上。 11) 12月28日 猪瀬様から、A.O.P.でお願いしてあったアコリバさんのP-0用スパイク 受け「P0-SP」が届く。以下は、やはり試聴第1報の抜粋。 【 先週の土曜に愛用のプリ ML No.380SLのヒューズが飛んでしまった ため、川又店長にお願いして大至急修理手配をかけていただき、まずは 戻ってきたプリの再接続と音の検証からやっておりました。 プリの修理と共に、何らかのリコンディショニングも実施していただき、 音の鮮明度が上がった傾向を確認した上で、今度は川又店長と約束してお りました「P.A.D. Digital DOMINUSが本領発揮した音」を確認しながら Acoustic ReviveのP0-SPの箱を開け、セッティング。 P0-SPは上層がジュラルミン、下層が黄銅と聞いておりましたので、てっ きり圧接(金属同士を高速回転させながら高圧で押し付け、自己発熱で異 種金属を融着させる)かと思っていましたが、黄銅の部分はクロームメッキ がかけられており、ネジ4本で下面から止められておりましたね。 ジュラルミンの部分はアルマイト処理で黒くしてあるようです。 底面の平面度はクロームメッキに歪みが無く、鏡として使えますので文句 無く合格ですね。 2SET分お願いしましたので、電源UNITと本体の両方、8個を交換。 P-0sは到着当初は床上、TAOC CS-50Dボード上に置かれ、その後ラッ クTAOC SS-5の最上段に本体移動、電源UNITは中段のD/Aコンバー ター ESOTERIC D-3の脇にセッティング、そしたら低音も余韻もなくなっち ゃったのでまた下に降ろし、CS-50D上に再セッティング、その後本体は Acoustic ReviveのボードRST-64と入れ替え、電源UNITはCS-50D 上に移動、と純正のスパイク受けをさんざんいじったので、もうスパイク 先端をきちんと受けに合わせるなんてお手のもの、計8個を10分かからずに キッチリとセッティングして音出し。 …CB-1/JAC-1に続き、またしても敗北か!? スゲー「ドンシャリ」になってしまいました。 ん?でも、エレキベースの音が「VomBehmVam」から、 「ZdomDamDocoonn」という感じになってます。コレ本当にエレキベース? ドラムセットのタムの音が「Taahnn!」と小気味良くハネるように。 トップシンバルの「シャーン!」の余韻が長くなり、ハイハットの「カシ カシカシカシ」が「シ」の子音が強くなりました。 女声Vocalが最初は金切り声になっちゃったのが、20分、30分と過ぎる うちにどんどんシットリとしてきました。それと反比例してキックドラム やエレキベースの音にどんどん芯が着いてきます。 なるほど、これはロック系の「ドカッバキッ」という低音が入っている CDで、床や脚元に衝撃加えて機器を揺すぶってセッティングを落ちつかせ てやったほうが良いな、と判断し、ソレ系ので音出し。 ジョルジオ=モロダー版の「メトロポリス」(先週はこのCDかけてる時に、 380SLが逝ってしまいました)とか、T-Squareとか、かけているとドンドン 馴染んできました。 で、映画「タイタニック」のサントラ。このサントラ、以前は「何か超 低音が入っているなあ」という位の認識でしたが、P-0sとD/Aコンバーター ESOTERIC D-3の電源ケーブルをAC DESIGNのWTC-0から、この前お世話に なったZERO 1.4にグレードアップして以来、大ダイコともエレキベー スともエレクトリックピアノともつかぬ「ズドーーーーーンンン…」と いう超低音が全編通して入っている事が判明。 この「ズドーーーーーンンン…」が、立ち上がりが速くなり「ドォーー ーーーーーンンンン…」と余韻も伸びました。 セリーヌ=ディオンの声が、より生々しくなりました。 (ここで『いつもより音大きくないか?』とヨメさんが珍しく見に来ました。 