《HAL's Hearing Report》


No.0042 - 2001/10/30

東京都大田区在住  Y・F 様より


私からも一言。

すでに何十枚ものCDを「“SHEER”して」聴いています。 ヨーヨーマ「SimplyBaroque」、綾戸智絵「Life」・・・ 総じて、楽器の分離が良くなり、空間が広がり、演奏の雰囲気が とてもリアルに感じられるようになります。

EMIの新マスタリングARTシリーズに興味を持ち、昨日 ミンシュ指揮のベルリオーズ:幻想協奏曲を手に入れ、 “SHEER”前後で聴き比べてみました。
4楽章・・・右の金管、左の弦楽器、奥の打楽器・・・ どれもがフォーカスが良くなり個別に存在感を持ち、 気持ち良く分離して聴き分けられるようになります。 5楽章・・・8分ごろの左の弦楽器の爪弾き・・・ 音量も小さいので、“SHEER”する前には、気付きません でしたが、演奏者の動きが解るように聞こえてきます。

そして、各楽器がオーラを放つように確実に輝きを増しています。 よく聴くと、滑らかさも増しているので驚きです。) 明らかに音量がアップしたかのように各楽器が前に出てきます。

これまでのオーディオ機器のグレードアップの時を思い返すと フォーカスがアップしたときは、その音に馴染むまでは、 パワーが無くなってしまったような、少し寂しさを伴っていたと 思います。  でも、この「“SHEER”する」ときには、 フォーカスアップとパワーアップが同時に起こってしまうのです。 ミンシュの演奏でも、各楽器のフォーカスが上がり存在感が増し、 同時にパワーアップし輝きを増して前に出てくる。その音の重なりは、 演奏の雰囲気を目の前に心地よくリアルに展開してくれます。

これは驚きです。 PADの製品は、これまでもケーブル、 システムエンハンサーとその効果に驚き愛用していますが、 この“SHEER”の効果は原理はわかりませんが、驚きx驚きです。 液を塗るだけ音質が良くなる・・・改めて、PADの知恵に 敬意の気持ちを覚えます。
(川又さん、できればどこかで原理を紹介下さい。)

最近は、新たにCDを購入すると“SHEER”して聴くのですが、 どれが“SHEER”してあるCDか解らなくなってきて、新たな悩みです。


HAL's Hearing Report