《HAL's Hearing Report》
No.0081 - 2002/1/27 東京都北区在住 KN様より 「オリジナル・ノーチラスの音をじっくりと聞きたいのですが」と前日にお願いした のにも関わらず、「良いですよ、では明日待っています」と言って下さった川又様。 ありがとう御座いました。 H.A.L.に着くと早々、「これがP-0s、これがCOHERENCE 2のリモコンです、わかりま すよね!、どうぞご自由に」と言って隣の部屋に。 早々、持参した4枚のCDの一枚目をP-0sにセットした。 Patricia Barberの"nightclub"、先ず驚いたのが、結構な音量で聞き始めたのだが、 音の大きさが何も気にならない。目を瞑ると、まるでライブハウスの前列の中央より やや右寄りで聞いているかの様な感じだ。録音時に左右に振り分けられているシンバ ルの定位を除けば、左にピアノの弾き語りのパトリシアがいて、その手前にギター が、ウッドベースが右側に、中央右よりの奥にドラムが、目の前に居る様に感じる。 一番心を打たれたのが、ベースの再生音。本当に目の前でウッドベースを弾いている かの様に聞こえる。 そして、二枚目のCDへ。 Jane Monheit "Come Dream With ME"、一曲目の「Over The Rainbow」のアカペラの ヴォーカルが掛かった瞬間、一瞬寒気がして鳥肌が立つ様だった、生々しい肉声に。 そして、一枚目のCDよりは音場が更に広がった感じに聞こえた。バンドの編成がちゃ んと再生に反映されているのだ。 三枚目のCDは、Eddie Higgins Trio "BEWITCHED" 、ピアノ、ベース、ドラムのトリ オ。再生音が暖かい、ピアノのタッチ、音色、ドラム、シンバル、ベース、それぞれ が生音そのままって感じだ。 四枚目は、コンサートや生では聞くことの出来ないCD、ENYA "THE BESTO OF ENYA" 彼女一人で全てを演じ、マルチトラックで作り上げた音楽。ノーチラスでどう聞こえ るのか興味津々だったのです。良いですね、何がでなく全てが。 書いている内に、CDの話になってしまいましたが、何故かって言うと、「無色透明」 なんですよね、H.A.L.で聞く「オリジナル・ノーチラス+JEFF+DOMINUS」から再現さ れる音が。物を(スピーカーやアンプ類)そして音源がCDである事を忘れてしまうく らい、存在を感じないんですよね。だから、レポートを書こうと思った時に、CDをか けた瞬間の印象しか書けないって思ってしまいました。 強いて言えば、重低域から超広域まで色づけされた所が全く無く、全てが自然に再現 される。 オーディオ装置で、生音が聞けるのって凄いですね。 良い経験をさせて頂きました、こんな素晴らしい体験を2時間もの間独り占めさせて 頂きまして、ありがとうございました。 |