それだけ声の通りが良くなっているようです) また、よくチェック兼自分の元気づけに使うアニメのCD、「不思議の海の ナディア」VOCAL COLLECTION IIは、女声VOCALが伸びます!3曲目で はマラカスが不思議な位置に定位するのですが、この定位がハッキリ下に 来ました。 ハイ、ということでP-0sのスパイク受け、P0-SPの導入は大成功となりま した! これも、最初の2時間、最低CD3枚は「なんじゃコラ」となりかねませんの で注意が必要ですね。】 また、この日は川又店長と約束していた「Digital DOMINUS 250時間経 過時点の音」もReport。 例によってメールの一部抜粋。 【 前回、第二報の「もうチョイ!」が95%とすると、今回は99.数%レベ ルの「もうチョイ!」です。 >何か、透明なフィルム1枚介して見ているような、とか、有名な陶芸家が >皿の絵付けをしていて、最後の仕上げの前に「ちょっと休むか」(変な >例えですみませんが)といった、「隔靴掻痒」的な感じがどうしてもあり ますね。 フィルムを通してみるような、という感じは消えました。 それどころか、前のメールで川又店長に送っております 「それでも、P-2s使用時代、P-0s With In VUK-P0 +SAEC EFF-2000の 時、Digital DOMINUSの鳴らし始めの時には音が出てないところでも『無音 という音が詰まっていた』感覚から、P-0s With In VUK-P0+本領を発揮し 始めたDigital DOMINUSは『音が無いところは本当に何も無い』という感じ になっておりました。 CDの曲間や、演奏中の無音の『間』、あるいはステージ上の楽器と楽器 の間に本当に音がなく、P-0s+D-3はバーンインのためずっと電源入れっ ぱなしにしておりましたが、アンプの電源をスタンバイモードからONにして CDが聴けるようになる前後で部屋の空気の感覚が変らない、これは実は 物凄いことなんじゃないかと思います。 もちろん、空間に散って行く残響やホールトーンは今までに増して聴こえ てきます。演奏のバランスが全く変ってしまいました。」 という感じになってきております。 私自身、ハイエンド機器というのは「オーディオのスイッチを入れた瞬間に 部屋の空気が一変する」と思っていましたけれども、Digital DOMINUSは 「スイッチを入れる前後で部屋の空気感は変らない」ですね。 コレ、今日も6時間浸ってて、いまだに信じられないです。 その上で、あれだけのDRIVEをしてしまうんですもの。 P-2s+MDC-1は機器の電源スイッチを全部入れると、部屋の空気感が一 変しました。 P-0s With In VUK-P0 + Digital DOMINUSは機器の電源スイッチを全部 入れても部屋の空気感は変らないです。もちろん、「今日は終り」と電源 切っても、今までは何か「寂寥感」に襲われたのが、当たり前に「演奏が終 った」という感じです。 川又店長は-☆-H.A.L.'s Circle Review-☆-No.0275-で「TANTUSに 切り替えた瞬間に、恐らくマスタリングの際に混入したのかわずかだがテー プヒスに似た「シーッ…」というノイズが漂ってくるではないか。しかし、 PROTEUSにするとまったくと言って良いほど無音状態になる。まったく同一 のエレクトロニクスを使用しながら録音に含まれる潜在的なノイズがこうも 鮮明に現れるということはどういうことか!?」と書かれていますが、 コレが私の装置、部屋で聞こえてない、と思われるとシャクなので一言弁 明しておきます。上に書いた、「無音」の部分でこのノイズ、ちゃんと聞こ えております。また、現Systemは超低域の暗騒音までシッカリと再生してお ります。つまり、まったくの「無音」ではありません。 ただ、Digital DOMINUSを導入する前は、この無音の筈の部分でSPが 動いている、部屋の空気の揺らぎが鼓膜に音圧として圧力をかけていたん ですね。(EFF-2000はこの『無音』を再現します)それが、Digital DOMINUS は「あたかも全ての音を吸い尽くしたかのように」圧力の変化として感じさせ ないんですね。