ダイナ5555　川又様

こんにちは。仙台のK・Tです。
有意義な正月休の最後を飾るにふさわしい演奏でした。

今回は約1年振りのHAL訪問でした。
出迎えてくれたのは、lumenwhite「white light」とBurmester群。
どちらも写真で見る以上に美しい姿態で目を楽しませてくれます。
音を聴く前から惹かれてしまいました。

lumenwhiteはHALでみると、やたらコンパクトでした。
そりゃそうですよね。隣がSignature800だし、後にはSentinelが控えているん
だから。でも位負けはしていませんでした。堂々としたものです。

オールセラミック製ということで、聴く前は情熱より冷静側かなぁ、なんて
思っていましたが、いや〜、熱かった。

lumenwhite「white light」とBurmesterの組み合わせは、想像以上に
よかった。月並みな言い方しかできないけど、素敵な音楽を奏でてくれました。

いつものP-0（ヴァージョンアップ版だが）ではないので、川又さんに一通り
操作の指導を受けた後、巨大な重いリモコンを託され、自由に聴いていました。
Burmesterはリモコンまで"あの"美しさを身に纏っていました。

視聴ディスクを持参して至福の2時間を過ごさせてもらいました。
（予定時間をオーバーしてしまい、帰りの新幹線2本遅らせてしまった(^.^;)）

以下視聴ディスクの感想です。

１．パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第4番
　　サルバトーレ・アッカルド（Vn）、デュトワ指揮、ロンドンフィル

ストラディバリウスの超美音が聴きもののこのディスク。
刺激感を全く与えず、ヴァイオリンの低音から超高音までしなやかに柔らかく
しかも力強く鳴っていました。ヴァイオリンの酸いも甘いも全て味わいました。
熱かった。アッカルド。


２．J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第5番
　　ロストロポーヴィッチ（Vc）

いやー、凄かった。まるで、演奏現場に立ち会っているかのような臨場感で
した。息遣いから弓の弦を擦る感じまで、ロストロポーヴィッチが目の前に
いないのが不思議なほどでした。
プレリュードとサラバンドだけ聴くつもりが、気が付いたら全曲終わってい
ました。教会録音特有の響きのよさも堪能できました。
熱かった。ロストロポーヴィッチ。


３．ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」から『愛の死』
ヴァルトラウト・マイヤー（mezzoSp）、バレンボイム指揮、ベルリンフィル

もう、マイヤーの歌にただただ聴き惚れてしまいました。
情感たっぷりに歌う妖艶な姿がまざまざと眼前に出現してきました。
装置によっては、ブレスが耳につきやすいのですが、とても色っぽかった。
声も、刺激感なく低音から高音まで朗々と再現してくれました。
熱かった。マイヤー。


４．ワーグナー 「パルシファル」第3幕
　　クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団

これは私のレポートには欠かせない、62年ライブ。
40年前の録音も何の問題もなく見事にこなしてしまいました。
サーフェイスノイズがない！何でこんなに静かなの？
聴かせ所を心得ているし。もう、気が付いたら3幕終わっていました。
ホッターもロンドンもトーマスも合唱も何もかも素晴らしかった。
観客の一人となり、音楽に浸り、劇を観ていました。
胸が熱くなり、耽美の世界にいっちゃってました。
熱かった。クナッパーツブッシュ。


いやー、どれも素晴らしかった。それに何より、熱かった。
違和感なく次から次へと聴きまくってしまいました。

ウーハーがあんなに小さいから低音はあまり期待していなかったら、
それはとても失礼なことでした。
十分"重い"低音で何より、熱かった。フルオケも気持ちよかった。

クロスセッティングも効いていましたね。

クラシックしか聴きませんでしたが、この熱さはジャンルをあまり
選ばないんじゃないかな。とにかく、クラシックは凄かった。
きっと、ジャズも熱いだろう。ロックも熱く鳴らすんだろう。
誰か聴いて、感想をきかせてほしいです。

最近はレコードばっかりで、CDを聴く機会が減っていましたが、
いい経験でした。やはり、いいものはいい。
CDがいい、LPがいい、という幼稚な議論とは無縁な空間ですね。

新たな刺激の場を、いつ行っても提供してくれます。
それから、部屋もいい感じで育ってますね。落ち着き、寛げる空間です。
これからも日々成長していく空間をたまに訪問して見ていきたいです。

時間の関係上、あわただしく去ってしまったので、この場を借りて
お礼申し上げます。
今回も楽しめました。ありがとうございました。