《BRASS SHELLレポート》


No.0102 - 2002/8/25

川崎市麻生区在住 H・M 様より


使用機種
トランスポート  PO-S
DAC       マークレビンソン30.6 
プリアンプ    コヒレンス2
パワーアンプ   model12 2組
スピーカー   ノーチラス802
その他     村田ES103
        
約2年半の間、コパーヘッドを使用してきました。
初めてコパーヘッドを使用したときも、その音像の変化に驚いたものです。
今回はその時以上です。

1番の変化は低音です。低音(チェロ、コンバス、チューバ)が明確に
そして大きく聴こえます。『BRASS SHELL』を使用することでなぜ低音が
変化するかは私にはわかりません。

まずはブラスフラットを装着して…

ブルックナー交響曲第3番 クーベリック指揮バイエルン放送響

正規盤でなく海賊盤の方です。海賊盤の音のほうがずっと鮮明です。
まず、オーケルトラの対向配置(左側に1stヴァイオリン、右側に2ndウ゛ァイオリン)
がはっきりと聴きとれるようになりました。

次に残響です。休符で音がなくとも残響がしっかりと響いているのが感じ
取れます。これによりさらに緊張感高まる演奏に聴こえます。

ワーグナー マイスタジンガー前奏曲
フルトヴェングラー指揮ベルリンフィル(1949年録音)

私にとって元気がでる演奏です。モノラル録音で決して良い音ではありません。
しかし、BRASS SHELL使用にて楽器の分離が一層はっきりとなりました。
古い録音ですが、まだまだ聴いていなかった音がつまっていたことを認識しまし
た。

ここで躍動感を与えるというブラスエッジに交換です。
高域はいきいきしますが、中低域がはっきりしなくなります。
ワーグナーには合いません。

次に落ち着きを与えるというカッパーフラットに交換です。
低音の厚みは増しましたが、音が重たくなってしまいます。
ある意味でワーグナーに合うかもしれませんが、長時間の試聴はつらいです。

というわけで再びブラスフラットに戻します。
やはりこれが落ち着けますね。
なんの味付けも無い状態が一番いいようです。

CDを聴く時間がまた増えそうです。


HAL's Hearing Report