ノイズや暗騒音を決して出してないワケじゃない。聴こえてい ないわけじゃない。しかし、感じさせない。コレを「物凄い」と形容しており ます。CDのトラック間ではノイズを感じさせないのに、演奏中の『間』では しっかり暗騒音として再現しますから。 >音場の三次元空間がリスナー側にまだ足りないのと、部屋の壁を突き抜 >けないこと(これはP-0sの出力をRCA同軸にすれば部屋の壁を突き抜け >ます。また、P-2s+MDC-1でも可能でした。)、あとは声も濡れた艶っぽさ >は出てきましたけど、なんとなく「まだ全開じゃないなー」というもどか >しさが伝わってきます。 これは上に書いた通り、第二報は95%、今日第三報が99.数%というとこ ろでしょうか。 まだ期待、です。 >で、分解能もまだまだアマイところが多いのですが、「アレ?こんなと >ころでスネア叩いていたっけか?」とか、「Vocalマイクの前にポップ >ノイズ押さえるフィルターかませてあるなあ」など、不思議と今までは >合奏の陰に隠れていた楽器や気にしていなかった部分がクローズアップ >されてきてます。 >かといって、ハーモニー自体は崩れるようなことにはなってないんですよ >ね。 演奏のバランスは全く変ってしまいましたね。どんな風に変ったかは上記 の通り。今までに、「聞こえているけど聴こえてこない」音が勝手に耳に入っ てきます。 それでも、演奏のバランスは崩れません。 >それと、低域に向かったピラミッド的な量感!ふと気がついたらエレキベー >スとキックドラムの音の洪水状態!で、中域が引っ込むとか、ハイハットや >シンバル、スネアの高域は足りなくならずに>ちゃ〜んと出てるんですね。 >多分、特性をサインウェーブで測定してしまえばフラットなんでしょうけど、 >この低音の量感は初めて感じました。 >(これはP-0sを載せたボードやACケーブルの相乗効果もありそうですけ >ど) P-0sのスパイク受けを入れて3時間、上記のピラミッドバランスはちょっと 影を潜め、以前のバランスになっていますが、実は低域が減ったのではな く、上記の低域をそのまんまに中高域のバランスがとれてきたんですね。 今日も最後のほうはまたピラミッドバランスに戻りかけてましたから。 > さて、この分だとまだまだ第三報も要りますね! >性懲りも無く、また来週末に報告させていただく所存です。 最初に書いた通り、予期せぬ380SLの故障で1週延びてしまいましたが 第三報、お届けしました。 まだ、最後の0.何%かが抜けきってない感じをうけますが、とにかく 凄いです。 これでDigital DOMINUSもだいぶ本領発揮してきたようなので一旦報告 を終らせていただきます。 それでは、ステキなクリスマスプレゼントを本当にありがとうございまし た!! >DYNA5555 川又店長 >シーエスフィールド(株)御中】 12) 1月4〜10日 年末からどうしても、PM-600+RTP-6Nの質感が合わないように感じて しょうがない。 PM-600+H-66CLの時には全く感じなかった違和感なのだ。H-66CLに コンセントBOXを戻すとその違和感は消えるのだが、今度は透明感や鮮 度、音の抜け、超低音の音量というところでRTP-6NがH-66CLを上回っ てしまう。 もう本当に金も無いので、川又店長には申し訳無いのだが、AC DOMINUSというわけにもいかず、雑誌を見たりWebを見たりで色々考え る。 結果、手持ちの遊休品の電源ケーブルを下取りに出し、何とか手の届く ところ、かつRTP-6Nと質感の合いそうなところ、更に長さは2mないし 2.5m必要というところでM.I.TのZ-CORD AC1 (2m)に狙いを定める。 ちょっとだけ予算OVERとなってしまったが、まあ許容範囲でDYNAさんの ACCESSORY CENTERにてZ-CORD AC1を1月10日に入手。(M.I.Tは $定価連動式になって、輸入元の利益がほとんど無くなり卸値が渋い) これもACCESSORY CENTERの島田様に送った試聴記第1報の抜粋。 