《HAL's Hearing Report》
No.0088 - 2002/4/14 千葉県 F様より 川又様 前略、初めて投稿させて頂きます。Hearing Reportというよりは、Four Five での試聴会の要望なども含めまして、本メールにてお知らせする次第です。 私は現在42歳、研究所でグループリーダーを務める物理系の研究者です。 自宅のある千葉県からは長距離通勤しています。幼い頃ピアノを習っていた こともあり、中学・高校の頃は吹奏楽に励んでいました。その頃から オーディオには興味がありましたが、家は裕福なほうではなく、子供が手を 出せる代物ではなかったので、当時は安いシステムコンポを使ってコピーや 編曲に励んでいました。大学院を卒業して社会人になってからは、多少、自分 の好きなものを買えるようになったこともあり、独身だった13年程前に以下 の機器を揃えました。 スピーカ:YAMAHA NS1000X プリメインアンプ:LUX L-570 CDプレーヤー:Pioneer PD-5000 とても川又さんにお知らせできるような高性能な機器ではありませんが、 一応、自己紹介代わりにお知らせする次第です。聞くのはクラシックが ほとんどですがジャズも好きです。家は集合住宅なので、あまり大きな 音は出せませんが、リビングルームは24畳と広い方です。ここに今の システムを置いています。 2年程前に子供ができたこともあり、オーディオに興味を持てる余裕は ありませんでしたが、最近、寿命のせいかアンプとCDプレーヤーが ほぼ同時に故障してしまいました。修理するか買い換えるかを迷って いましたが、一度、買い換えることを考えてしまうと興味がそちらの 方に向いてしまうものです。最近のオーディオ雑誌をみて驚いたの ですが、SACD、DVDオーディオ、5.1chなど知らない単語がたくさんあり、 自分が浦島太郎になっていることに気づきました。仕事で東京の方へ出た 帰りによくCDを買うのですが、そのついでにアンプとCDプレーヤーを見に サウンドハウスを訪ねました。1階にある小型スピーカのなかで特に Acoustik Labの繊細で瑞々しい音に魅力を感じましたが、どうせなら High Endの音がどんなものなのかも知っておきたいと思い、Four Fiveの 川又さんのフロア―を初めて訪ねさせて頂いたのが2ヶ月程前のことです。 丁度そのとき川又さんは、予約をとって試聴に来られていたお客さんと 相談しておられましたので、邪魔にならぬよう、私は店内を拝見させて 頂きました。雑誌でしか知らなかったシステムの実物をみて最初はその 大きさに驚かされました。私はP-0sについての川又さんの解説を後のほう で興味深く聞かせて頂きました。川又さんはいくつかのサンプルCDを使って P-0sとEidosの違いを述べておられましたが、私にはその違いよりも、2chの 音の凄さが強い印象として残りました。「音の細道」にも書かれておられる とおり、設計の信念がこもった機械のひとつだなという印象を受けました。 Nautilusが発生する音の空間的広がりにも関心しました。 短時間でしたがそのときの印象が強く残り、今日、投稿させて頂く次第です。 アンプを一応修理に出したところ、2週間程で直って戻ってきました。問題 だったハムノイズが消えたばかりでなく、以前よりも良い音になりました。 瑞々しく、音に躍動感が出てきました。オーバーホールを兼ねている修理は 意外と有効なものだと知りました。CDプレーヤーの方はPioneerに相談しま したが、故障したピックアップの部品が調達できるかどうか、分からない とのことです。直らなければ新規購入を予定しています。 Four Fiveを訪ねさせて頂いて思ったのですが、川又さんの解説付の視聴会 が定期的にあれば、多くの人が参加するのではないでしょうか。不定期でも よいのですが、毎週末、あるいは、1ヶ月に1回程度でもあれば参加したく 思います。今でも時折Eventは企画されておられるようですが、多くはない ようですし、必ずしも川又さんの解説付ではないように思われます。何か 企画等ありましたらe-mailでお知らせ頂きたく、本投稿にてお願い申し 上げる次第です。 敬具 2002年4月11日 |