《BRASS SHELLレポート》
No.0108 - 2002/9/20 川崎市在住 M・Y様より 私はN801を導入し数ヶ月ほどでノーチラスイコライザーを純正から "COPPERHEAD"に替えました。その音質的変化はオリジナルより数倍 良くなりました。今比較しても全くその評価は変わりませんよ。 なのに、ブラスシェルが出た。最初は正直云って少々憤慨しましたが、 「オーディオは温故知新的に進化する」と思っているのであまり頑固 になっても仕方がないと、皆さんのレポートを読んでいました。 そして開発に直接関わった店長はじめ、導入した方たちのレポートの 評価がコパーヘッドは既に過去のものといった雰囲気に溢れていたの で「どうせ良い方向へ行くのなら」と決心しました。 安月給にはこたえますよ。。 さてモノが着たので早速試してみます。 私の所有する試聴機器及び試聴用のソフトは1のレポートと全く同じです。 例によって開封の儀式から・・・ 「おお、これがうわさに聞いたケースか!」彼女にもプレゼントした ことの無いような類の箱である。ゴメンナサイ。 隣で「なにそれ?」と聞かれたが、とりあえず「ダイナミックオーディ オのモニター品だ」と言ってその場をしのぎました。 実物は皆さんのレポートにある通りで全く素晴らしい仕上げである。 そして早速装着しニヤニヤしながらまずは一服しながら眺める。 確かにこの方がマッチする。N801がおしゃれをした感じでとっても好ましい。 まずは「ブラスフラット」から、一通り好きな曲を聴き込む。 「開放された音」これはコパーヘッドと比較してだが、今まで気付か なかった「圧縮されていたような音」が解き放たれた音に変わった。 たとえばボーカルが声を張り上げたときになんとなくコンプレッション が掛かったようになるのはN801の特性なのかな? ずっと思い込んでいたのだが、それは間違いだった。 どこまでも見通しが良い「陽性の音だ」「明るい」といった方もいた がそういう表現なのかも知れない。はじける余韻が美しい。 もうこれでいいかな。 次に「ブラスエッジ」 「なんとなく癖がある音」別に嫌な音ではないが、ある帯域を強調する 感じ。あえて音作りをしたという店長のこだわりが理解出来た。 ピアノや弦楽器のチョイ高めの音に響きが加わった。 人によってはストレートな音に聴こえるのかも。見た目がフラットの ソリッドな感じが薄らぐ為なんとなく自分好みではない感じ。 でもセッティングで追い込んでいった時の手段(補正)で使えそうである。 そして「カッパ−フラット」 安直な発言だが、コパーヘッドとブラスフラットを付けたブラスシェル のハーフ&ハーフ的な音に聴こえた。取説には「落ち着いた音」とあるが 全くその通りと感じた。 それでもコパーヘッドその物よりかはぜんぜん明るい。 今までコパーヘッドに不満を感じなかった人はこちらの方が良いかもし れない。私的にこれも好き。 まとめ 1.ブラスフラットの印象=クリアーでなめらか・明るい美音・季節で いうと春のイメージ 2.ブラスエッジの印象=ストレートで強い・主張する美音・季節で いうと盛夏のイメージ 3.カッパ−フラットの印象=クールで控えめ・妖しい美音・季節で いうと秋から冬にかけてのイメージ 今までルームチューニングやケーブル類をいじりまわしてなるべく 自分好みの音に仕向けてきた苦労が、一つのパーツによってこうも 変化するとまさに「オーディオは底無しだな」と改めて実感した。 アンプをバージョンアップし、それに合わせたセッティングがまた しても変わりそうです。ノーチラスイコライザーはあの黄色いユニット 帯域のみに影響を及ぼすだけでなく、その上下帯域にも大きな変化を もたらします。 ですからとことんこだわったセッティングをしてきた者にとって 良いほうへシフトすればさらにクオリティは上がると思いますが、 その逆もあるというのを今回実感しました。CP高し! 幸いにも1回目の試聴の後、2で24時間バーンインをして再度試聴 したら私のベストに近い音に変化しました。 いやーホントオーディオは深いですね。 店長どうもありがとうございました! |