【 いただきました現品は、音調は問題無く、音はPM-600に比較してもエ ネルギッシュで、ローエンドもハイエンドも新品にもかかわらず伸びきっ ております。 ただし、音場感がちんまり…。 私の使用しているSP、IRS-SIGMAはウーファーが割と高い位置について おりますが、そのウーファーと床の間に音場が凝縮されちゃっています。 左右方向はSPの両外端まで、上下方向はウーファーの上つまり床面〜 60cm程度、奥行きはSPのBOX程度、40cmくらいですね。 思わず笑いが出てきちゃいました。そういえば、高校の時の最初のフル セット、TRIO KP-7070+Technics 205C MK3+Technics SU-V10+CORAL X-VIIで鳴らしていた音場感がちょうどこんな感じの平板でした。 音色、音調自体は素直で癖がありませんので、今後に期待です。 そういえば、取り扱い説明書には日本語も英文も「2日で能力の75%、能 力完全発揮には2週間の通電が必要」とハッキリ書いてありました。なるほ ど、それなら確かに島田様のおっしゃる通り、完全に実力を発揮するのは 300〜400時間となりますね。 P.A.D.のDigital DOMINUSのような、鳴らし始めはもっとスゲー音かと思っ てましたので、案外まともな音が出たことに対してかえって笑ってしまいま した。 今後のナラシが楽しみです!】 13)そして、1月26日 P-0s到着以来、約57日、2ヶ月弱。9月からの準備期間を入れても僅か 5ヶ月。この短期間にこれだけ機器を入れ換えた事、相次ぐセッティング 変更は今だかつて経験したことが無い。 それだけ、P-0s With In VUK-P0が魅力的なのだ。 Renaissanceの時のように「悪魔に魅入られた」感じとはまた違う。 (傍から見ればやっていることは同じに見えるかも知れないが) Renaissanceの時には、「どうしてやればいいのか」が全然わからず、 結果的にかなり回り道をしたり、紆余曲折も多かった。P-0sは「こうし て欲しい」と、堂々と主張する。結果的に、「失敗した」はコンセント ベース/カバーだけである。(これも、偶々我家ではNGだったというだけ) 自分自身の成長や知識の蓄積もあると思うが、P-0sの主張が明確な事 が結果的に投資を無駄にしていないと思う。 今日、電源コード以外の部分をできるだけ12月1日と同じにしてみた。 (WTC-0とH-66CLは下取りに出してしまったので戻せなかった) バーンインもかなり進んでいるので、全く同じというわけにはいかなか ったが、ほとんど同じ状態に戻ったと思う。この状態での音は、やはり 12月1日に大感激したものズバリであったが、今、目の前で奏でている演 奏にはやはり足元にも及ばない。 スパイク受けP0-SP、1月15日に到着したDCケーブルP0-DC、350時 間経過したZ-CORD AC1、600時間経過したDigital DOMINUS、アコリバ さんのボードやコンセントBOX RTP-6N、電源ケーブルZERO 1.4、これ らが今、全てバーンインを終って本来の性能を発揮している。 パワーアンプ、ML No.333LをスタンバイからPOWER ONにする。 (他の機器類は最近はバーンインのため電源入れっぱなしである) POWER段が完全に暖まるまで約2時間かかるが、2時間後、そこには 8畳の壁も天井も床の存在すら無く、あるのはただ「音の海」である。 何もかも自然。超低音から超高音まで一切の誇張無く、CDに入って いる音は自分が普段の生活や、過去の演奏活動で耳にしてきた、心地 良いハーモニーの音がそのまま出てくる。(本物の楽器の音よりは少 しだけ美音に丸めてはあるが) 声が、男声も女声も自然である。今の音を聴いてしまうと、今まで は、どこかしら違和感が有ったことは否めない。 P-0s。CDフォーマット再生機として、至高の、唯一の存在であろう。 今はそれ以上の賛辞の言葉が見つからない。 以上 |