千葉県柏市在住　　T・Y　様より

勤務先が秋葉に近いこともあり、昼休み前後にチョクチョクお邪魔し、ダイナ ５５５５の６Ｆ、７Ｆをあたかも自分のオーディオルームの如く利用し、至福 の時を過ごしている厚顔無恥な柏のT・Yです。

常日頃、これだけお世話になり乍ら、最近の不景気風に煽られ、生活防衛に 必死でほとんど店長の商売に役立てず恐縮しております。

せめてもの償いという訳ではありませんが、オオラスの日に“SHEER”のレポ ートをお送りします。

まさか、私の拙文を読んで“SHEER”購入を決意なさる方はいらっしゃらない でしょうが、ダイナ５５５５のＰＲの一助にでもなればと重い腰を上げました。

確か１０月上旬、ＰＲ販売開始間もなく（と記憶していますが）入手した “SHEER”を自宅に持ち帰る電車の車中で思いついた＜ＣＤの機種間差に よる“SHEER”効果の違い＞に付いてレポートします。

手持ちＣＤ装置を３台並べ、読みとりハードの精度の違いによる“SHEER” 効果の聴覚上の違いをチェックする試みです。（１０月中旬実施）

勿論、効果の度合いを定量化し比較することは困難であり、かつナンセンス。 感覚の違い、印象の違いを判別するだけのザレ事です。

１　使用機器

　　　CD TRANSPORT　　　DAC　　　　 PRE　　　POWER　　　SPEAKER

ケース1.Esoteric P-0s　LUX DA−07　LUX C-06　LUX M-07　Sonusfaber 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Guarneri 　　　

ケース2.LUX DP-07　　ーーーーーーー全て　同上ーーーーーーーーーーーー 　　　　　　　　　　　

ケース3.CD Warkman　LUX DA−07 ーーーーーーー同上ーーーーーーーーーー 　　　　　　　　　　　

尚、ＳＰコード、ラインケーブルはＰＡＤ　ミズノセイ、コロッサス主体

２　テスト方法 　

当初、同一ＣＤソフトを“SHEER”前にケース3.のセット、ケース2.のセット、 ケース1.のセットの順に聴き、その後“SHEER”を施し、１０分程度経過後再度 3.2.1.の順で比較試聴しましたが、２回前の感覚を呼び覚ましての比較は感覚 ボケがでて長続きせず、２曲であきらめ、その後は２セット比較に切り替え、 “SHEER”効果を確かめました。

３　使用ソフト

（１）　後藤みどり　　アンコールより　クライスラー　前奏曲とアレグロ

（２）　トマス・フェーリ指揮　カメラータベルン　ロッシーニ　弦楽の為のソナタ

（３）　ワルター指揮　　コロンビア　　ベートーベン　　　　交響曲７番

（４）　竹内まりあ　　　インプレッションより　　　　　　告白

（５）　シルビア・マクネアー　　　ＭＵＳＥより　オールザシングスユーアー　

（６）　フィリッパ・ジョルダーノ　　　　　ロストボーイズコーリング　

４　結果　　“SHEER”前後の聴こえ方の違い（メモのみ）

（１）前奏曲とアレグロ
P-0s　　Ｖｎの面の向きが感じとれた舞台に高さが分かった
LUX DP-07　　響きが増した　余韻も増した　　　
CD Warkman　奥行き感が出た　　但し、響きは余り変わらず

（２）弦楽の為のソナタ
P-0s　音のまろやかさが増した　楽器毎の分解能が増した　
LUX DP-07　　　　　　　同上　　　　　
CD Warkman　　　あまりかわらず

（３）　交響曲７番　　
P-0s　　ホール間接音が増した　ベースのピッチカート音明瞭　　
CD Warkman　　　分解能が向上　

（４）　告白　　　　
LUX DP-07　　高さと広がり感が増す
CD Warkman　　　音のまろやかさ　　奥行き感がでた　

（５）　オールザシングスユーアー　
P-0s　　ＳＮ比が増した　　
LUX DP-07　息使いがはっきり聞え生々しさが増した 　　

（６）ロストボーイズコーリング　
P-0s　　声の出し方の工夫がより明確化　
LUX DP-07　口の開け方がわかった 　

以上、何曲か挟んでの比較の為感覚も鈍り、ずいぶん乱暴な表現となって しまいましたが、“SHEER”効果を総括しますと、機種毎、ソフト毎に　 印象の残り方に違いはあるものの、耳の良い多くの先達が報告されて いる様に、明確にベールを１，２枚剥いだ、輪郭がはっきりした音が聴こえ、 臨場感が増すといえましょう。

たとえ、読み取り機能の劣るウオークマンレベルでも相当の効果がある ことが確かめられました。

但し、感動の増幅度合いは矢張りP-0s＞DP-07＞Warkmanの順でした。

長々と駄文におつきあい頂きありがとうございました。